California Corvette Concept
南カリフォルニアの文化を反映

GMは、2025年に3つの「シボレー コルベット コンセプト」を製作する、グローバルデザインプロジェクトを立ち上げた。今回、公開された「カリフォルニア コルベット コンセプト」は、パサデナにあるGMのアドバンスト・デザインスタジオが担当。未来的のコルベットを予告するデザインと南カリフォルニアのカルチャーを融合させ、GMが持つ南カリフォルニアとの深い関係を反映させたという。
GMのグローバルデザイン部門担当副社長を務めるブライアン・ネスビットは、カリフォルニア コルベット コンセプトについて次のように説明を加えた。
「今回、GMアドバンスト・デザインは、未来のコルベットをかたち作ることに情熱を注ぎ、イノベーションを進め、可能性の限界に挑戦しています。カリフォルニア コルベット コンセプトは、未来を予告するデザインの一例でもあります」
「私たちは複数のGMスタジオに、コルベットにインスパイアされたハイパーカーを作り上げるよう依頼しました。その最初のモデルは、当社のUKデザインセンターが3月に発表した『シボレー コルベット コンセプトカー』。カリフォルニアのチームは、コルベットの伝説的なパフォーマンスを尊重しつつ、独自のビジョンを融合させたデザインスタディを完成させました」
シングルピースキャノピーを採用

数十年にわたり、GMはコルベットのブランドを活用し、デザインとエンジニアリングの限界を押し広げるコンセプトカー、実験車両、プロトタイプを次々と発表してきた。今回のカリフォルニア コルベット コンセプトは、コルベットの伝統をリスペクトしつつ、ソーカル(SoCal:南カリフォルニア)テイストを組み合わせた。
カリフォルニア コルベット コンセプトは1台のみのワンオフモデルであり、量産計画はない。パサデナのGMアドバンスト・デザインスタジオは、ゼロからデザインを立ち上げ、コルベットの可能性を押し広げるべく、様々な可能性を検討したという。
エクステリアはレーシングシミュレーターと、コルベットのアイコン的なデザイン要素を融合。ドラマチックなプロポーション、ホイール周辺が広くテーパードしたキャビンは、クラシカルなコルベットのDNAを反映した。ドラマチックなフロントヒンジ式シングルピースキャノピーは、未来のスーパースポーツに対する、ひとつの解答となっている。
ドライバー中心のミニマルなコクピット

ミニマルなインテリアはドライバー中心に設計され、コクピットを構成するコンポーネントと、パフォーマンスディスプレイが一体化。AR(拡張現実)ヘッドアップディスプレイは、必要最小限のデータを表示することで、高速走行時にドライバーをサポートする。
GMアドバンスト・デザインスタジオのデザインディレクター、ブライアン・スミスは、カリフォルニア コルベット コンセプトについて次のように付け加えた。
「南カリフォルニアは、1世紀にわたり自動車とデザイン文化の中心地であり続けています。GMはこの地において40年にわたり、強い存在感を示してきました。このコンセプトカーが南カリフォルニアの視点を通じて製作されたことをアピールしていますが、同時にグローバルで未来志向の視点も持ち合わせています」
「この二面性が、カリフォルニア コルベット コンセプトのデザイン戦略のベースとなっています。デザインの特徴は、フロントヒンジ式シングルピースキャノピーにあります。上部シェル全体を取り外すことが可能で、洗練されたスポーツカーから、オープンエアのライトウェイトトラックカーへと変貌させます」
「カリフォルニア コルベット コンセプト」を動画でチェック!

