ストリーモ S01JTA…30万2500円

2025年7月17日、立ち乗り三輪電動モビリティ「ストリーモ S01JTA」が製品アップデートを経て新たに販売開始された。価格は30万2500円(税込)で、従来オプションだった専用バックミラーも標準同梱されるなど、使いやすさと経済性の両面で魅力が向上している。アップデートの内容は、ユーザーの声を反映した自然な乗り心地の改善や、バランスアシストシステムの進化など、多岐にわたる。
より自然に、より安心して使える──新バージョンの改良点

今回のアップデートの最大のポイントは、「人が持つ自然な反応」に着目したバランスアシストシステムのセッティング変更だ。これにより、走行中の安定感が高まるだけでなく、停止時にも自立性を保持しやすくなり、初めてのユーザーでも安心して使用できる走行フィールが実現された。
さらに、新たに開発された専用バックミラーが標準で同梱されるようになり、利便性が大きく向上。これまでは別売りオプションだったが、今後は配送時にドライバーが取り付け作業を行う仕組みとなる。もちろん、予備や交換用としての単体販売も予定されている。
ファームウェアと取扱説明書も時代に即応

今回のモデルには最新ファームウェアが搭載されており、コントローラはVer.1V01.79、ディスプレイはVer.V0.0.76へとアップデートされた。これにより、よりスムーズで信頼性の高い操作が可能となっている。
また、取扱説明書の電子化により、ユーザーはスマートフォンなどからいつでもマニュアルを確認できるようになった。これまで紙媒体での管理が煩わしかったユーザーにとって、利便性が大きく改善された点も見逃せない。
コネクテッド機能でアフターケアも万全
ストリーモはコネクテッド機能を標準で備えており、スマートフォンアプリ「My Striemo」と接続することで、走行情報の確認や各種設定変更、ファームウェアのOTA(Over The Air)アップデートが可能だ。既存ユーザーも常に最新の状態で乗り続けることができる点は、大きな安心材料だろう。
また、アップデートを通じての機能改善は今後も継続され、ユーザーからのフィードバックをもとに製品の成熟度がさらに高まっていくことが期待されている。
移動の不安を軽減する独自の設計思想
ストリーモ最大の特徴は、停止時でも自立し、1〜2km/hといった極低速域からでもふらつきにくい点にある。独自の「バランスアシストシステム」によって、足をつかずに停まることが可能であり、石畳や轍、傾斜といった不整地でも姿勢を乱されにくい。
最大15kgまでの荷物を安定して運搬できる仕様も、日常使いや業務用途における実用性を高めている。歩行者や他の車両との共存を前提とした設計で、歩道走行時にも安心感を提供。低速でもふらつかない特性が、都市部での利用を快適にしている。
価格改定と販売体制
価格は従来の本体+ミラーの合計305,000円から見直され、今回のモデルではミラー込みで302,500円(税込)へと改定された。送料や保険料、税金は含まれないものの、より購入しやすくなった点は朗報だ。購入申し込みは同社ウェブサイトより可能で、納期は申し込みから最短2週間となっている。
ストリーモが目指す未来と社会的意義

開発元である株式会社ストリーモは、東京都墨田区に本社を構え、2021年の創業以来、「世界中の人の移動と暮らしを豊かにすること」をミッションとして掲げている。高齢化や過疎化といった地域社会が抱える移動の課題に対し、安心・安全・快適なモビリティとしてStriemoを展開。個人利用に加え、物流倉庫やアミューズメント施設などでの業務用導入も進んでおり、多方面での活用が広がりを見せている。
極低速でも転びづらいという特許技術を軸に、今後もストリーモはさらなる進化を遂げ、次世代のパーソナルモビリティ市場において確固たる地位を築いていくことだろう。
