洗練されたデザインと快適性を両立する新スタイル

2026年モデルとなる Kawasaki Versys 650 は、従来のVersysシリーズの進化形として、Versys 1000譲りの上質なアッパーカウルと調整可能な4位置ウインドシールドを採用し、ツーリング時の快適性を高めている 。LEDライトを含む全照明がフルLED化され、現代的でシャープな顔つきに刷新されたほか、3種類の新カラー(メタリックディープブルー/スパークブラック、グラファイトグレー/スパークブラック、スパークブラック/マットカーボングレイ)が用意され、選択肢の幅を広げている 。

4.3インチTFTフルカラー液晶メーターはスマートフォンとの連携に対応し、RIDEOLOGY THE APPを通じて走行ログや通知機能、音声操作などを利用可能。コックピット空間が高度なスマート操作系へと進化している。

信頼の649cc並列ツインエンジンと走行パッケージ

Versys 650はこれまでと同様、649cm³液冷4ストローク並列ツインエンジンを搭載し、最大出力67PS/8,500rpm、最大トルク61Nm/7,000rpmを発揮。Euro‑5規制に完全対応しており、高出力とクリーン性能を両立している 。先代に比べ若干の出力向上を果たし、低・中速域での扱いやすさを追求したチューニングが施されている。燃費面でも優れ、約4.5L/100kmの燃費性能を実現している。

足回りはフロントに41mm倒立フォーク(リバウンド&プリロード調整式)、リアにはリモートプリロード調整可能な単ショックを搭載。フロント150mm/リア145mmのロングトラベルサスペンションが街乗りからツーリングまで幅広い走行シーンに対応する。

制動装置は前輪に300mmのセミフローティングディスクを2ブレーキピストンで制御、後輪に250mmディスクを装備し、ABSが標準搭載されて高い制動性と安全性を提供する。

安全・快適サポート技術の拡充

2026年モデルでは KTRC(Kawasaki Traction Control) の2段階モードを標準搭載。滑りやすい路面でも安心してライディングが可能で、余裕ある走りを後押しする 。また、経済運転を促す「エコライディングインジケーター」や、デイタイムランニングライトなどの装備により、安全・快適性を向上させている 。

ライディングポジションはスリムかつアップライトで、幅広ハンドルの採用により長時間乗っても疲れにくく、曲がりくねった峠道でも高い操作性を維持する設計。これにより市街地からツーリングまで柔軟に対応できる“万能型”バイクとして位置づけられている。

価格と展開モデル、ツーリング対応の拡張性

2026年モデルの発売は8月中旬で、英国市場ではスタンダードモデルの価格が£8,049。先代より£150の価格引き上げが行われているが、その分価値が十分に向上していると評価されている。

オプションで用意される Tourer Edition や Grand Tourer Edition には、ワンキーシステムパニアケースやトップケースなどの純正アクセサリーが装備可能で、本格的なロングツーリング仕様に仕立てることができる。

ラインナップのカラーバリエーションも充実し、合わせてツーリング性能・利便性・スタイル性を高めることで、Versys 650は都市から距離感のある冒険まで幅広く対応できる一台へと進化を遂げている。

VERSYS 650 2026年モデルの魅力とは

Versys 650は「アーバンジャングル」から「ワインディングロード」、さらには「長距離ツーリング」まで対応する万能ツアラー。2026年モデルではスタイリング刷新、TFT+スマホ連携、エアロシールド調整機構、KTRCといった装備を充実させ、操作性と快適性、安全性を新しい次元へと引き上げている。堅牢な並列ツインエンジンと充実の装備を備えたVersys 650は、これからのツーリングライフを支える理想的な中型マルチパーパスバイクだ。

仕様・デザイン・安全技術・価格展開、すべてがアップデートされた2026年型Versys 650は、冒険を求めるライダーにとって見逃せない一台となる。

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