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東京オートサロンが霞んで見える!? 規格外カスタムが度肝をぬく、これがセマショーの醍醐味だ!!【SEMA SHOW 2024 #003】

2025.01.29 15:00 
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【SEMA SHOW REPORT 2024 #003】
2024年11月5日〜8日にアメリカのラスベガス・コンベンションセンターで開催されたSEMAショー。展示ホールと屋外スペースを含めると、東京オートサロンの3〜4倍はありそうな敷地に、自動車メーカーから個人レベルのビルダーまで、さまざまな出展者が力作を持ち寄るビッグイベントだ。カオスな熱気に溢れた会場で注目を浴びていたカスタムカーを紹介していこう！

新旧さまざまなランクルカスタム目白押し！

コロラド州にあるランクル専門のレストア＆カスタマイズショップ「Proffitt’s Resurrection Land Cruiser」が製作したのは、なんとFJ40よりさらに古い59年式のFJ28ピックアップがベース。本来2ドアしか存在しないが、フルカスタムのシャシーを組んだ上で、4ドア化したボディをマウント。さらに、この間まで現行モデルだった3代目タコマのパワートレインとインテリアを移植し、Magnusonのスーパーチャージャーまで搭載する。
RUGG’D SPEC v3として知られるGX470（ランクルプラド）は、バンパーカットしたボディをモハベデザート色のフィルムでラッピング。フォーチュンオートのサスペンションを備え、ウェッズアドベンチャーのマッドヴァンス08を装着する。横に伸びているのはDROPRACKSのエレベーティング・ルーフラック。横に付いているハンドルをクルクル回すと荷物を載せたまま昇降させることができる。
こちらの83年式ランクル60は、フロリダにある「Differential Engineering」のカスタム・パススルー・アクスルを使用して6×6アクスルを実現！　エンジンもカミンズの5.9ℓ直6ディーゼルターボに換装され、パフォーマンスを向上。バンパーはTRAIL TAILOR、ホイールはMETHOD、ペイントはダッジのデストロイヤーグレーをベースにしたオリジナル調色だ。

なぜかピンクのハイラックスが流行!?

トップギアUSAなど、多くのクルマ系テレビ番組で司会を務めるラトリッジ・ウッドさんが個人所有する94年式ピックアップは、なんとワイドボディのドリフトマシンとして製作。エンジンは1JZ-GTEに換装されている。
ローライダーの世界でモデルとして活躍するジョージャ・エリン・シルヴァさんの89年式トヨタ・ピックアップ。HOPPO’Sのハイドロサスペンションを組んだアート作品のようなリヤセクションが目を引く。22R-E型の直4エンジンにはギャレットのタービンも加えられている。

ラリーからスタンスまで幅広い86カスタム

トヨタブースを沸かせたGR86は、なんとGRカローラのパワートレインと4WDシステムをそっくり移植。往年のセリカGT-FOURを思わせるカラーリングは、2026年を目処にWRCがアメリカに復帰する機運を盛り上げる目的から来ているそうだ。
フロリダ州にあるHKI AIR SUSPENSIONのブースには、デビュー当時SEMAを席巻したロケットバニーのワイドボディキットを装着したサイオンFR-Sが登場。ビードロックのような飾りがついたホイールはVFC Performance製。ルーフラックはスーリー。

枠に収まらない個性こそThis is SEMA ！

今年のSEMAの会期中にやたらと物議を醸したのが、こちらのMX-5ミアータ（ロードスター）。ボンネットから飛び出たインテークがランボルギーニのV10で、しかもツインターボ！と皆色めき立ったのだが、実はエンジンはLT4型のV8に換装されていることが判明。「こんなのインチキだ！」とSNSで指摘する者が現れると、それがまた炎上商法的に話題が話題を呼んだのでありました。
Valkyrie Racingが製作した56年式のポルシェ356は、雪上を走行できるようフロントにスキー、リヤにCAMSO製の無限軌道を装備。7大陸2万マイルに渡るワールドラリーツアーを実現させている。女性オーナーのリン・ブリンカーホフさんが立ち上げたプロジェクトで、児童人身売買を防ぐチャリティとして活動を行っている。
ホイールメーカー「Liberty Forged」のブースに展示されたダッジ・ラムは、ギャレット・ニスさんという個人ビルダーの作品。16歳の時に買った最初のトラックをひたすらいじり続け、ついにはエンジン、ホイール、内装に至るまでゴールドベースのエングレービングを施すに至った。カミンズのディーゼルターボが動く芸術品まで昇華されている。
シカゴにある自動車博物館「Klairmont Kollections」に所蔵されているゴールデン・サハラ IIというカスタムカーは、なぜかグッドイヤーのタイヤが七色に光るのが特徴。もともと1953年にジョージ・バリスというビルダーがリンカーン・カプリをベースに作った車両だそうだ。
とりあえず何でもアゲとく？という感じのカスタムはSEMAの定番でもあるのだが、こちらは小は大を兼ねる初代BMW MINIがベースのアゲ系。ボディパネルが荒目のブラッシュドというのもアメリカっぽい。
ホンダはレースディビジョンのHRCがブースを構え、CR-Vハイブリッドをベースにした「CR-V Hybrid Racer」を展示。なんと中身はインディカーのコンポーネンツが移植されており、2.2ℓのV6ツインターボと6速トランスミッションを搭載。駆動と発電を兼ねるEMPEL製のモーターも搭載するハイブリッド仕様となっている。
EVオンリーの展示スペースに飾られたのは、ホンダの新型電動SUVのプロローグ。カリフォルニアのBisimotoが製作したカスタマイズで、エアサスを使ってベタッとローダウン。Brixton Forgedの22インチ鍛造モノブロックホイールのTR09を装着。ルーフラックとルーフボックスはINNO。
溶接機メーカー「LINCOLN」のブースには地元ネバダで観光名所にもなっているWELDERUP VEGASのトラック、通称Iron Rodが登場。第一次世界大戦当時のイメージを再現したカスタマイズで、エンジンはカミンズの直4ディーゼルターボを搭載。
スポーツカーにルーフボックスを備えるスタイルも見慣れてきた感があるが、ただの収納ではなくガチのルーフトップテントとして使っているケースはあまり見かけない。INSPIRED OVERLANDのルーフトップテントはカーボンシェルで軽さも追求しており、ポルシェで出かけて、ひとり寝するのにもピッタリ!?

▷SEMA SHOW REPORT 2024 まとめはこちら

STYLEWAGON（スタイルワゴン）2025年2月号より

[スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部]

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大手自動車メーカーすらも完全にトレンド化した オーバーランドを中心とするブース展開をする中、 お手製キャンパーを製作する老舗ビルダーが古式ゆかしい旧車ベースのキャンパーを展示するなど、 相変わらずなカオスっぷり。 今年も愉快で楽しい SEMAらしい展示車両を紹介していこう！

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