ホンダ NAVI/2022年モデル……価格:1807ドル(日本円換算で約21万円)






2016年、インドのデリーオートエキスポで発表されたホンダ・ナビ(インド名はNAVI 110)。インドの若者向けに開発されたこのモデルは、同社のミッション付き125モデル「グロム」をイメージさせるスポーティなデザインに、ベンリィ系の空冷4ストローク単気筒SOHC2バルブ109.19ccエンジンを搭載。ミッション操作を省いた、スクーターならではのCVT無段変速オートマチックトランスミッションを採用しているのがポイントだ。
ホンダ・ナビの特徴は「FUN TO SEE」をデザインコンセプトにした、他モデルにはない、ちょっと変わった個性的なスタイル。エンジンと駆動系(CVT無段変速トランスミッション)を合体させた、スクーターとしての機能を持たせつつ、ニーグリップができるガソリンタンクを装備。また、スクーターならではの利点を生かし、タンクの下には専用ストレージボックスが設置できる余裕の空間を設けている。
インドにおいてナビは、「NAVI 110」の名称で発売され、メーカー主導のSNSコミュニティが開設されるほどの人気を獲得。また、メキシコ・コロンビア・チリなどの中南米でも発売され、大ヒットとなった。
日本では国内仕様として、これまで正式にメーカーラインナップされることはなかった。しかしインドから、かなりの台数が国内に並行輸入。2021年10月現在、日本では新車が15万円前後という低価格に設定されるなど、超お買い得車として注目されていた(筆者は千葉県在住だが、時々見かける)。
排ガス規制の強化にともない、インドではすでに販売終了。しかし今回、写真のナビが、2022年モデルとしてアメリカやカナダの北米で発売開始。北米仕様には、インドではオプション設定されていた、中央部の空間設置用の専用ストレージボックスも装備。カラーはグラスホッパーグリーン、レッド、レンジャーグリーン、ナットブラウンあり。
インドや南米で爆発的ヒットとなったホンダ ナビ。北米でも、ナビ旋風を巻き起こせるか?















ホンダ NAVI(ナビ) 主要諸元(北米仕様車)
| 全長 (mm) | 1806 |
|---|---|
| 全幅 (mm) | 739 |
| 全高 (mm) | 1044 |
| ホイールベース (mm) | 1285 |
| シート高 (mm) | 765 |
| 車両重量 (kg) | 107 |
| 乗車定員(名) | 2 |
| 原動機種類 | 4ストローク |
| 気筒数 | 1 |
| シリンダ配列 | 単気筒 |
| 冷却方式 | 空冷 |
| 排気量 (cc) | 109.19 |
| カム・バルブ駆動方式 | SOHC |
| 気筒あたりバルブ数 | 2 |
| 内径(ボア経)(mm) | 50 |
| 行程(ストローク長)(mm) | 55.6 |
| 圧縮比 | 9.5 |
| 燃料供給方式 | キャブレター |
| 燃料タンク容量 (L) | 3.4 |
| エンジン始動方式 | セルフ・キック 併用式 |
| 点火装置 | フルトランジスタ式 |
| 変速機形式 | Vベルト式・無段変速 |
| フレーム型式 | アンダーボーン |
| キャスター角 | 27°30′ |
| トレール量 (mm) | 81.5 |
| ブレーキ形式(前) | 機械式リーディングトレーリング |
| ブレーキ形式(後) | 機械式リーディングトレーリング |
| 懸架方式(前) | テレスコピックフォーク |
| フロントフォークタイプ | 正立フォーク |
| 懸架方式(後) | ユニットスイング式 |
| ショックアブソーバ本数(後) | 1 |
| タイヤ(前) | 90/90-12 |
| タイヤ(前)構造名 | バイアス |
| タイヤ(前)荷重指数 | 54 |
| タイヤ(前)速度記号 | J |
| タイヤ(前)タイプ | チューブレス |
| タイヤ(後) | 90/100-10 |
| タイヤ(後)構造名 | バイアス |
| タイヤ(後)荷重指数 | 53 |
| タイヤ(後)速度記号 | J |
| タイヤ(後)タイプ | チューブレス |
| スピードメーター表示形式 | アナログ |