どこまでも純粋に、どこまでも熱く駆け抜けるワインディングロード

ドイツの建築家が残した「神は細部に宿る」という言葉。作り手の信念が込められた作品からは、必ずその気持ちが伝わってくる。オーナーの飄々とした笑顔の裏にある、並々ならぬ熱意。方向転換を余儀なくされても貫いた情熱は、相棒に宿っている。

きっかけは、知人が乗っていたサーフを見たことだった。

「一発で『ぼくもやりたい!』と思いましたね。それでどのクルマをベースにするか考えて、プラドも迷いましたが台数が多かったのでハイラックスにしました」。

それまでに乗っていた86にも別れを告げ、本命一本に絞ってのカスタムライフがスタート。インスタグラムを頼りに海外のハイリフト勢の情報を集めてはイメージを膨らませ、一度は小口径ホイールを軸にしたUS仕様を目指そうとしたが、サイズ面で折り合いがつかなかったそう。

「ハイリフト系に16Jを履かせている人がいなかったので、だったらぼくがやろうと思っていたんです。でも、それだと26インチからしか選べないという感じだったんですね。想像とは正反対の大口径スタイルでしたが、頭を切り替えて履こうと思いました」。

そうしてできたのが、クモの巣モチーフのディスクがセットされた、16J、インセットがマイナス102というド迫力のハイフォージド製オーダーメイドホイール。要の方向性が変わったため全体のコンセプトも見直し、車高をあまり上げすぎない「ローワイドスタイル」へと進めることにした。ただ、そんな中でも当初からのUS志向は変わらず、2種類の国旗やトラックナッツでアピール。

「ホイール決めでいろいろとあって今のスタイルに落ち着きましたが、このフォルムも大好きですね。まだまだやりたいことばかりですが、パーツを足しながらもトータルのバランス感を良くしていきたいと思っています」

SPECIFICATIONS
WHEEL:ハイフォージドワンオフ(26×16.0J-102)
TIRE:フューリーオフロード・カントリーハンターM/T(35×15.50R26)
SUSPENSION:SUN4x4メンバーダウンキット
EXTERIOR:フック型ヒッチ、トラックナッツ
INTERIOR:オークスビーム・ギャングスイッチ

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STYLE RV(スタイルRV) Vol.182 トヨタ・ハイラックス No.2より

[スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部]

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