全席特等席の『クラウンクロスオーバー』!? シートのヒップポイントが高く、どの席からも見晴らしが抜群!!

車両価格を抑えた、シリーズ唯一のミドルグレードを設定

クラウンクロスオーバーが発売された際に、インテリアのキャッチコピーとして使われた表現が「全席特等席」。ドライバーは運転に集中できて、その他の乗員は心地よく移動を楽しめる空間設計が取り入れられた。

実際に座ってみると、ヒップポイントが高く、どの席からも見晴らしの良さが実感できる。ホイールベースはセダンより短いが、エンジン横置きの恩恵だろう、実測した後席のニースペースはセダンよりも広く、足を伸ばしやすい。全席特等席とは確かに言い得て妙だ。

また、乗り降りする上でも楽に腰を移動できる高さにシート座面があるため、乗降性も快適。その便利さはクルマに乗る頻度が高い人ほど日常的に感じ取ることができることだろう。

他の3モデルは各パワートレインに対して最上級グレードのみを設定するが、クロスオーバーだけはHEVにミドルグレードの「G」がラインナップされているのも特徴だ。

「G」には緊急時操舵支援やアダプティブハイビームシステム、アドバンストパーク、アドバンストドライブ、ドライバーモニターカメラなどが備わらない。その装備差と他のグレードとの車両本体価格の差が見合うか確認しておきたいところだ。

全3グレードをラインアップし、特別仕様車も設定

▷トヨタ・クラウン徹底解剖＆比較試乗 まとめはこちら

あわせて読みたい

『クラウンスポーツ』らしさを堪能できるグレード“RS”！ 鮮烈な赤のカラーリングが特別感を演出!!

【トヨタ・クラウン徹底解剖＆比較試乗　#006／クラウンスポーツ 編】 セダン、エステート、クロスオーバーなどは「名が体を表す」のに対して、スポーツは車名で運動性能の高さを誇示。 シリーズ随一のアスリート系モデルだ。

あわせて読みたい

北米名「クラウンシグニア」。ステーションワゴンではなくSUV!? 荷物が積めて楽に移動できる『クラウンエステート』は大人のアクティブキャビン

【トヨタ・クラウン徹底解剖＆比較試乗　#002／クラウンエステート 編】 多様なライフスタイルや価値観に応える存在として創造されたクラウンエステート。 動力性能でもスペースユーティリティでも余裕を感じさせる、まさに大人のための選択肢だ。

あわせて読みたい

遂に出揃ったトヨタ・クラウン4モデル、ボディサイズやパワートレインはそれぞれ異なる!? シリーズそれぞれの違いは一体なに？

【トヨタ・クラウン徹底解剖＆比較試乗　#001／4モデルの違いは？ 編】 エステート／スポーツ／クロスオーバー／セダンという、4つのバリエーションがラインアップされている現行クラウン。 それは誕生から70年を数える長い歴史においても画期的な試みだが、それぞれどんな違いがあるのだろうか？　 まずは大まかな成り立ちを確認していこう。

TOYOTA・クラウン購入ガイドより