スマートさとタフネスを持ち合わせる6代目

6代目となる新型フォレスターは本格SUVというポジショニングで、ファミリーをはじめ、アクティブな人をターゲットにしている。一般的なSUVの最低地上高が170〜200㎜に対しフォレスターは220㎜あり、いわゆるコンパクトSUVではない、本格派であることがみてとれる。

先代から大きく変更されたエクステリアデザインも、SUBARUの主戦場ともいえるアメリカンナイズな印象を感じさせる。どことなく大らかな感じも好印象だ。走りは応答遅れのないSUBARUらしさがある。そしてアイサイトの搭載や環境への配慮といった新技術も含めて、より多くの人に魅力的なパッケージとなっている。

グレードは、わかりやすく3系統。「スポーツ」は1.8Lガソリンターボを搭載。ストロングハイブリッドを搭載するのは「プレミアム」と「Xブレイク」。各モデルにアイサイトXを標準搭載した「EX」が設定されているというわかりやすい体系だ。もちろん全車、機械式AWDなのは言うまでもない。

今回の試乗は公道とオフロードで行なった。オフロードはかなり激しい悪路で20、30㎞/hで走行するのがやっとというレベル。先代マイルドハイブリッドe-BOXERと今回のS-HEVを比較して試乗した。

明らかな違いを感じる場面は、アクセルを踏んだ時の反応。少しのペダル操作でも力強くグッと押し出してくれるのがS-HEV。ペダルの踏み込み量の違いを感じるが、これは駆動モーターがリニアに反応し、モーターの特性として最大トルクがすぐさま発揮されるため、レスポンスが良いと感じるわけだ。さらにボディ剛性感の違いもある。新型はインナーフレーム構造を採用。入力エネルギーのコントロールが設計意図に合った流れになるため、乗員はボディ剛性の確かさを感じることができる。もちろんねじれ剛性などのスペックも向上している。

一方、舗装された公道ではS-HEVと1.8Lターボを試乗。ターボモデルはCB18型エンジンでグレードが「スポーツ」というだけあってスポーティな走りが楽しめる。0-100㎞/h加速ではこのターボモデルが最速で8.6秒。S-HEVは9.6秒であり、俊足なのはターボ車だ。ちなみに先代のe-BOXERは12.2秒なので、その違いは明らかだ。

ストリートでのS-HEV車の印象は、その重さもあり、どっしりとした安定感が、大人感のある格上クラスを感じさせる。2.4LのFB型にトヨタTSHⅡを縦置き水平対向4気筒に適応させ、トランスアクスルとし、また機械式AWDに対応するプログラムなどSUBARUオリジナル技術・制御が組み合わされたシステムが採用されている。

SUBARUらしい走りをしっかりと味わうことができる新型フォレスター。6代目の進化は、インテリアの高い質感やラゲッジの使いやすさ向上など、総合的なパッケージとして満足のできる内容。キャディバッグが4本積みできる大容量でフラットなラゲッジ。運転席と助手席の内側の形状が緩やかにカットされており、後席へ振り向く動作の邪魔にならない工夫など、細かい配慮と実用性の高さも見逃せないポイントだ。

LINE UP
▶SPORT 404万8000円/SPORT EX 419万1000円
▶︎X-BREAK S:HEV 420万2000円/X-BREAK S:HEV EX 447万7000円
▶︎Premium S:HEV 448万8000円/Premium S:HEV EX 459万8000円

主要諸元(Premium S:HEV EX)
●全長×全幅×全高:4655×1830×1730mm ●ホイールベース:2670mm ●車両重量:1750kg ●WLTCモード燃費:18.4km/L ●最高出力:118kw(160PS) 最大トルク:209Nm(21.3kgm)●モーター最高出力:88kW(119.6PS)●モーター最大トルク:270Nm(27.5kgm)●駆動方式:AWD ●ブレーキ:ベンチレーテッドディスク ●タイヤ:235/50 R19(オールシーズンタイヤ)

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STYLE WAGON(スタイルワゴン) 2025年8月号 No.356より