キャバレロ500ラリー細部解説

ファンティック・キャバレロ500ラリー

LEDヘッドライトは中心のリング部がロービーム、上段の5つの発光ダイオードがハイビーム。ラリーではライトガードやメーターバイザーを装備します。

ファンティック・キャバレロ500ラリー

ワイドでアップライトなバーハンドルは、オフロード走行で車体の抑えが効くもの。可倒式のバックミラーを採用しています。

ファンティック・キャバレロ500ラリー

小ぶりなデジタルメーターは、半円の外周をタコメーターとし、中央にスピードや時計、走行距離などを表示。別体に燃料警告灯が設けられ、最低限の機能は確保しています。

ファンティック・キャバレロ500ラリー
ファンティック・キャバレロ500ラリー

ダート走行も考慮し、ハンドル左のスイッチボックスにはABSのキャンセルボタンも配備。グリップのワイヤリングを見ても、本格オフロードランに導かれます。

ファンティック・キャバレロ500ラリー

ストローク量を200mmに伸ばしたフルアジャスタブル倒立フォークを採用。ブレーキはBYBRE製ラジアルマウントキャリパーと320mmフローティングディスクの組み合わせで本格的です。

ファンティック・キャバレロ500ラリー

水冷SOHC4バルブ単気筒エンジンは、最高出力40PS/7500rpmを発揮。高品質な綾織りドライカーボン製ヒートガードも目をひきます。

ファンティック・キャバレロ500ラリー

ステップホルダーは軽量で高剛性なアルミ削り出しとしています。細部も妥協を排した作り込みです。

ファンティック・キャバレロ500ラリー

別体式リザーバータンク付きのリヤショックもフルアジャスタブル式。フロントと同じ200mmのストローク量を確保しています。

ファンティック・キャバレロ500ラリー

フラットなシートはどこか懐かしいデザイン。自由度が高くオフロードでアグレシッブに身体を動かすことができます。ストリートにも似合うことは、計算され尽くしてのことでしょう。

ファンティック・キャバレロ500ラリー

2本出しのサイレンサーはARROW製。歯切れのいいサウンドとシャープなレスポンスに貢献しています。

ファンティック・キャバレロ500ラリー

リヤブレーキもBYBRE製キャリパーを採用。230mmディスクをセットしています。スイングアームはアルミ製にグレードアップされ、バネ下重量を飛躍的に軽減。タイヤはミシュラン・アナキーワイルドです。

SPECIFICATION

エンジン形式 水冷4ストローク単気筒SOHC4バルブ
排気量 449cc
ボア×ストローク 94.5×64mm
最高出力 40HP/7500rpm
最大トルク 43Nm/6000rpm
始動方式式 セル式
変速機 6速
フレーム クロームモリブデン鋼セントラルチューブフレーム
ブレーキ(F)φ320mmディスクブレーキ
ブレーキ(R)φ230mmディスクブレーキ
ABS 2チャンネルABS(ABSカット機能付き)
サスペンション(F)FANTIC FRS プリロード及び減衰力調整機構付き
サスペンション(R)FANTIC FRS プリロード及び減衰力調整機構付き
サスペンションストローク(F/R) 200/200mm
全長 2187mm
全幅 878mm
全高 1183mm
シート高 860mm
ホイールベース 1432mm
タイヤ(F/R) 110/80-19 140/80-17
乾燥重量 150kg
タンク容量 12ℓ
メーカー希望小売価格(消費税込) 124万円

ライダー紹介

ファンティック・キャバレロ500ラリ
青木タカオ

モーターサイクルジャーナリスト 
青木タカオ

バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。最新バイク情報をビギナーの目線に絶えず立ち返ってわかりやすく解説し、休日にバイクを楽しむ等身大のライダーそのものの感覚が幅広く支持されている。現在多数のバイク専門誌、一般総合誌、WEBメディアにて執筆中、バイク関連著書もある。

バイク界にも昭和ブーム到来? ホンダ・ロードパル4兄弟の中古相場が高くなってきた。

古いバイクが全体的に値上がり傾向にある。今のモデルにはないスタイルやキャブレター式エンジンの鼓動感などが魅力なのだろう。今のうちに安いモデルを買って値上がりを待つなんて考えている人もいることだろう。では次に来るのは何か?が気になるところ。もしかするとソフトバイクの元祖であるロードパルなんて、狙い目なのかもしれないぞ。 REPORT●増田 満(MASUDA Mitsuru) PHOTO●山田俊輔(YAMADA Shunsuke)

https://motor-fan.jp/bikes/article/26631/