パーツ 泥をつかんで岩をも包む、「オールテレーンT/A KO3」 3つの秘密とその効果 ~待望のBFグッドリッチ新作タイヤ、オーストラリア試乗レポート~【写真・10枚目】 BFグッドリッチ オールテレーンT/A KO3の試乗会は、オーストラリアで開催された。テストドライブとして組み合わされたのは、オーストラリアではメインストリームとなるピックアップトラック。 BFグッドリッチが生まれたのはいまから150年以上前となる1870年。アメリカにおいて、初となるラジアルタイヤを開発したブランドとしても有名。市販用タイヤをリリースする一方で、さまざまなモータースポーツで輝かしい成績を残してきた。タイヤのサイドには「BajaCampion」のロゴが刻印されている。 特徴的なブロック構造は、ドッグボーン・トレッドデザインとも呼ばれ、BFグッドリッチのオールテレーンだと誰しもが認識できるトピック。 空気圧を落とさずとも、トレッドからサイドウォールをたわませて岩を包み込んでしまう。サイドウォールとトレッド部分の構造によって実現したパフォーマンスだが、それでいながら日常における剛性感もしっかりと備えている。 泥を走り溝に詰まらせてしまった泥は、ショルダーへと誘導されるかのように排土されていく。オフロードタイヤに求められる性能だが、オールテレーンT/A KO3にもしっかりと設計されている。 ショルダーブロックデザインはサイドにまでかかっている。 ブロックに刻まれたサイプはその剛性を下げてしまうかと思いきや、実は3D構造となっており、加速時やブレーキング時にはしっかりと剛性。ハンドリングのよさにもプラスとなっている。 水が溜まったシーンからヌタヌタの登り坂へと路面が変化し、さらにコーナーがあるにもかかわらず、タイヤはしっかりとグリップ。操縦性はもちろん、安心感にあふれていた。 オフロードでの高い走破性を持ちながら、オンロードでは日常に求められる快適性をしっかりと備えていた。LT規格ゆえの固さは存在するが、不満を感じさせないレベルであり、そのバランスはすこぶる高い。 オールテレーンT/A KO3には16~20インチのサイズが用意されるが、この10月にはジムニー用175/80R16の発売も予定されている。 「LRC」はロードレンジC、「LRD」はロードレンジD、「LRE」はロードレンジE、「LRF」はロードレンジFを示す。また、「RWL」はレイズドホワイトレターとなる。 ダート路での走行シーン。 ロック路での走行シーン。 この画像の記事を読む