プレスリリース スペアタイヤ廃止で募るパンク時の不安・・・パンク修理キットについて考える 【MFクルマなんでもラウンジ】 No.11【写真・11枚目】 応急用タイヤからパンク修理キットへ・・・ 現行エクストレイルのパンク修理キット。 6代目スカイライン(R30型・1981(昭和56)年8月)。 テストとして、応急用タイヤを右後ろにはめたR30スカイライン5ドアハッチバック2000GT-EX。 「何の問題もない。なぜもっと早く認可しなかったのか。」と、当時モーターファン誌で主筆を務めた星島浩さんが、運転席から感想を述べる。 この並びではわかりにくいが、応急用タイヤのほうがグランドタイヤよりも小径にして細身。 応急用タイヤに限らず、R30では上級機種にスペアタイヤの空気圧警報が備えられていた。何かの理由で空気圧が下がると、オーバーヘッドコンソール上のランプで警告する。黒いひもは、その圧を測るセンサーの配線。 もともとR30はトランク右内壁にスペアタイヤを収容するが、応急用タイヤになる5ドアはその張り出しが小さくなるのでトランクスペースが拡大する道理だ。 全景はこのとおり。左右非対称の荷室形状となる。 2代目フェアレディZ後期型(S130型・1981(昭和56)年10月。写真は1982年型)。 モーターファン1982年2月号でのテストシーン。スペースセーバータイヤ(SST)は、実は使用時はグランドタイヤよりも全体が大径になる。 シガレットライターから電源を取り出し、電動コンプレッサーにて空気を充填する。これはいまのパンク修理キットと同じだ。 後期型S130Zのトランクルーム。右内壁にSSTが収容されている。 前期S130のトランクルーム。スペアタイヤがルームを占領している! SSTの恩恵がいかほどかがわかるというものだ。 深夜の山間道での登坂路。こんなシーンでパンクしたときのことを思うとゾッとする。 ジャッキ一式。これは旧ジムニーシエラのもの。 さきのエクストレイルのパンク修理キット。左が薬剤、右が電動コンプレッサー。 eKワゴン荷室のアンダーフロアスペース。 さらに下にパンク修理キットがあるのは、やはり応急用タイヤ実物がないからだ。 現行ステップワゴンの3列目シート格納状態。この状態でも荷室天地はかなり大きい。 室内側から。これとて応急用タイヤレスにしてフロア下を稼いでいるからできたことだ。 現行エクストレイルのアンダーフロアスペース。手前にもの入れ、向こう側にパンク修理キットを置いているが、ボード下にはさらに・・・ アクティブノイズコントロールのユニットが収まる。 初代オデッセイの室内(1994年)。応急用タイヤは3列目シート右に設置されていた。3列め乗員はタイヤと隣り合わせで座ったわけだ。 2代目オデッセイの室内。さすがに2代目以降は荷室床下に移された。 筆者のジムニーの右後輪トレッドを突き破ってくれた、記念にとっておいた釘。4.8cm! こんな長いもんがよくうまくトレッド鉛直に刺さってくれたものだ。 プロボックス。過積載を考慮してか、きちんと応急用タイヤが載せられている。 こちらは日産AD。ライトバンといえど、パンクはパンク修理キットで対応、スペアタイヤはグランドタイヤがオプションとなる。プロボックスもADも、収容場所は荷室の床下、というより床裏に吊り下げになっている。地面と相向かいなわけだ。 ランクル250と・・・ ランクル300。これくらいのクルマの極太・大径タイヤもかつては後ろに背負っていたが、いまはプロボックスやAD同様、荷室床下に吊り下げられている。写真でわかるだろうか。このクルマの性格からして、がれき道の登り、後退で地面に擦らないかと非常に心配になる。汚れもするだろうし・・・ ランクル70となるとスペアタイヤは昔のままおんぶされている。 こちらは現行ジムニーシエラだが、しょせん軽自動車ボディで、大径タイヤの床下吊り下げはスペースがないので不可。おんぶするしかない。初代ジムニーは室内側に設置していたが。 筆者の旧ジムニーシエラ。スペアタイヤは本来まる出しのままなのだが、太陽光、紫外線、風雨、ほこりの影響を考慮し・・・、 特別仕様「ランドベンチャー」用のアルミ製スペアタイヤハウジングを別途注文。値段は思い出したくないほど高かった。 いま使っている旧ジムニーシエラの前輪。 対する後輪はこんなに砂利が溝に嵌まっている! と証明しようとしたのだが、考えてみたらいま履いているタイヤはダンロップのグラントレックAT5で、石を溝から吐き出すナントカイジェクターというパターンのタイヤだった。「ほんとかね」と疑ってあてにしていなかったが、つけかえてしばらくして見たらほんとに砂利が少ないのに驚いたことを忘れていた。だから統計の証明はできない。 この画像の記事を読む