試乗 「虎とイグアナ」隠れキャラも発見! VWで最も売れているクルマ、フォルクスワーゲン・ティグアンは新型もヒット確実【写真・22枚目】 先代よりもボンネット先端の位置が高くなり、SUVらしい力強さが増した印象。アンダーグリル部には状況に応じて開閉する電動シャッターを設けるなど空力にも配慮が行き届いており、Cd値は0.33から0.28に向上した。 後ろ姿の見どころは、グラマラスなリヤフェンダー。先代と全幅が同じとは思えないほど新型のスタイリングは躍動感が増している。 プラットフォームは、MQB アーキテクチャーからMQB evoに進化。ボディサイズは全長4545-4540mm(+25-30mm)×全幅1840-1860mm×全高1675mm(+25mm)。 新型になってガラリと印象が変わったインパネ。センター上部には15インチの大型タッチモニターが備わる。 10.25インチの液晶メーターは、ナビゲーションマップやアシストシステムの作動状況などの表示パターンを持つ。 シフトレバーはステアリングコラムの右側に移動。その代わりに、センターコンソールにはダイヤルと小型液晶画面を組み合わせた「ドライビング・エクスペリエンス・コントロール」を新採用。 最近、スマホのワイヤレス充電器を搭載するクルマは増えているが、新型ティグアンは2台のスマホを同時に充電可能なのがうれしい。 「Elegance」はマイクロフリースシートが標準。写真の試乗車にはオプションのレザーシートパッケージ(24万2000円)が装着されていた。 新型になって荷室容量が少し減っているのだが、それは後席居住性改善のため、クッションの厚みを増やしたから。そのおかげもあり、座り心地は上々だ。 進化したLEDマトリックスヘッドライト「IQ.Light HD」。片側1万9200個のマルチピクセルLEDを搭載し、より細かい配光制御が可能となった。 アダプティブシャシーコントロールDCC Pro搭載車のリヤショックアブソーバー。2バルブを独立して制御する。サプライヤーの「KYB」のロゴも見える。 1.5Lガソリンターボエンジンは最高出力110kW(150PS)、最大トルク250Nm。48Vマイルドハイブリッドシステムのおかげで、発進加速がスムーズなのが印象的。 今回の試乗車はR-Line。パーシモンレッドメタリックのボディカラーが鮮やかだ。 試乗車のR-Lineのタイヤサイズは255/40R20。DCC Proのおかげで、20インチとは思えないしなやかな乗り味を示す。 ラゲッジルームの容量は通常時652L、後席格納時1650L。 プレミアムサウンドシステム「Harman Kardon」もオプションで用意。総出力700W、16チャンネル・11 スピーカーで構成される。 新型ティグアンはベーシックな「Active」、装備が充実した「Elegance」、スポーティな装いの「R-Line」で構成される。パワートレインは1.5Lガソリンターボ+マイルドハイブリッドと、2.0Lディーゼルターボの2種類。 その理由は、ティグアンの車名が「虎(タイガー)」の力強さと「イグアナ」の粘り強さを組み合わせた造語だから、なのだ。 新型ティグアンのリヤドアウインドウには、虎とイグアナのマークが描かれている。 この画像の記事を読む