試乗 スバル初のストロングハイブリッド、その強みは燃費だけではなかった! 【スバル・クロストレック試乗】【写真・15枚目】 今回の試乗の目的地となったのは、青森県の酸ヶ湯温泉。世界有数の豪雪地帯として知られる八甲田に位置する。 スバル・クロストレックのストロングハイブリッド搭載モデルは2024年12月5日に発売が開始された。価格は383万3500円から。 ストロングハイブリッドは2.5L水平対向エンジンと、88kWの駆動用モーター、発電用のモーター、フロントデフ、電子制御カップリングからなるトランスアクスルを組み合わせている。1.1kWhの駆動用バッテリーは荷室のフロア下に搭載。 出力/回生の状況がひと目でわかるパワーメーターも備わる。 試乗車は最上級グレードの「Premium S:HEV EX」。渋滞時ハンズオフに対応するアイサイトX、12.3インチフル液晶メーターなどを標準装備する。 ストロングハイブリッド用のトランスアクスル、TH2B(のカットモデル)。 前後輪をプロペラシャフトでつないだ機械式4WDは、大トルクを後輪へ伝達できるメリットがある。また、前後輪の回転バランスが崩れにくく、積雪路面のようなコンディションでも安定して走りやすい。 ストロングハイブリッド車のWLTCモード燃費は18.9km/L。マイルドハイブリッド車(4WDモデル)の15.8km/Lと比べると、燃費は約20%向上している。そうした低燃費性能に加えて、優れた静粛性など走りの質感の高さもストロングハイブリッドの特徴だ。 スバル・クロストレックPremium S:HEV EXの後ろ姿。 寒い季節にうれしいフロントシートヒーターはクロストレック全車に標準装備。 グレーの本革シート(写真)は「Premium S:HEV EX」にオプションで用意される。マイルドハイブリッド車の上級モデル「Limited」にもブラック/グレーの本革シートをオプションで用意。 オールシーズンタイヤが標準装備だが、試乗車はスタッドレスタイヤ(ヨコハマ・アイスガード7)を装着。 道路の脇にそびえる雪の壁を見れば、酸ヶ湯の降雪量の凄さが窺い知れる。 試乗ルートのほとんどは、ご覧のとおり、しっかりと除雪済み。試乗の大半はアスファルト路面でのドライブとなった。 この画像の記事を読む