試乗 えっ、四駆じゃないの!? 後輪駆動のEVは雪道でも大丈夫なのか、走って試してみたら…【ボルボEX30】【写真・13枚目】 リヤモーターのボルボEX30で新潟県・上越市を目指す。途中、野尻湖のナウマンゾウ像に立ち寄った。(写真は合成です) 2023年11月から日本での販売が始まったボルボのコンパクトEV、EX30。 アダプティブクルーズコントロール(ACC)とレーンキープアシストが組み合わされたパイロット・アシストを使いながら関越道を走行。制御の精度も高く、長距離走行時の疲労を格段に低減してくれる。 ミニマリズムが感じられる整然としたインパネ。シートヒーターやステアリングヒーターの操作は、センターディスプレイで行なう。 内装色は、北欧の自然をイメージした2種類が揃う。試乗車はブリーズ(ライトブルー)で、もう1種類はミスト(ベージュ)。 車線変更が可能な場合は、隣の車線に緑枠が現れる。 ウインカーを操作すると、レーンチェンジアシストが作動。 自動でステアリング操作が行なわれ、隣の車線にスムーズに移動。慣れると便利。 ギヤセレクターはステアリングコラムの右側に備わる。ステアリングから手を離さずに指先だけで操作できるのが便利。 車載ナビで見つけた充電スタンドは、まだ稼働前だった模様。まさかの光景に、しばし呆然...。 「道の駅しなの」内の食堂で昼食タイム。名物の「霧下そば」...ではなく、ソースカツ丼をオーダーした世良耕太さん。ガッツリ食べたい気分だったのですね。 「野尻湖ナウマンゾウ博物館」前にて。1948年に湖底でナウマンゾウの歯の化石が見つかったのが発掘のきっかけ。 国道18号線「野尻湖」交差点付近に設置されたナウマンゾウの像は、撮影スポットとして有名。化石から想定される実物大なのだとか。本当は子どもの像も隣にいるのだが、積雪に埋もれてしまっていた。 EX30の充電ポートはリヤフェンダーの左側付近に配置される。 日本有数の積雪地帯である妙高高原に到着。さらなる雪を求めて、妙高スキー場方面へノーズを向ける。 4WDではないということで身構えながら走行した雪道だが、制御のおかげもあり、安定した走行が可能。 予想を裏切り(?)、深雪もものともしないEX30。油断は禁物だが、RWDでもここまで走れるのには驚かされた。 速度調整に気を遣う場面では、ワンペダルドライブが活躍する。これも電気自動車であるEX30のアドバンテージだ。 気がつけば、グラスルーフにもうっすらと積雪が...。その影響もあるのか、冷え込む車内。EX30のエアコンはヒートポンプ式で、電気ヒーターよりも消費電力が少ないメリットがある...のだが、やっぱりバッテリーがもったいないので節約して走行(←貧乏性)。 タイヤは245/45R19サイズのスタッドレスタイヤ「ミシュランX-ICE SNOW」を装着。 妙高SAで急速充電(50kW)を実施。30分の充電で、バッテリー残量は14%→47%、航続距離は73km→201kmまで回復して一安心。この頃から降雪が激しくなり、路面にはみるみる雪が積もっていった。 路面はぶ厚い雪に覆われていた。EX30は最低地上高が175mmあるのが、こういう場面では頼もしい。 ボルボは本国(スウェーデン)で2月にEX30クロスカントリーを発表。フロントにもモーターを搭載したAWDで、よりアクティブな佇まいも魅力的。こちらの日本導入にも期待したい! この画像の記事を読む