業界人コラム 池沢早人師、21世紀の狼「アルピーヌ A110S」を駆る!【第9回:vs ポルシェ911ターボS カブリオレ編】【写真・8枚目】 池沢早人師、21世紀の狼「アルピーヌ A110S」を駆る!【第9回:vs ポルシェ911ターボS カブリオレ編】 今回、アルピーヌA110Sと共に連れ出したのは、ポルシェ911ターボS カブリオレ。思えば『サーキットの狼』で主人公のロータス ヨーロッパの前に立ちふさがったのはポルシェ911だった。21世紀の狼が対峙すべき相手は、やはりポルシェ911なのだ。 数多くのスーパーカーを乗り継いできた池沢先生にとっても、ポルシェ911は今でも所有する欠かせない存在。最新の911であり最強の存在である911ターボSを思いのまま堪能した。 ルーフをオープンにしている時がもっとも美しいカブリオレだが、クローズド時でもエレガントな佇まいを見せる。リヤのエンジンフードはクーペより少し厚みがあるが、その処理は完璧だ。 お馴染みのPASM他、ポルシェが誇る電子制御システムは、ワインディングで高い戦闘力を発揮。路面に張り付くような安定感は、一般的なドライバーが想定する域よりはるかに高い次元に限界がある。 ポルシェの最新モデルの常として、その完成度はピカイチ。「最新のポルシェが最良のポルシェ」であるという格言は今回も通用する。3分割で展開するリップスポイラーのギミックには驚かされた。 動力スペックで測れば、アルピーヌ A110Sはポルシェ911ターボS カブリオレに到底敵わない。しかしドライブシチュエーションとドライバーの技量が合わさったとき、ドラマが生まれるのは漫画も現実も同じだろう。 「コーナーでは巧みに荷重を移動させてライバルよりもコンマ数秒ほど早くアクセルを踏み込み、車間を詰めて行く・・・」。そんなシーンをつなぎ合わせた時間は何よりも楽しいと池沢先生は語る。 「アルピーヌ A110Sは、古き良き時代のヒーローに憧れる人にとって最高の相棒になるに違いない」と、ポルシェ911ターボS カブリオレとのランデブーを経て再確認する池沢先生。そして「自分より強い相手を打ち負かすことが現代に蘇った“狼”としての役割なのだ」と続けた。 この画像の記事を読む