Audi A6 Avant e-tron

EV専用モデルにも内燃機関を搭載

EV専用モデルのラインナップを拡充してきたアウディだったが、今回の名称方針の変更を受けて、まずA6に内燃機関モデルが追加されることになった。今後、SUVのEV専用モデルにも、内燃機関搭載モデルが追加される可能性が高い。
EV専用モデルのラインナップを拡充してきたアウディだったが、今回の名称方針の変更を受けて、まずA6に内燃機関モデルが追加されることになった。今後、SUVのEV専用モデルにも、内燃機関搭載モデルが追加される可能性が高い。

2024年、アウディは奇数を内燃機関搭載車、偶数をフル電動パワートレイン搭載車とするネーミングポリシーを導入した。7月に「A4」シリーズの後継モデルとなる、内燃機機関搭載車「A5 セダン」「A5 アバント」をワールドプレミアし、8月にはEV専用モデルとして「A6 スポーツバック e-tron」「A6 アバント e-tron」を発表していた。

しかし、世界的なEV需要の縮小を受けて、アウディはネーミングポリシーの大転換を行うことになった。今後、アウディのモデル名は、1文字以上のアルファベットと数字で構成。これまで通りアルファベットの「A」が低車高乗用車、「Q」がSUVに適用されるが、数字(現在は1~8)は、パワートレインの種類に依存しない。つまり、奇数と偶数による搭載パワートレインの区別は撤廃される。

今後、すべてのEVモデルが、内燃エンジン搭載車と同じ文字と数字の組み合わせで販売。モデルやバリエーションの差別化は、ボディスタイル(アバント、セダン、スポーツバック)と、パワートレインコード(e-tron、TFSI e、TFSI、TDI)を用いて行われるという。

この新名称を導入した最初のモデルは、内燃機関を搭載したA6となる。これまで、EV専用モデルとして販売されてきたA6 e-tronは、新たにガソリンエンジンを搭載した「A6 TFSI」として3月4日にワールドプレミアされる予定だ。ただ、すでに販売されているモデルの名称変更は行われないという。

アウディ AGの販売・マーケティング担当取締役を務めるマルコ・シューベルトは、今回の方針転換について次のように説明を加えた。

「この決定は、集中的な議論の結果であり、また、お客様のご希望や、海外ディーラーからのフィードバックに従ったものです。新たな車名は、世界中のすべてのお客様に、直感的な方向性を提供することになります。私たちは、ひと目でサイズとポジショニングがわかるよう、モデル名を選定することになりました」

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