発売秒読み!?の気になるモデル|国内初公開の4気筒モデルCB1000ホーネット、CB650R/CBR650R|モーターサイクルショー2024

大阪から始まった今年のモーターサイクルショーにて、ホンダブースで注目された新型スポーツモデルといえばCB1000ホーネット。新型といえばCB650R/CBR650RもEクラッチ搭載モデルの第1弾として控えており、話題性は十分だ。まだ国内販売の正式発表はないが、近日中にアナウンスされる見込みなので期待して待ちたい。


PHOTO●川島秀俊
昨秋のEICMA(ミラノショー)で発表されたスポーツネイキッドの最新モデル。2017年型CBR1000RRの直列4気筒エンジンを搭載し、ストリートファイターらしい刺激的なパフォーマンスが味わえる。近々国内でも正式発表される見込みだ。

CBR1000RRの心臓を持つネイキッド
新型ストリートファイターCB1000ホーネット見参!

CBR系の高性能4気筒エンジンを搭載するネイキッドとして、かつて一世を風靡したホーネットシリーズ。そのアッパーモデルであったCB900ホーネットの誕生から20年以上の歳月を経て、新たなホーネットが登場した。新型として昨年11月のEICMA(ミラノショー)で発表されたのがCB1000ホーネットで、エンジンは2017年型CBR1000RRの直列4気筒をストリート向けに最適化して搭載。110kWを超える出力と100N・mを超えるトルクは、ホーネットの名にふさわしい刺激的なスペックだ。

CB1000ホーネットのスタイリングはストリートファイターを意識したもので、超小型デュアルLEDプロジェクターヘッドライトを低く構えたフェイスはかなり戦闘的。5インチTFTカラーディスプレイが大きく張り出しているものの、スクリーンやメーターバイザーなどの追加パーツが発売されればカスタムポイントとして楽しめることだろう。車体は新開発のスチール製ツイン・スパー・フレームをブラックアウトし、剥き出しのエンジンを主張。スーパースポーツ譲りの動力性能を受け止めるべく、フロントにSHOWA製φ41mmSFF-BP倒立フォーク、リヤにSHOWA製ユニットプロリンク・リヤショックを装備する。気になるのは国内での発売日だが、近いうちに正式発表がありそうだ。

ホーネットの特徴であるワイドな燃料タンクは、後方にかけて絞られることでグラマラスなボディラインを演出。シートを細くすることでシャープな印象と足つきの向上を両立する。
エンジンは2017年型CBR1000RRの直列4気筒を搭載。ストリート向けに低中速を重視して最適化しており、街乗りやツーリングでも乗りやすそうだ。

話題の新機構「Eクラッチ」を世界初搭載!
新型CB650R/CBR650Rはエンスト知らずのマニュアル車

ホンダが革新的な機構として発表したEクラッチの搭載車が、いよいよ市販秒読みとなっている。世界初搭載となるのは、ミドルクラスで人気のCB650RとCBR650Rの2台で、昨秋のEICMA(ミラノショー)で世界的に発表された。この2台はカウルの有無で個性が選べる兄弟モデルとなっており、CB650Rはネオスポーツ・カフェに仕上げたネイキッドモデル。CBR650Rはフルカウル仕様のピュア・スポーツで、どちらも直列4気筒エンジンのスムーズかつパワフルな走りが楽しめるモデルだ。大阪モーターサイクルショー2024に展示された2台を見ると、どちらもヘッドライトを中心に大きくルックスが変更されており、見た目から洗練された雰囲気へと変身。それでも話題の中心はEクラッチの搭載で、カットモデルも用意して新機構を大きくアピールしていた。

ホンダがオートバイに世界初搭載するEクラッチとは、クラッチレバー操作なしでシフトアップ&ダウンができるというもの。クイックシフターと似たイメージだが、停車時もクラッチレバーを握る必要がなく、エンストすることはない。発進時にアクセルを捻ると自動で半クラッチからスタートし、ライダーの負担を大幅に軽減してくれるのだ。このような機能からオートマチックミッションだと思われそうだが、自動化されるのはあくまでクラッチレバー操作のみで、シフトペダルの操作は必要! ギヤ選択を間違えるとクラッチ的なフォローはありそうだが、どのような挙動になるのかは今後の試乗会などで検証したいものだ。特筆したいのは、オートモードであってもレバー入力があればマニュアル操作が優先されるということ。つまり、従来通りのマニュアルミッション車として操作する魅力は一切スポイルせず、Eクラッチの恩恵を受けることができるのだ。すでに海外では正式発表して価格も案内されているので、国内モデルの発表を楽しみに待ちたい。

シャープなアングルの新型LEDヘッドライトを採用するCB650R。ラジエターシュラウドからテールへと流れるダイナミックなラインで、より強いキャラクターへと進化した。
テールランプを組み込んだシャープなシートカウルで、躍動的なリヤビューを演出。張り出したラジエターシュラウドがマッシブな存在感を主張する。
Eクラッチ機構は意外に小さく、クランクケースカバーの上にプラスしたという印象。通常のマニュアル操作が優先されるので、初体験でも戸惑って失敗することはなさそうだ。
Eクラッチのカットモデルを見ると、既存のクラッチ機構に細かな制御ギヤがプラスされているのが分かる。大幅な設計変更を必要としない機構なので、今後も続々と搭載車が拡大される予定という。
デュアルLEDヘッドライトのデザインを変更し、上下カウルを一新したCBR650R。ツーリングも楽しめるスポーツモデルとして、さらに幅広い人気を得られそうだ。
フルカウルを装備することで、マフラーを含めて一体感のあるシルエットを形成。スーパースポーツ並みのカッコ良さと使いやすさを高次元にバランスさせている。
エンジンと同色に塗られたEクラッチは、アンダーカウルからのラインを受けてそれほど目立つ印象はない。指摘されなければ見過ごしてしまいそうだ。

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