バイク用レインウェア選びのキーワード「耐水圧」と「透湿度」|最新のバイク用レインウェア

バイク用レインウェアを選ぶ特に必ずチェックしたいのが「耐水圧」と「透湿度」。ここでは耐水圧と透湿度の意味と数値の目安(バイク用レインウェアに最低限必要な耐水圧と透湿度)に加え、デイトナからNEWリリースされた最新のバイク用レインウェア「ハイパフォーマンスレインウエア」をチェックしてみよう。
REPORT●北 秀昭(KITA Hideaki)
デイトナ https://www.daytona.co.jp/

バイク用レインウェア購入時は「耐水圧」と「透湿度」を要チェック!

“JISマーク”でおなじみの「JIS規格」とは、日本産業規格(JIS=Japanese Industrial Standardsの略)のことで、日本の産業製品に関する規格や測定法などが定められた、日本の国家規格を指す。JISマークのある製品は、「安全に使用できること」が国によって認められているのが特徴だ。

バイク用レインウェアを選ぶ特に必ずチェックしたいのが、「耐水圧」と「透湿度」。

「耐水圧」とは、JIS規格が定めた測定方法により、生地表面がどのくらいの水圧まで耐えられるかを表した数値。数値が高いほど、防水性に優れているのが特徴だ。

例えば耐水圧10,000mmの場合、素材に10mm四方×高さ10mの水柱を立てても水が染み出さないことを表す。一般的に傘の耐水圧は300mm前後。なお、大雨で10,000mm前後、嵐で20,000mm前後の耐水圧が必要。

「透湿度」とは、JIS規格が定めた測定方法により、蒸れにくさを示した数値。生地の素材1m2あたりに、24時間で何gの水分が透過したかを表し、数値が高いほど蒸れにくいのが特徴。一般的に、安静時には2,000mm、軽度の運動時には5,000mm、激しい運動時には8,000mmの透湿度が必要とされる。

高速道路など高速域で走行するバイク用レインウェアの場合、嵐に耐えうる20,000mm以上の耐水圧。また軽度の運動時に必要な5,000mm以上の透湿度が理想的。それ以下のレインウェアは、走行時に衣服や体が濡れてしまったり、蒸れで不快となる可能性があるので、購入時は十分注意したいところだ。

下記はデイトナからNEWリリースされた最新のバイク用レインウェア「ハイパフォーマンスレインウエア」は、優れた耐水圧と透湿度を発揮する高性能なバイク専用モデル。ジャケットは動きやすいストレッチ生地を採用し、斜めに配置したフロントフラップがファスナーからの浸水を防止するなど、各部に“最新”の機能と工夫が盛り込まれている。

デイトナ DR-001 ハイパフォーマンスレインウェア……上下セット:1万3200円/ジャケットのみ:8800円/パンツのみ:5500円(すべて税込)

初期耐水圧は20,000mm、初期透湿度は5,000mmを獲得

ジャケットの耐水圧は20,000mm、透湿度は5,000mm。快適性向上のため、動きやすいストレッチ生地のTPUコート生地を採用。
シートとの摩耗が激しいパンツは、PVCをコートした高耐久性生地を採用。。耐水圧は20,000mm。

新発売の「ハイパフォーマンスレインウエア」は、優れた耐水圧と透湿度を発揮する高性能なバイク専用モデル。ジャケットは、動きやすいストレッチ生地を採用し、斜めに配置したフロントフラップがファスナーからの浸水を防止。

首元には内側がクロロプレン素材の高い襟を導入し、袖口は二重袖とサムホール、裾は二重裾とドローコードで雨滴の侵入を抑制。背部にはベンチレーションを設置して湿気による蒸れを防ぎ、バタツキを防ぐ幅広の面ファスナーはグローブでも使いやすい仕様に設計。

パンツは摩耗に強いPVCコート生地を使用し、裾はロングブーツでも履きやすい幅広の面ファスナー仕様。熱に強い綿生地のマフラーガードも装備済みだ。

腕とひざには厚手の生地を使うことで、雨滴による痛みを軽減。雨天時の視認性を高める反射パイピングも装備。収納袋は完全防水仕様で、小物バッグとしても利用可能。

サイズはM、L、BL、XL、2XLあり。カラーは3種類ラインナップ。

●ジャケット: ポリエステル100%/裏:TPUコート 
初期耐水圧:20,000mm(JIS L1092 B法)
初期透湿度:5,000mm(JIS L1099 B-1法)

●パンツ: ポリエステル100%/裏:PVCコート
耐水圧:20,000mm(JIS L1092 B法)
ブラック
グレー
レッド

ハイパフォーマンスレインウェアはココがポイント!(ジャケット編)

ファスナーフラップを斜めにしたことで、雨滴が流れ落ち、ファスナーからの浸水を抑制。
雨天時や夜間のの視認性アップのため、反射パイピングを大きく配置。
腕に厚みのある生地を使用することで、高速走行時の雨粒による痛みを軽減。
雨滴の溜まる腹部からファスナーをずらすことで、ファスナーからの浸水を抑制。
二重裾で内側の裾をパンツインすることで、裾からの浸水を防止。
二重袖とサムホールを採用し、グローブとの隙間を無くして雨水の浸水を阻止。
裏地にクロロプレンを配した高めの襟は、面ファスナーで調整が可能。首回りからの浸水をシャットアウト。
背部にはウェア内の空気を排出してムレを防ぐ、ベンチレーションを導入。
ライディングポジションの前傾姿勢に考慮した、ロングテール仕様を採用。
バタつき防止の面ファスナーは、グローブでも調節しやすい幅広仕様に設計。
ドローコードのストッパーは、バイクの取り回し時タンク干渉を考慮して左側のみ設定。
フロントファスナーは二重前立て。雨返しによりファスナー浸水を防止。
裏地メッシュでベトつかず、快適なつくりに設計。
雨返し付きの大型ポケットを採用。

ハイパフォーマンスレインウェアのポイント!(パンツ編)

雨天時や夜間の視認性アップのため、反射パイピングを大きく配置。
マジックテープを採用した裾は履きやすく、しかも脱ぎやすい幅広に設計。面ファスナーの採用でロングブーツにも対応。
パンツの裾には、熱対策を施した綿生地のマフラーガードを配置。
ヒップ部はシームレスとし、お尻の浸水耐久性を向上。
腕部とひざ部は、厚みのある生地の採用で高速走行時の豪雨による痛みを軽減。
裏地はメッシュを採用し、湿気によるベトつきを軽減。

収納袋も付属

収納袋は完全防水仕様。緊急時の貴重品入れにも最適。

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