【徳島県美馬市】バイクで行きたいツーリングスポット|佇まいに癒される「うだつの町並み」。

江戸時代からの伝統をつなぐ、歴史的建造物が残る「うだつの町並み」は、かつて“藍染”で栄華を極めたことで有名。今回の「徳永茂・旅の写真コレクション」は、徳島県を東西に流れる吉野川沿い(北側)に位置する、脇町の古き町並みをお届けします。

PHOTO●徳永 茂(TOKUNAGA Shigeru)
編集●近田 茂(CHIKATA Shigeru)
軒並みには“うだつ”を掲げた誇らしげな家屋が連なる。

「うだつの町並み」は美馬市の脇町南町にある。今回下に示す住所や座標ポイントは、「道の駅 藍ランドうだつ」を示しています。徳島市からは徳島自動車道路を使い脇町インターチェンジを降りればトータルで約50km、車では50分足らず。インターから道の駅までは5分程度で到着できるからアクセス性が良い。徳島自動車道路途中の土成インターチェンジで降りて県道12号を進んでも1時間程で到着できるでしょう。剣山へ向かう峠道を目指すコースなら、先ずは一休憩を挟むのにちょうど都合の良い場所なのです。四国の内陸を抜けて愛媛県や高知県に向かうコース取りでも最初の休憩地点として丁度良い。
そこでお勧めできるのが、「道の駅 藍ランドうだつ」にバイクを駐輪して、その近くに位置する「うだつの町並み」や、空間の開ける吉野川沿いを気ままに散策することです。道の駅からはいずれも直ぐ近くの徒歩圏内。映画やTVの撮影ロケ現場としても有名な「脇町潜水橋」で爽快な空気感を満喫すると気持ち良い。夕暮れ時ならぜひ日没の壮観な景色を目に焼き付けましょう。
かつての栄華は、藍からとれる素材を使う染め物の「藍染」に関わる商業で賑わったそう。吉野川の水運に恵まれたことも相まって、南町を中心に藍の集散地として発展。明治以降は繭(まゆ)の仲介や呉服商など各種の商屋が繁盛し軒を連ねたそう。主屋や背後の土蔵も、当時の繁栄を象徴している。いかにも重厚かつ“うだつ”をあげた立派な建物が、古き良き時代の風情を漂わせているのです。少しゆっくりと多めの時間を割いて、休憩兼観光を楽しむのに相応しいところなのです。

かつて繁栄を極めた重厚な佇まいがそのまま残っている。

道の駅から「うだつの町並み」を散策。トイレは道の駅にある。町を行くと飲食や土産等の買い物が楽しめる。

徳島県美馬市脇町大字脇町55(JR徳島線「穴吹」駅から車で約6分/約3.5km)

町並み内の交流センターにある「うだつ茶房」旬の野菜を織り込んだ“おばんざい”やスィーツが楽しめる。
カフェレストランのひとつ「藍蔵」。珍しい限定アイスクリームもある。

うだつの町並みから近くには、こんな開放的な景色も。

町の南側を東西に流れる吉野川には長さ207mにおよぶ「脇町潜水橋」が掛かっている。映画のロケ地としても有名。かつては、「舞中島の渡し」があった場所で、現在はその石碑が残されている。

徳島県観光情報サイト「阿波ナビ」
URL:https://www.awanavi.jp/archives/spot/19082

本瓦と漆喰の塗り壁はいかにも重厚な佇まいを披露。うだつの町並みは、1700年代初頭に伝統的様式で建てられた。
その後町並みは、江戸、明治時代を変遷。1988年に「重要伝統的建造物群保存地区」として国の選定を受けたそう。

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著者プロフィール

近田 茂 近影

近田 茂

1953年東京生まれ。1976年日本大学法学部卒業、株式会社三栄書房(現・三栄)に入社しモト・ライダー誌の…