SR GT 200/125|アプリリアがカラフルな新型スクーターを発表! 排気量は174cc&125cc【EICMA 2021】

イタリアの人気バイクブランド「APRILIA(アプリリア)」は、バイクの見本市「EICMA(エイクマ)2021」において、新型スクーター「SR GT」を発表。SR GTはアプリリア初のアーバンアドベンチャースクーター。シティユースはもちろん、長距離走行、カントリーロードや未舗装路でも気軽に走行でき、ライディングの喜びを再発見できるモデルとして開発された。排気量は174cc( SR GT 200)と125cc(SR GT 125)の2タイプをスタンバイ。ピアッジオジャパンによれば、国内ではSR GT 200が2022年春に発売される予定だ。
REPORT●北 秀昭(KITA Hideaki)
Aprilia SR GT | The Urban Adventure scooter(Aprilia Official)
フロントカウルに「a」のグラフィックを施し、赤いホイールを装備した「SR GTスポーツ」。
スポーティなハンドルポスト固定型のバーハンドルを採用。
精悍なイメージを与えるヘッドライトなどの灯火類は、すべてLED。
スタンダードな「SR GT」。カラーはアプリリアブラック、ストリートグレー、インフィニティブルーの3色あり。

冒険心を駆り立てる、アドベンチャースタイルを獲得

 アプリリア初のアーバンアドベンチャースクーター・SR GTは、エンデューロバイクに着想を得て設計されたアグレッシブなモデル。アクティブなライディングポジションと、モーターサイクルスタイルの幅広なネイキッドハンドルバーは、すべて人間工学に基づいた位置に設定。これにより、優れた操作性と、卓越した快適性を実現している。

 外観はアドベンチャースタイルならではの、冒険心を駆り立てるアクティブなもの。防風性に優れた大型のフロントスクリーン、LED3灯ヘッドライトを採用した大型のフロントカウル、跳ね上がったテールカウルなど、アグレッシブで活動的なイメージを演出。また、シートにはデザインと乗り心地を両立した肉厚タイプを導入するなど、ロングツーリングでの快適性も重視。精悍なイメージを与えた前後の灯火類は、フルLED化とした。

 メーター類はフルデジタル化。大型のLCDディスプレイには、すべての車両データを集約し、左側のコントロールブロックのMODEボタンで様々な走行データを確認可能。また、Bluetoothを介してスマートフォンを車両に接続すると、インストルメントパネルには着信やメッセージに関する通知も表示。音声コマンドを使用すれば、電話をかけたり、音楽を再生できる。

 シート下収納スペースは、フルフェイスヘルメットが収納できる大容量の25L。オプションとして、33Lのアルミニウム製トップケースも用意されている。SR GTシリーズは、スタンダードな「SR GT」に加え、「a」グラフィックと赤いホイールを採用した「SR GTスポーツ」が設定された。

「a」グラフィックと赤いホイールを採用した「SR GTスポーツ」。
水冷式&4バルブを導入した新世代の「i-getエンジン」は、排気量を174cc版(SR GT 200)と125cc版(SR GT 125)の2種類設定。
SR GTシリーズの全モデルには、RISS(レギュレーターインバータースタート&ストップシステム)と呼ばれる、スタート&ストップシステムを搭載。詳しくは本文参照。
SR GT 200の水冷4ストローク単気筒SOHC 4バルブ174ccエンジンは、8,500rpmで最高出力13kW(約17.6ps)、7,000rpmで最大トルク16.5Nm。SR GT 125水冷4ストローク単気筒SOHC 4バルブ125ccエンジンは、8,750rpmで最高出力11kW(約15ps)、6,500rpmで最大トルク12Nmを発揮。
WMTCモードの燃費は、125cc版(SR GT 125)が40km/L、174cc版(SR GT 200)が38.5km/L。

水冷式&4バルブを導入した新世代の「i-getエンジン」は、排気量を174ccと125ccの2種類あり

 ハイパワーと効率性を両立したエンジンは、最先端の電子制御式インジェクションを組み合わせ、厳しい排ガス規制のユーロ5に適合。水冷式&4バルブを導入した新世代の「i-getエンジン」は、排気量を174cc(SR GT 200)と125cc(SR GT 125)の2種類に設定。

 SR GT 200の水冷4ストローク単気筒SOHC 4バルブ174ccエンジンは、8,500rpmで最高出力13kW(約17.6馬力)、7,000rpmで最大トルク16.5Nm。SR GT 125の水冷4ストローク単気筒SOHC 4バルブ125ccエンジンは、8,750rpmで最高出力11kW(約15馬力)、6,500rpmで最大トルク12Nmを発揮。両排気量とも、街中での扱いやすさ、滑らかな走り、軽快な加速感、優れた燃費性能を獲得。WMTCモードの燃費は、174cc版(SR GT 200)が38.5km/L、125cc版(SR GT 125)が40km/L。

 ボア径×ストローク長は、174cc版(SR GT 200)が61.5×58.7mmのショートストローク型。一方、125cc版(SR GT 125)は52×58.7mmのロングストローク型。ストローク長は共通(クランクシャフトは共通だと予測)とし、ボア径を変更することで、排気量を増減しているのが特徴だ。

 なお、174cc版(SR GT 200)は放熱性に優れたアルミシリンダー、クラウン形状を更新した新型ピストン、燃焼効率の最適化に貢献する新型シリンダーヘッドが採用されている。

 SR GTシリーズの全モデルには、RISS(レギュレーターインバータースタート&ストップシステム)と呼ばれる、スタート&ストップシステムを搭載。このシステムは、クランクシャフトに直接取り付けられていた従来のスターターモーターを廃止したもの。これにより、始動時の静粛性向上、軽量化と耐久性の向上、燃料消費量減少というメリットが生まれた。

 またRISSにより、スタート&ストップシステムは、スクーターが停止してから1〜5秒後にエンジンを自動的に停止(エンジンが正しい動作温度に達したかどうかによって異なる)。スロットルを少しひねるだけで、エンジン始動音が発生することなく、エンジンを即座に再始動できる。

「a」のグラフィックと赤いホイールを採用した「SR GTスポーツ」。
軽量なアルミキャストホイールは、フロント14インチ・リア13インチの異径サイズとし、アドベンチャースタイルを確立。
前後サスペンションは十分なストローク量を確保。荒地に対応できるほど。
フロントは軽量で放熱性に優れた、Φ260mmの波型ディスクローターを採用。リアはΦ220mmディスクローター(174cc版および125ccスポーツバージョンは波型)を導入。
前後タイヤはオールテレーン対応のワイドタイプ(F110/80、R130/70)を採用し、舗装路、石畳、ダートまで、あらゆるタイプの路面に適応。
SR GT 200はフロントにABS、SR GT 125は前後コンビブレーキ(連動ブレーキ)を採用。

最低地上高は175mm。前後ショックはオフロード走行も可能な、ロングストローク仕様

 SR GTの最低地上高は、既存のスクーターを遥かに超えた175mmに設定。これにより、大きな凹凸や段差の乗り越えに加え、林道などのオフロード走行もOKだ。

 フロントフォークはインナー径Φ33mm+余裕あるストローク量(122mm)に設定された、高性能なショーワ製。リアショックは5段階のプリロード調整が可能なショーワ製(ストローク量102mm)とし、荒地走行にも耐えうる、性能を

 軽量なアルミキャストホイールは、フロント14インチ・リア13インチの異径サイズとし、アドベンチャースタイルを確立。前後タイヤはオールテレーン対応のワイドタイプ(F110/80、R130/70)を採用し、舗装路、石畳、ダートまで、あらゆるタイプの路面に適応。

 ブレーキは前後ともディスク式。フロントは軽量で放熱性に優れた、Φ260mmの波型ディスクローターを採用。リアはΦ220mmディスクローター(174cc版および125ccスポーツバージョンは波型)が導入されている。SR GT 200はフロントにABS、SR GT 125は前後コンビブレーキ(連動ブレーキ)を採用。

アプリリアSR GT 200/125 主要スペック

※カッコ内は125

全長×全幅×全高1,920mm×765mm×-mm
軸距1,350mm
シート高799mm
最低地上高175mm
重量148kg(144kg)
エンジン形式水冷4ストローク単気筒SOHC4バルブ
排気量174cc(125cc)
ボア径×ストローク長61.5×58.7mm(52×58.7mm)
最高出力13kW/8,500rpm(11kW/8,750rpm)
最大トルク16.5Nm/7,000rpm(12Nm/6,500rpm)
燃費(WMTCモード)38.5km/L(40km/L)
燃料タンク容量9L
変速機形式CVT
ブレーキ形式前Φ260mmシングルディスク 後Φ220mmシングルディスク
タイヤサイズ前110/80-14 後130/70-13

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