ジャイロシリーズも運転席部分を倒し過ぎれば、二論と同じように転倒します
ホンダのジャイロシリーズや、ヤマハのトリシティなどの三輪車を見て、「三輪だから転ばない」と思っている人もいるはず。しかし「転びにくい」だけで、転倒してしまうこともあります。「三輪だから二輪よりも安全」と過信しないことが大切。
上記の三輪=車体が傾かないトライクをイメージする人も多い。ジャイロシリーズは「パーキングロック」をONすると車体は直立しますが、解除すると車体が傾き倒れます。トリシティシリーズは300のみスタンディングアシスト機能によって直立可能で、ロックを解除するとバイクは傾き、無理にバンクさせると点灯します。125と155にはスタンディングアシスト機能はない。
特にフロント二輪のトリシティは、トリシティはフロントフォークが4本、ホイールが2本と一般的なバイクよりも前周りがヘビーなため、取り扱いには慣れが必要です。例えば坂道でUターンでは、かなりの重量を全身で支えなければなりません。具体的には、「自分の意志とは違う方向に負荷が掛かる」というイメージ。二輪とは異なる「コツと慣れ」が必要です。
ジャイロシリーズはトリシティとは反対に、リヤがヘビー。坂道でのUターンを始め、トリシティに比べて親しみやすいはず。ジャイロシリーズは、バイクビギナーでも手軽に扱えるのが特徴でしょう。ただし、三輪とはいえ、運転席部分を倒し過ぎれば、二論車と同じように転倒してしまいます。特にルーフ付きで重心の高いキャノピーは、トップヘビーな設計のため、シリーズの中では転倒しやすい部類と言えるでしょう。キャノピーで転倒した場合、屋根と道路の間に足が挟まってしまい、自力ではバイクを起こせず、脱出できなくなることも多いのでご注意ください。