航続距離420km、免許はAT限定大型二輪以上!|MotoEにマシン供給するイタリアのスーパースポーツ電動バイク「ENERGICA(エネルジカ)」

「ENERGICA(エネルジカ)」は電動バイクロードレース世界選手権「FIM Enel Moto E World Cup(略してMoto E)」のマシンサプライヤーとしても知られる、スーパースポーツモデルの開発にこだわったイタリアの電動バイクメーカー。東京モーターサイクルショー2022では、欧州で発売中の超ハイスペックな3モデルが展示された。

PHOTO/REPORT●北 秀昭(KITA Hideaki)
ENERGICA(エネルジカ) https://energica-moto.com/

 イタリアの電動バイクメーカーであるENERGICA(エネルジカ)は、電動バイクロードレース世界選手権「FIM Enel Moto E World Cup(略してMotoE)」のワンメイクマシンサプライヤーとして、MotoEマシン「EGO CORSA(エゴ・コルサ)」を供給(2023年からはドゥカティがワンメイクマシンサプライヤーとなる予定)。

 ENERGICA(エネルジカ)は2014年に設立された、現在急成長中の新進メーカー。同社の最大のポイントは、ハイスペックな電動スポーツバイクを追求し、こだわりのモデルを販売していること。

 本社はイタリアのエミリア・ロマーナ州にあるモデナという街。電動バイクメーカーとなったのは、親会社であるCRPグループが2010年に始めた電動レーシングモーターサイクルのプロジェクトに加わったのがきっかけ。電動バイクメーカーとなる前から、レースやレーシングマシンに関する造詣が深く、その経験や知識が下記のモデルにフル投入されているのがポイントだ。

 ENERGICA(エネルジカ)は2020年、日本進出を表明。東京モーターサイクルショー2022が日本初出展となった。東京モーターサイクルショー2022に展示されたモデルは、欧州ですでにリリース中の、走りを重視した超高性能な3モデル。なお、日本での発売時期や発売価格は未定。ちなみに欧州での発売価格は、日本円換算で250万円〜280万円前後。

 どのマシンも超ハイパワーな電動モーターに加え、マルゾッキ製倒立型フロントフォーク、ラジアルマウント型のブレンボ製4POTフロントブレーキキャリパー+大径ディスクローター、ブレンボ製カニ型リアキャリパー、極太スイングアームを導入するなど、レーシングマインドに満ち溢れたスポーティでアグレッシブな足周りに仕上げられている。

最高速度240km/hのフルカウルスポーツ EGO+

 世界でもっとも高性能な電動バイクを目指して設計・開発された超高性能スーパースポーツモデル。エコ/スタンダード/ウェット/スポーツの4つのライディングモードから選択可能。トラクションコントロールやABSなどの最新電子制御システムも装備。

・最高速度:240km/h
・加速度:0-100km/hの到達時間→2.8秒
・最高出力:126kW
・最大トルク:215Nm
・航続距離:420km
・シート高:810mm
・車種区分:軽二輪(車検不要)
・免許:AT限定大型二輪または大型二輪

0-100km/h→2.8秒のスーパースポーツネイキッドモデル Eva Ribelle

 フルカウルモデル「EGO」のネイキッドモデル。余裕のある乗車ポジションに設定しつつも、スーパースポーツに相応しいパワフルでレーシーな走りを実現。

・最高速度:200km/h
・加速度:0-100km/hの到達時間→2.8秒
・最高出力:126kW
・最大トルク:215Nm
・航続距離:420km
・シート高:790mm
・車種区分:軽二輪(車検不要)
・免許:AT限定大型二輪または大型二輪

落ち着いた雰囲気のクラシックスタイル SS9+

 落ち着いた雰囲気のクラシックスタイルにデザインされたモデル。上記モデルに比べ、最高速度・最大トルク・加速度・はやや抑制されており、ストリートユースやコスパを重視しているのが特徴。

・最高速度:200km/h
・加速度:0-100km/hの到達時間→3.0秒
・最高出力:80kW
・最大トルク:200Nm
・航続距離:420km
・シート高:790mm
・車種区分:軽二輪(車検不要)
・免許:AT限定大型二輪または大型二輪

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