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東京駅周辺のまさに貴重な10台分、小池都知事が会見で公表
東京の代表的コンベンションホール「東京国際フォーラム」（千代田区丸の内3丁目）に、待望のバイク駐車場が開業しました。ここは東京都庁が現在の西新宿に移転した跡地に建った施設だけに敷地に恵まれ、イベント関連の貨物トラックも入庫できる巨大な地下駐車スペースがあります。一般車の時間貸駐車場は地下3階。EV充電設備1台を含む普通乗用車417台分を受け入れています。
四輪車駐車は1997年1月10日の開館当時からありますが、バイク駐車場は2022年7月1日から受け入れを開始。バイクショップの組合である「東京オートバイ協同組合」が小池百合子東京都知事に直接要望。小池氏が2022年6月24日の定例会見で、都の施設3か所で、バイク受け入れを開始することを宣言。
「これからもご利用される方のニーズ、スペースなどを踏まえまして、都立の施設での駐輪場の提供を広げてまいります」と、東京都の施設でもバイク駐車整備を拡充することが急転直下、決まりました。
東京駅周辺にはバイク駐車場が、ほとんどありません。この周辺のビルの駐車場はその多くが自動車用でバイクはNG。そんな中での東京国際フォーラムの方針転換は、まさに貴重です。
バイク駐車スペースは、普通乗用車用の一部を転用し、10台分が確保されました。四輪車専用に後付けされるバイク駐車場は、四輪車用に駐車できないデッドスペースを活用する場合が多いのですが、東京国際フォーラムでは、四輪車との置き場所の違いはまったくありません。
バイク駐車場所も、とてもわかりやすいです。四輪車用のスペースの外周に沿って出口を目指して、料金精算機のある管理事務所のすぐそばにまで行くと、その左側がバイク用です。初めての利用でも、とにかく出口を目指して進めば、迷うことはありません。
駐車可能なバイクは排気量問わず。1台の駐車スペースは長さ2.5m×幅1mあり、大型バイクでも余裕を持って停められます。通路幅も2.9mあるので、バイクの向きを変える時も気楽です。
しかも、駐車料金は1時間100円。10時間まで上限500円。同じ千代田区にある秋葉原駅前の地下駐車場は、1時間600円という設定もあるので、これはかなりお手頃料金ではないでしょうか。
係員が入出庫時間をチェック。有人管理で安心感はかなり高め
東京国際フォーラムで初めてのバイク受け入れということもあり、入庫から出庫まで何回も係員のチェックがあります。
まずは地上の入庫口で、利用場の注意などの説明を受けます。いちばん重要なポイントは地下3階までほぼ一直線。途中に踊り場はありますが、下り坂でスピードを出すな、という警告です。地下3階の入庫ゲートで四輪車は駐車券を取って中に入りますが、バイク一旦停止し、有人でゲートを上げてもらいます。バイクの料金体系が違うため、駐車券で清算ができないためです。
入庫時間はバイク駐車に着いた時に、そこにいる係員が手書きで用紙に書き込みます。出庫時間も有人で確認。駐車料金の清算機を使わず、すぐそばの管理事務所で支払います。ここも有人で、現金ほかクレジットカード、交通系ICカードにも対応しています。数えてみると、バイク1台の駐車で5人の係員が対応してくれたことになります。
人が見張ることは、機械式警備よりもセキュリティが高いと言われています。無人の監視カメラは、トラブル後の対応には有効でもなんとなく不安が残ります。その点、東京国際フォーラムは、リーズナブルな料金、ゆとりあるスペースに加えて、高いセキュリティを備えているという点で、バイクに愛着の尽きない人にとっても安心感が増すのではないでしょうか。そういえば、止まっている四輪車も有名どころの輸入ブランドの希少車が心なしが多いような…..。
四輪車には月ぎめ利用もあるので、ぜひバイク駐車の増設では、月ぎめ利用も考えてもらいたいと思える駐車場の1つです。