航続距離357kmの電動バイク! 中国メーカー「DC100」がEU市場に本格参入【EICMA2022】

中国の「DAVINCI MOTOR(ダビンチ・モーター)」がリリースする「DC100」は、ガソリン車の1000ccクラスに匹敵するパワフル&スポーティな電動バイク。最高速度は時速200km、0-60マイル/h(0-96.5km/h)の到達時間は3秒台、航続距離はWLTP基準で357km、最高出力は130馬力オーバーを発揮。2022年11月8日~11月13日にイタリア・ミラノで開催された世界最大のモーターサイクルショー「EICMA(エイクマ)」で、EU市場への本格参入を発表した。
REPORT●北 秀昭(KITA Hideaki)
ダビンチ・モーター https://global.davincimotor.com/

ダビンチ・モーター DC100……2万6000ユーロ(約377万円)

カウルを取り外したところ。車体の中心部には“マスの集中化”を狙い、メインフレームの役割も担う大型バッテリーをレイアウト。航続距離はWLTP基準で357kmを確保。
タイヤは前120/70-17、後240/45-17の超ワイドサイズを選択。
トラクションコントロール、コンビブレーキ、ABS、ドライバーアシスト、ヒルアシスト、ダウンヒルアシスト、リバースアシストなどの電子制御システムも導入。

最高速度は200km、0-60マイル/h(0-96.5km/h)の到達時間は3秒台

写真は中国の「DAVINCI MOTOR(ダビンチ・モーター)」が開発・発売する電動バイク「DC100」。ダビンチ・モーターは2013年、中国・清華大学の11学部により構成された、新進のテクノロジーカンパニー。

ダビンチ・モーターが7年の歳月をかけて開発したDC100は、最高速度200km、0-60マイル/h(0-96.5km/h)の到達時間は3秒台、航続距離はWLTP基準で357km、最高出力は130馬力オーバーを発揮。

電動モーターはリヤホイールに直結。また、車体の中心部には“マスの集中化”を狙い、メインフレームの役割も担う大型バッテリーをレイアウト。倒立型フロントフォーク、片持ち式スイングアーム、大径ディスクローター+ラジアルマウント型キャリパーのフロントブレーキ、前後17インチキャストホイールなど、足周りも強靭。

MotoGPマシン並の電子制御機能も導入

理想的な電力、回転数、トルクをバッテリーや電動モーターに伝達する、ドライバーアシスト、ヒルアシスト、ダウンヒルアシスト、リバースアシストなど、MotoGPマシン並の電子制御システムも採用。
車体の制御システムに接続すると、地図やナビ機能に加え、リアルタイムに速度、バッテリー、タイヤの状態を表示してくれるAndroid/iOS対応の専用アプリ「Davinciアプリ」にも対応。

DC100には、トラクションコントロール、コンビブレーキ(前後輪連動ブレーキシステム)、ABS(アンチロックブレーキシステム)などの機能を導入。

また、温度、速度、加速度、バンク角、スロットル開度、ホイールの回転状況などの情報を感知し、集められた各データを搭載したコンピューターに集約。理想的な電力、回転数、トルクをバッテリーや電動モーターに伝達する、ドライバーアシスト、ヒルアシスト、ダウンヒルアシスト、リバースアシストなど、MotoGPマシン並の電子制御システムも採用。

バイクを制御し、ライディングを強化するオールインワンモニターも装備。このモニターは、Android/iOS対応の専用アプリ「Davinciアプリ」にも対応。同アプリは、バイクのメインキーとダッシュボードの両機能を担当。車体の制御システムに接続すると、地図やナビ機能に加え、リアルタイムに速度、バッテリー、タイヤの状態を表示してくれる。

ダビンチ・モーターはEICMA2022においてDC100を展示し、EU市場に向けて本格的に展開することを発表。価格は2万6000ユーロ(日本円換算で約377万円)。

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