軽バンに「ホンダ・モトコンポ」を2台積んでキャンプに行く。スズキ・エブリイの車中泊仕様【東京オートサロン2023】

2023年1月13日(金)~1月15日(日)、千葉県・幕張メッセで開催された東京オートサロン2023。ここでは東京オートサロン2023で発見した、人気の絶版モデル「ホンダ モトコンポ」を2台積載した、ユニークな車中泊仕様のスズキ エブリイをご紹介しよう。
PHOTO/REPORT●北 秀昭(KITA Hideaki)
フォレスト・オート・ファクトリー(FAF) https://www.forest-auto.com/

フォレスト・オート・ファクトリー(FAF) スズキ エブリイ改

ベッドの下にFAF-EVELERキット&FAFリフトアップスプリングを装着し、ホンダの絶版原付モデル・モトコンポを2台搭載。
ホンダのモトコンポは1981年(昭和56年)に発売された、排気量49ccの原付モデル。
ベッドはMRGカスタムズ ベッドキットを採用。
2台のモトコンポは外装のカラーリングを変更し、ホワイトウォールタイヤを装着してカスタマイズされたもの。
ベース車両のスズキ エブリイは平成29年式。型式はDA17W。

フォレスト・オート・ファクトリー(FAF)が手掛けた、車中泊仕様のスズキ エブリイ改。ベッドの下には、FAF-EVELERキット&FAFリフトアップスプリングを装着し、ホンダの絶版原付モデル・モトコンポを2台搭載。様々なシチュエーションで遊び尽くせる、ユニークな1台に仕上げている。

ホンダのモトコンポとは、1981年(昭和56年)に発売された排気量49ccの原付モデル。排気量1231ccのコンパクトカー「シティ」の搭載用として同時開発された、まったく新しいカテゴリーのトランクバイクだ。

超小型で軽量な車体(全長1185mm、乾燥重量42Kg)に、49ccで2.5馬力の空冷2サイクルエンジンを搭載。燃料やオイル、バッテリーなどの液洩れ防止機構や、折り畳み式ハンドルやステップなど、トランク収納型バイクとして、使い勝手を配慮した設計としているのが特徴。

ホンダはシティとモトコンポの発売により、従来の「四輪+二輪=六輪ライフ」という、単に足し算的な範囲での使い勝手だけではなく、四輪に二輪を搭載して行動することにより、バイクの機能とクルマの機能が掛け算的に広がり、アウトドアライフの新しい使い勝手を創りだすことを提唱。これは二輪車&四輪車の両方を生産する、ホンダの強みをフルに発揮した、世界で初めてのユニークな試みだった。

今人気の車中泊と、出先でのミニバイクの利用を可能とした軽自動車のスズキ エブリイ改。自動車とバイクの新たな楽しみ方を提案した、新たな可能性を感じさせる1台だ。斬新かつユニークなアイデアに、大いなる拍手を送りたい。

四輪と二輪の共存を目指した「シティ」「モトコンポ」とは?

シティにはモトコンポを搭載する時に利用できるアンカーナットを装備。専用ベルト(オプション)でしっかりと固定できる設計。
ホンダ シティ。シティのテレビCMは当時大ブームだった“少林寺”やジャッキー・チェンなどのカンフー映画をイメージしたアクティブな演出で話題となり、若者や女性を中心に大ヒット。
これまでにない、新感覚のコンパクトカー「シティ」のリアトランク部にスッポリと収まることを前提に開発された原付49ccモデル「モトコンポ」。空冷単気筒2ストロークエンジンに、クラッチ操作を省いた自動遠心式クラッチ(無段変速)を採用。
モトコンポは全長1185mm、乾燥重量42Kg、前後8インチホイールの超コンパクトなボディに加え、小型車にも収納できるよう、ハンドルやステップなど、各部が折り畳み可能な設計になっているのがポイント。写真はハンドル、ステップ、シート等を収納したところ。

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