カブエンジン搭載のモトコンポ改。4MINIのノウハウも駆使した極上モディファイ!

モトコンポ専門ショップ、SUBARM(サブアーム)が手掛けたカスタムマシンをご紹介。第4段はエンジンスワップされ、遊び心を散りばめた「Hot Wheels仕様」の一台にフィーチャー。

PHOTO●山田俊輔(YAMADA Shunsuke)
取材協力:SUBARM(https://www.subarm.jp/)

大阪のミニカーショップ、太田商店(https://www.otashouten.jp)のデモ車として製作されたマシンで、大阪モーターサイクルショー2023のカスタムコンテストで1位を獲得した。

モトコンポは箱型の特殊な形状だけど、れっきとしたATマシン(スクーター)だ。しかし、こちらはスーパーカブ90のエンジンをスワップしている。メーカー公式なら“ジョルカブ”が有名で、カスタムシーンでもズーマーなどにカブ系エンジンを積み替えるケースがあるけれど、モトコンポでは中々に珍しい! とくにチェーンラインやタイヤなどのセンター出しで苦労したことは想像に容易い。

さらに、カブカスタムのミッションを流用して4速化しているのもポイントだ。これにキタコ製ハイカムを投入して中高速域も軽快に回るようにセッティングされている。

サブアーム付きのエキセン式トリプルスクエアスイングアームをセット。サイレンサーエンドにはハニカムプレートを取りつけている。

吸排気系では、手頃なPCφ20キャブレターにキタコ製パワーフィルター、そしてワンオフマフラーのコンビ。YSKサンフィールド製エキパイで極力管長を長めに取って空間を埋めつつ、ドゥカティ・ムルティストラーダ1200用のツインサイレンサーを組み合わせて他にはないオリジナルマフラーを完成させている。

ドライブスプロケにもホットウィールデザインに仕上げてポップなイメージを与えている。

足周りでは、Gクラフト製モンキー用スイングアームを流用し、サス受けをワンオフしてモノサスに変更。リヤショックはキタコ×GEARSコラボの高性能なグロム用をチョイスしている。グロム純正サス比でも7mmロングタイプとなるゆえ、ショート加工を施してヒップアップさせながら前後のバランスを整えているのもお見事! さらにリヤホイールはGクラフト製のファットな5.5J幅+BKT製の芝刈り機用タイヤで迫力のリヤビューを獲得している。

リヤショックは当マシンに合わせた別注仕様(ショートサイズ)。BKTのタイヤ(16×6.50-8)がインパクト抜群だ

フロントフォークはRRGS製にMT-09用ハリケーン製ハンドルを加工し、70mmダウンさせてマウント。注目なのは前後ブレーキシステムだろう。BRAKING製JOG用φ155mmローターにKEPSPEED製ラジアル4ポットキャリパーを採用。オーバースペックとも言える制動力強化もさることながら、パープルのアルマイトカラーが良いアクセントになっている。

フロントホイールは社外の8インチ3.5Jサイズ、タイヤはDURO製(3.50-8)を組む

ミニカーショップらしく、京商ミニッツレーサーのホイールをバーエンドに仕込んだり、BRIDEのシート表皮に張り替えたり、燃料タンクをアルミ材でワンオフして500㏄ほど増量するなどカスタム箇所は枚挙にいとまがない。カスコンでも1位を獲得したのも納得の出来栄えなのだ!

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佐藤恭央