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Mercedes-AMG GT 63 4MATIC+ Coupe
9年ぶりに登場した第2世代
メルセデスAMGにとって、モータースポーツは切ってもきれない重要な要素だ。近年のGT3カテゴリーレースにおいても活躍している「AMG GTクーペ」がフルモデルチェンジした。今回、日本導入が発表された新型「メルセデスAMG GTクーペ」は9年ぶりに登場した第2世代となる。
新型GTクーペは、ロングホイールベース、ショートオーバーハング、先代よりもさらに低められたフロントグリル、リヤショルダーの膨らみなどなどスポーツカーらしいスタイリングのファストバックとなっている。車速や走行状況に応じて可変するリトラクタブル・リヤスポイラーは、最適なダウンフォースをもたらすという。水平基調のLEDテールライトは、クリアで精緻なグラフィックを採用した。
電子制御式サスペンションのAMGアクティブ・ライドコントロール・サスペンションや、後輪操舵のリヤアクスル・ステアリングのほか、100km/h以上(AMGダイナミクスモードが「PRO」か「MASTER」の場合80km/h以上)で40mm下にせり出すフロントリップスポイラーシステムを備えるアクティブ・エアロダイナミクスなどを標準装備している。さらに他のメルセデス・モデルと同等レベルの安全運転支援システムも備えており、渋滞中など退屈な状況でも快適なドライブをもたらすという。
オプションで選択可能な2+2シート
今回話題なのは、先代を大きく上回る広く快適な室内空間を確保したことだ。標準仕様は2シーターだが、オプションで新たに2+2シートが導入された。先代では2シーターのみだったが、専用開発のアルミ複合ボディ構造のスポーツカー・アーキテクチャーとなり、走行性能の向上とともに日常域での使い勝手が大幅に向上している。リヤシートは身長150cm(チャイルドシート装着時135cm)までのパッセンジャーに対応している。
他にも十分な容量のラゲッジスペースも用意されている。大型テールゲートを備えたラゲッジルームを持っているが、その容量は2シーター仕様で321L。分割可倒式リヤシートを選択すれば、最大で675Lまで拡張可能だ。
インテリアデザインは、AMG製スポーツモデルの歴史を巧みにデジタルの世界に変換。高機能マテリアル、職人による匠の技、ディテールへのこだわりが、ライバルとは一線を画すラグジュアリーな室内環境を実現した。
コクピットの中心にある縦型ディスプレイの11.9インチマルチメディアタッチスクリーンは、ナビゲーションシステム使用時に大きなメリットをもたらし、人間工学的な自由度も向上したという。インフォテインメント・システムは、もちろん最新の「MBUX(メルセデス・ベンツ・ユーザー・エクスペリエンス)」を採用している。
AWDで0-100km/h加速は3.2秒
ラインナップはハイパフォーマンス仕様の「GT 63 4MATIC+ クーペ」のみ。最高出力593PS、最大トルク800Nmを発揮するM177型4.0リッターV型8気筒ツインターボエンジンに9速AT(AMG スピードシフト MCT)が組み合わせられ、駆動方式はAWD(AMG 4MATIC+)となる。0-100km/h加速が3.2秒、最高速は315km/hを誇る。
発表会ではメルセデス・ベンツ日本合同会社の上野金太郎社長兼最高経営役員は新型メルセデスAMG GTクーペを評して熱く語った。
「新型メルセデスAMG GTクーペは、非常にダイナミックなドライビング特性と高いスポーツ性能に加え、高いレベルの日常的な快適性を兼ね備えています。新たにオプションで用意した2+2シートにより、私たちはお客様からのご要望にお応えできました」
「AMGのお客様は複数台所有が多いので、似た価格帯の競合他社スポーツカーはありますが、既存のAMGにお試しいただきたいと思っております」
今後異なるパワートレインのグレードも導入予定だといい、東京・六本木のメルセデスミー東京では4月3日からゴールデンウィーク明けまで下記の特別企画展示を予定している。
特別企画展示内容
- IWC AMG ヒストリカルウォッチコレクションの特別展示
- F1 2024最新コレクションの限定販売
- AMG Driving Catcherやスロットカー
- 5月初旬より新型GTの試乗車を用意
- 特別展示:300 SEL 6.8 AMG、SLS AMG(C197)