V12搭載のレーシングジャガーの「XJ13」がテストを実施

唯一現存するレストア「5.0リッターV型12気筒」を搭載する「ジャガー XJ13」がテストを敢行【動画】

サマセット州ヘンストリッジ飛行場の滑走路において、サイモン・デ・バートンのドライブで走行テストを行った、JDクラシックスの「ジャガー XJ13」。
サマセット州ヘンストリッジ飛行場の滑走路において、サイモン・デ・バートンのドライブで走行テストを行った、JDクラシックスの「ジャガー XJ13」。
英国エセックス州マルドンを拠点にヒストリックカーのレストアビジネスを展開する「JDクラシックス(JD Classics)」が、2024年のレトロモビルにおいて発表した「トゥルー・スピリット・オブ・XJ13(True Spirit of XJ13)」プロジェクトを完了させた。オリジナルのジャガー製5.0リッターV型12気筒エンジンを搭載した「ジャガー XJ13」が、サイモン・デ・バートンのドライブでテスト走行を行った。

Jaguar XJ13

ジャガー製V12エンジン再生プロジェクト

JDクラシックスによって、完璧にレストアされた、ジャガー製5.0リッターV型12気筒エンジン。
世界中に2基のみが現存するジャガー XJ13用5.0リッターV型12気筒自然吸気エンジン。ジャガー XJ13が、レストアプロジェクトを完了させ、テスト走行を行った。

2024年初頭の「トゥルー・スピリット・オブ・XJ13」プロジェクト発表以来、JDクラシックスのエンジニアリングチームは、最高出力500PSオーバーを誇る、オリジナルのジャガー製5.0リッターV型12気筒自然吸気エンジンの再生作業に取り組んできた。JDクラシックスV12エンジンは、現在ブリティッシュ・モーター・ミュージアムに保管されている、ジャガー所有のXJ13を除けば、世界で唯一現存するオリジナルのXJ13搭載エンジン。クリスマスが間近に迫る中、45年越しのプロジェクトの集大成として、フィナンシャル・タイムズ紙のモータージャーナリスト、サイモン・デ・バートンがステアリングを握り、サマセット州ヘンストリッジ飛行場の滑走路を轟音を立てて走り出した。

一方、ロンドン・メイフェアのドーバー・ストリート・ギャラリーでは、JDクラシックスとクラレンドン・ファイン・アート(Clarendon Fine Art )のコラボレーションイベントが幕を上げた。こちらではジェームズ・マーティンが所有していた1965年型「フォード GT スーパーパフォーマンス」を展示。2010年にヘレン・スワビーによって設立されたクラレンドン・ファイン・アートは、様々なアートと彫刻を世界中へと紹介しており、JDクラシックスとは長きにわたる協力関係にある。

JDクラシックスは、拡大するレストアビジネスを受けて、本社をエセックス州マルドンにある創業当時の拠点に戻す決定を行った。新たにファクトリーが設けられた複合施設は、ヒストリックカーのの修復・レストア、メンテナンス、レースイベントへの準備、ショールームなどのエリアが、1ヵ所に集結している。

JDクラシックス「ジャガー XJ13」を動画でチェック!

ジャガー XJSをベースとするレストモッド「TWR スーパーキャット」のエクステリア。

最新技術で現代に蘇った「ジャガー XJS」わずか“88台”限定生産される「TWR スーパーキャット」が正式デビュー【動画】

ファーガス・ウォーキンショーが設立した独立系ブランド「TWR」は、2024年5月にプロジェクトを発表したジャガー XJSベースのレストモッド「TWR スーパーキャット」を正式公開した。仕様によって異なるが価格は22万5000ポンドから。予約金3万5000ポンドを支払うことで88台の生産枠を確保することができる。

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ゲンロクWeb編集部 近影

ゲンロクWeb編集部

スーパーカー&ラグジュアリーマガジン『GENROQ』のウェブ版ということで、本誌の流れを汲みつつも、若干…