聖地巡礼! エンツォ・フェラーリ博物館が面白い

フェラーリの聖地に行ってみた! エンツォの生家には今50〜60歳のスーパーカー世代の心を打つ衝撃のラインナップが揃っていた

オープンは2012年。白で統一された美しい内部。宙に浮いたような台に展示されているのが面白い。展示内容は定期的に変わる。
オープンは2012年。白で統一された美しい内部。宙に浮いたような台に展示されているのが面白い。展示内容は定期的に変わる。
フェラリスタの聖地巡礼といえば、マラネッロ、そしてフェラーリミュージアムであろう。だが、今回フェラーリ本社からクルマで30分の場所にあるもうひとつの聖地を訪れた。エンツォ・フェラーリの父であるアルフレッド・フェラーリの鉄道部品関連の工場があった場所にあるミュゼオ・エンツォ・フェラーリだ。

MUSEO ENZO FERRARI

もとはエンツォ・フェラーリの父親の工場

モデナ市の北側に位置するムゼオ・エンツォ・フェラーリ。入場料は19歳以上は22ユーロ、学生そして65歳以上は18ユーロ、19歳以下は9ユーロ。チケットはホームページで購入できる。
モデナ市の北側に位置するムゼオ・エンツォ・フェラーリ。入場料は19歳以上は22ユーロ、学生そして65歳以上は18ユーロ、19歳以下は9ユーロ。チケットはホームページで購入できる。

フェラーリの本拠地であるマラネッロには、フェラーリミュージアムがあることはよく知られている。だが、さらにモデナ市内にはもうひとつのフェラーリミュージアムがあることをご存じだろうか?

フェラーリ本社からクルマで30分ほどの場所にあるムゼオ・エンツォ・フェラーリがそれだ。ここはエンツォ・フェラーリの父であるアルフレッド・フェラーリの鉄道部品関連の工場があった場所、そしてエンツォ・フェラーリの生家だ。

その場所を整備してミュージアムとしているのである。ミュージアムの外観は当時の工場をイメージさせるクラシックな造りで、壁には「OFFICINA MECCANICA ALFREDO FERRARI」(アルフレッド・フェラーリ機械工場)と書かれていて、エンツォ・フェラーリではなく彼の父親の工場であったことがわかるようになっている。

スーパーカー世代の心を鷲づかみにするラインナップ

エンツォ・フェラーリ縁の地であることから、内部の展示もエンツォ時代のものばかり。ボクが訪れた8月上旬は、ドームのような展示室に市販ロードカーやGTマシンが美しく並べられていた。

マラネッロ本社のガレリア・フェラーリのようにF1マシンはほとんどないが、それだけにフェラーリの市販スーパーカーに熱狂した我々世代には胸に刺さるラインナップだ。フェラーリ初のロードカーである166インターツーリングや1953年の375MM、そして250GTOのベースとなった250GTショートホイールベースも展示されていた。

他にも275GTBや365GTB4デイトナ、512BB、308GTBなどの1960〜70年代の名車がずらり。もちろんエンツォ・フェラーリ最後の作品と言えるF40の姿もあった。他にも歴代の跳ね馬エンブレムの変遷やフェラーリ初のV12気筒エンジンなど、フェラーリファンならずとも興味深いものばかりだ。

ファンなら来訪必須の聖地

フェラーリ本社のあるマラネッロからは少し離れているが、フェラーリそしてスーパーカー好きなら見逃すことはできない場所だ。久しぶりの海外旅行でイタリアへ行くことがあったら、是非とも訪れてみてほしい。

MUSEO ENZO FERRARI
Via Paolo Ferrari 85 – 41121 Modena
https://www.ferrari.com/en-EN/museums

フェラーリが手がけるワンオフモデル「スペシャルプロジェクト」の最新作として登場した、フェラーリ SP51。

最新ワンオフ・フェラーリ「SP51」は812 GTSをベースにマラネッロが専用の内外装を与えたロードスター【動画】

フェラーリが手がけた最新ワンオフモデル「フェラーリ SP51」が公開された。SP51は世界有数のフェラーリ・コレクターでもある、台湾在住のクライアントの希望に沿って作り込まれた、唯一無二の完全なビスポーク仕様。フェラーリが誇る幅広いカスタマイゼーションの頂点に立つモデルとなる。

キーワードで検索する

著者プロフィール

永田元輔 近影

永田元輔

『GENROQ』編集長。古典的ジャイアンツファン。卵焼きが好き。愛車は993型ポルシェ911。カメラはキヤノン。