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MUSEO ENZO FERRARI
もとはエンツォ・フェラーリの父親の工場
フェラーリの本拠地であるマラネッロには、フェラーリミュージアムがあることはよく知られている。だが、さらにモデナ市内にはもうひとつのフェラーリミュージアムがあることをご存じだろうか?
フェラーリ本社からクルマで30分ほどの場所にあるムゼオ・エンツォ・フェラーリがそれだ。ここはエンツォ・フェラーリの父であるアルフレッド・フェラーリの鉄道部品関連の工場があった場所、そしてエンツォ・フェラーリの生家だ。
その場所を整備してミュージアムとしているのである。ミュージアムの外観は当時の工場をイメージさせるクラシックな造りで、壁には「OFFICINA MECCANICA ALFREDO FERRARI」(アルフレッド・フェラーリ機械工場)と書かれていて、エンツォ・フェラーリではなく彼の父親の工場であったことがわかるようになっている。
スーパーカー世代の心を鷲づかみにするラインナップ
エンツォ・フェラーリ縁の地であることから、内部の展示もエンツォ時代のものばかり。ボクが訪れた8月上旬は、ドームのような展示室に市販ロードカーやGTマシンが美しく並べられていた。
マラネッロ本社のガレリア・フェラーリのようにF1マシンはほとんどないが、それだけにフェラーリの市販スーパーカーに熱狂した我々世代には胸に刺さるラインナップだ。フェラーリ初のロードカーである166インターツーリングや1953年の375MM、そして250GTOのベースとなった250GTショートホイールベースも展示されていた。
他にも275GTBや365GTB4デイトナ、512BB、308GTBなどの1960〜70年代の名車がずらり。もちろんエンツォ・フェラーリ最後の作品と言えるF40の姿もあった。他にも歴代の跳ね馬エンブレムの変遷やフェラーリ初のV12気筒エンジンなど、フェラーリファンならずとも興味深いものばかりだ。
ファンなら来訪必須の聖地
フェラーリ本社のあるマラネッロからは少し離れているが、フェラーリそしてスーパーカー好きなら見逃すことはできない場所だ。久しぶりの海外旅行でイタリアへ行くことがあったら、是非とも訪れてみてほしい。
MUSEO ENZO FERRARI
Via Paolo Ferrari 85 – 41121 Modena
https://www.ferrari.com/en-EN/museums