フライングスパーやベンテイガに「W12」トリビュートモデルを設定

ベントレーのW12エンジンのフィナーレを飾る「スピード エディション12」が4モデル各120台限定で登場

ベンテイガ、フライングスパー、コンチネンタルGT、コンチネンタルGT コンバーチブルの4モデルに、各120台限定で製造される「スピード エディション12」。
ベンテイガ、フライングスパー、コンチネンタルGT、コンチネンタルGT コンバーチブルの4モデルに、各120台限定で製造される「スピード エディション12」。
2003年以来、フラッグシップモデルとしてベントレーを支えてきたW12エンジンを記念し、限定モデルの「スピード エディション12(SPEED EDITION 12)」が登場した。現代で最も成功した12気筒エンジンを搭載した120台の限定仕様は、「W12エンジンの最後を飾るに相応しいモデル」とベントレーは胸を張る。

BENTLEY SPEED EDITION 12

新世代ベントレーを象徴するW12

ベンテイガ、フライングスパー、コンチネンタルGT、コンチネンタルGT コンバーチブルの4モデルに、各120台限定で製造される「スピード エディション12」。
2003年に新世代ベントレーを象徴するフラッグシップ・パワーユニットとして開発された6.0リッターW12エンジン。そのフィナーレを飾るモデルとして「スピード エディション12」が開発された。

「スピード エディション12」は、ベンテイガ、フライングスパー、コンチネンタル GT、コンチネンタル GT コンバーチブルの「スピード」シリーズをベースに開発。4モデルそれぞれ120台が限定生産される。20年にわたりベントレーの成功を支えてきたエンジンに対する、貴重なトリビュートとして高い人気を集めることになりそうだ。

専用の装備として「EDITION 12」バッジ、エンジン・ナンバー入りプレート、インテリアの「EDITION 12」刺繍、グラデーションのシートコントラストステッチなどを採用。グランドブラック・パネルのフェイシアには「EDITION 12」バッジと共に、エンジンの始動のシークエンスが刻まれている。

ベントレーのW型12気筒エンジンは、2003年にフォルクスワーゲン・グループ傘下となって以来初の新規開発モデル「コンチネンタル GT」のパワートレインとして開発。6.0リッターW型12気筒ツインターボエンジンは、独自のW型フォルムによりパワー、効率、洗練性の面で妥協することなく、V12エンジンより24%も短い全長を実現した。

以来、継続的な進化により出力は37%、トルクは54%向上し、排出ガスも25%削減。「スピード エディション12」に搭載される仕様では最高出力659PS、最大トルクは900Nmを発揮する。

専用の「EDITION 12」バッジ

「スピード エディション12」の専用バッジ。
エクステリアは、さりげない特別感を演出。シックな専用の「EDITION 12」バッジが各モデルに入れられている。

「スピード エディション12」のエクステリアは繊細でありながら慎重に吟味。分かる人にはひと目でそれと分かる、特別感が演出された。特徴的なディテールとして、他のベントレーモデルにはないシルバーのブレーキキャリパーを採用。またコンチネンタルGTと、コンチネンタルGT コンバーチブルは、フロントフェンダーに「EDITION 12」の専用バッジが、ベンテイガとフライングスパーではリヤクォーターに既存の「Speed」のバッジととも「EDITION 12」専用バッジが配置された。ボンネットを開けると、エンジンカバーにも「EDITION 12」のシリアルナンバー入りのプレートが掲げられている。

その他に、ブラックライン・スペシフィケーションのエクステリアブライトウェア、22インチ・ブラックペイント・スピード・アロイホイール、セルフレベリング・ホイールバッジを装備。オプションで選択可能な新色「オパライト」は明るいグレーグリーンとなり、日差しに照らされると微かにシルバーに輝く特徴を持つ。

精緻なグラデーションステッチ

ベントレー ベンテイガ「スピード エディション12」のインテリア。
インテリアには、専用のアンスラサイトからポーポイズ、ストラトスへとグラデーションとなるコントラストステッチが入れられている。

ハンドメイドで仕上げられたインテリアは、ウェルカムランプとイルミネーテッド・トレッドプレートが、ドライバーとパッセンジャーを迎え入れる。インテリアのメインカラーはベルーガブラック。1色で統一することも、ブルネルブルー/クリケットボールレッド/リネン/オレンジなど、アクセントを利かせることも可能。どちらの場合もパネルは光沢のあるグランドブラックが組み合わせられる。

シートにはマリナーシルバーのパイピングと「EDITION 12」の刺繍が入れられた。また、シート上部はキルティング加工され、アンスラサイトからポーポイズ、ストラトスへとグラデーションとなるコントラストステッチが施されている。ドアパネルもキルティング加工され、コントラストステッチが加えられた。

オルガンストップ・エアベントは、無垢材から削り出された数字の「12」を配したユニークなデザインを導入。パッセンジャーシート側のグランドブラックパネル・フェイシアには、W12エンジンの始動のシークエンスと「Speed EDITION 12」専用バッジが刻まれている。

15%スケールの「W12ブロック」モデル

「スピード エディション12」の購入者には、W12エンジンブロックから取り出したアルミニウムで製作された15%スケール「W12ブロック」モデルがプレゼントされる。
インテリアには、専用のアンスラサイトからポーポイズ、ストラトスへとグラデーションとなるコントラストステッチが入れられている。

今回の限定モデルを記念し、デスクやキャビネット、棚の上に飾ることができるベントレーW12ブロックの精密な15%スケールモデルを制作。購入記念品としてカスタマーにプレゼントされる。

このスケールモデルは、フルサイズのW12エンジンブロックから取り出したアルミニウムから鋳造。ベントレーの最も重要なエンジンのひとつ、6.0リッターW型12気筒エンジンを永久に記念する一品となる。

「ウェルネス」と言う言葉がコンセプトに多く書かれていたベンテイガEWB。物理的にも精神的にもリヤの居住空間には余裕があり、心地がいい。

ベントレーの新たなるフラグシップ「ベンテイガ EWB」に試乗して改めて実感する「走るファーストクラス」

ラグジュアリーSUVのパイオニアであるベンテイガに、ロングホイールベースが加わった。180mmの延長分は、すべて後席のスペース拡大に充てられており、クラス最上級の快適さを実現しているという。堂々たるその姿は、新しいフラッグシップの威厳に満ちている。

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著者プロフィール

ゲンロクWeb編集部 近影

ゲンロクWeb編集部

スーパーカー&ラグジュアリーマガジン『GENROQ』のウェブ版ということで、本誌の流れを汲みつつも、若干…