目次
Volkswagen Golf eHybrid
フロント&リヤのデザインを刷新
フォルクスワーゲンは、2024年にデビュー50周年を迎えたベストセラー「ゴルフ」のフェリスリフトを実施した。発表された8代目ゴルフ/ゴルフ ヴァリアントの改良新型の、ヨーロッパ各地でのオーダーとデリバリーは数週間以内にスタートする予定だ。
ゴルフ改良新型は、次世代インフォテインメントシステム、より直感的な操作コンセプト、シャープなフロントとリヤセクションのデザイン、そして効率的なドライブシステムを導入。ラインアップには、EVモードでの航続距離約100kmが確保されたプラグインハイブリッド仕様の「ゴルフ GTE/eHybrid」も含まれている。
改良新型は、フロントとリヤのデザインを刷新し、新しい前後ライトデザインが採用された。視覚的な特徴となるのが、ゴルフで初採用されたイルミネーションによる「VW」ロゴと、新デザインのLEDヘッドライト。最上位グレードに搭載される「IQ.LIGHT LED」マトリックスヘッドライトは、照射距離500mの新しい高性能メインビームが組み込まれた。また、「IQ.LIGHT 3D LED」テールライトクラスターも新しいデザインが導入されている。
フォルクスワーゲンのトーマス・シェーファーCEOは、ゴルフ/ゴルフ ヴァリアント改良新型について次のようにコメントした。
「ゴルフは、半世紀にわたってフォルクスワーゲン・ブランドの中核を担い、最高の技術レベルですべての人に手頃な移動手段を提供してきました。そのゴルフが今、新たな進化を遂げようとしています。より高い効率性、快適性、品質、そして新たな操作コンセプトなど、新型ゴルフ以上に素晴らしいクルマではないと断言できます」
ボイスアシスタントに「ChatGPT」を統合
インテリアには新開発の直感的なインフォテインメント・システムが導入された。センタークラスターには独立型タッチスクリーン(画面対角最大32.8cm)を配置。スクリーン下部には人間工学的に最適化された照明付きタッチスライダーを備えており、これを使って温度と音量の調節が可能となっている。
マルチファンクション・ステアリングホイールと「IDA」ボイスアシスタントもアップデート。自然言語を使用する「IDA」は、エアコン、電話、ナビゲーションシステムなどの機能の操作だけでなく、天気予報から一般常識問題まで、あらゆる分野のオンライン情報にアクセスすることができる。
今回、AI(人工知能)を備えた「ChatGPT」が、初めて「IDA」ボイスアシスタントに統合された。1月初めにラスベガスで開催されたCES 2024(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)で披露されたこの機能は、進化し続けるAIデータベースへシームレスにアクセスすることが可能。パッセンジャーは自然な言葉を使って、クルマと対話し、走行中に調べた内容を音声で読み上げることができる。
豊富に用意されたパワートレイン
改良が施されたプラグインハイブリッド・ドライブは出力が向上し、EVモードでの走行距離が約100kmに達した。また、高効率48Vマイルドハイブリッド搭載モデルは、自宅に充電用機器のないドライバーに魅力的な選択肢となるだろう。
2024年2月の発売段階では、マイルドハイブリッド(eTSI)、プラグインハイブリッド(eHybrid/GTE)、ターボチャージャー付きガソリン(TSI)、ターボチャージャー付きディーゼル(TDI)の合計9車種をラインアップ。ハイパフォーマンス仕様の「ゴルフ GTI」は、先代モデルよりもパワーアップを果たした。ゴルフ GTIを含む派生モデルは、2024年を通して順次導入される予定だ。