唯一無二の「ランドローバー ディフェンダー」はカスタムショップ「JATS」のコーディネート

カスタムショップ「JATS」と「デルタフォース・オーバルホイール」が醸す唯一無二の「ランドローバー ディフェンダー」

色鮮やかな海辺に負けじと劣らない爽やかさを持った、唯一無二のディフェンダー
色鮮やかな海辺に負けじと劣らない爽やかさを持った、唯一無二のディフェンダー
色鮮やかな海辺に負けじと劣らない爽やかさを持った、唯一無二のディフェンダーが大地を踏みしめる。そのコーディネートのキーデバイスこそがホイールだ。デルタフォース・オーバルという名の金字塔である。(GENROQ 2024年5月号より転載・再構成)

JATS x DELTA FORCE

唯一無二のディフェンダー

足もとを支えるのはデルタフォース・オーバルホイール。フローフォーミング製法を用いた9.0J×20インチのディフェンダー専用設計であり、色味はサテンブラックとなる(9万9000円)。この個体はメーカー純正センターキャップを装着するが、デルタフォースのキャップも用意される。ここにLT265/50R20サイズのモンスタタイヤ・マッドウォーリアー(M/T)を組み合わせた。泥濘地など路面状況の劣悪な場所での走破性は抜群に高い。なのに舗装された日本のストリートでも我慢いらずと評判だ。ホイールがサテンブラックで落とし込まれるため、サイドウォールのホワイトレターが引き立って見える。
足もとを支えるのはデルタフォース・オーバルホイール。

タスマンブルーに彩られたディフェンダーが、容赦なく吹きつける海風や、足場の悪い岩場混じりの砂地をものともせず、いかにも瑞々しく海辺に立っている。現行型ディフェンダー(L663型)のチーフデザインオフィサーを務めたジェリー・マクガバン氏は「これまでの歴史をリスペクトしながらも過去にとらわれない」デザインだと括った。それは功を奏したようで、旧来のファンだけでなく、新たなユーザー層を獲得したようだ。新しい感性を持った着こなし、乗りこなしかたが見受けられるようになった。

それを象徴するような1台である。オーナー氏はもともとタンドラでキャンプを楽しんでいた。しかし、アメリカンピックアップ好きから英国伝統のクロスカントリーへと180度方向転換させてしまうほどの魅力が、ディフェンダーには宿っていたのだろう。彼を徹底的にサポートするカスタムショップ「JATS」の協力が相まって、こうして唯一無二のディフェンダーとなった。

唯一無二といっても、必要以上にゴテゴテと盛り付けない。手数は必要最低限である。タスマンブルーのほかはすべてブラックで統一したボディコーディネートのうえに、チョコンと乗るライノラックのパイオニアプラットフォームと、飛ぶ鳥を落とす勢いで成長を続けるデルタフォース・オーバルホイール。それを支えるのはモンスタタイヤ・マッドウォーリアーだ。これだけでぐっと精悍さを増すのだから、ディフェンダーって不思議な存在である。「過去にとらわれない」というコンセプトは、こうしたモノ選びにだって通じる。ライノラックやモンスタタイヤは、ともにオーストラリアに芽生えた気鋭のブランドで、ディフェンダーとは大陸こそ違えども、過酷な環境下で生まれ育ち、立派にその実力が認められてきた。過去にとらわれずともモノ選びに妥協はない。

世界観を一変させるホイール

そんな新旧が混在するタフギアの世界観を支える決め手となるのがデルタフォース・オーバルだろう。世界中のタフギア、そのどの個性をそっと引き立てつつも、世界観を一変させると評判のホイールだ。車種ごとに寸法を吟味したやわらかいコンケーブフェイスに、温もりを感じさせるホールデザイン、そしてビードロック風のリムが、優しく、強くその足もとを支えてくれる。サテンブラックという色味もまた奥ゆかしくていい。ランドローバー純正のセンターキャップを当てはめれば、まるで純正オプションホイールのようにボディに調和しつつ、角度や光の当たり加減によって、そこはかとない色気を醸し出す。

優しく強いのはデザイン性だけではない。車種別専用設計はもちろん、ディフェンダー用として設定される9.0J×20インチはフローフォーミングを採用する。その巨体を受け止めるにあたって十分な強度や剛性が宿り、衝撃をしなやかに受け止めていなす。わずか13.7kgという計量性能も見逃せない。オーナーの趣味嗜好やライフスタイルに寄り添う優しさを秘めながら、実性能の意味でもトコトン強い、麗しのプロスペックである。

REPORT/中三川大地(Daichi NAKAMIGAWA)
PHOTO/中島仁菜(Nina NAKAJIMA)
MAGAZINE/GENROQ 2024年 5月号

PARTS LIST

Wheel:DELTA FORCE Oval(20×9.0J)
Tire:MONSTA TYRES Mud Warrior M/T(LT265/50R20)
Accessory:RHINO-RACK Pioneer Platform

【問い合わせ】
JATS
TEL 0467-53-3000
https://jats.co.jp

【取材協力】
フォース
TEL 0797-71-1170
https://www.force-wheels.jp

JLR(ジャガー・ランドローバー)は、2024年後半に正式発表を予定しているハイパフォーマンス仕様「ディフェンダー オクタ」のティザー画像を公開。現在、発売に向けて、世界中の厳しい環境下でテストが続けられている。

ハイパフォーマンス仕様「ランドローバー ディフェンダー オクタ」の予約開始「V8ツインターボのMHEV」

JLR(ジャガー・ランドローバー)は、ハイパフォーマンスフラッグシップ「ディフェンダー オクタ」を2024年後半に公開することを明らかにした。それを受けて、テスト風景やディテールのティザー写真を公開。日本市場には限定220台が初年度分として導入されることが決まっており、3月26日から全国のジャガー・ランドローバー・ジャパン正規販売ディーラーネットワークにおいて、予約がスタートしている。

キーワードで検索する

著者プロフィール

中三川大地 近影

中三川大地