「ノブレッセ」が切削鍛造製法を駆使したフルオーダーメイドホイール「NA201」

「ノブレッセ」が「メルセデスAMG G63」に切削鍛造製法を駆使したフルオーダーメイドホイール「NA201」を用意

エアロパーツメーカーとして活動するノブレッセが、主にハイエンドカーへ向けたホイールへと挑んだ。フルオーダーメイドシステムを謳った鍛造ホイールでその初陣がこうしてAMG G63の足もとを支えた。
エアロパーツメーカーとして活動するノブレッセが、主にハイエンドカーへ向けたホイールへと挑んだ。フルオーダーメイドシステムを謳った鍛造ホイールでその初陣がこうしてAMG G63の足もとを支えた。
エアロパーツメーカーとして活動するノブレッセが、主にハイエンドカーへ向けたホイールへと挑んだ。フルオーダーメイドシステムを謳った鍛造ホイールでその初陣がこうしてAMG G63の足もとを支えた。(GENROQ 2024年6月号より転載・再構成)

NOBLESSE
NA201

複雑なスポーク形状を持つディスクが特徴的

国産車を中心に高品質なエアロパーツを提供するノブレッセが、代表を務める窪田一郎氏の卓越したセンスと審美眼を、さらにホイール開発のエキスパートである池田 周氏の知見を活かし、切削鍛造製法を駆使したフルオーダーメイドホイールブランドとしての道を切り拓いた。第一弾として登場したのはAMG G63用だった。

銘柄はNA201という。複雑なスポーク形状を持つディスクが特徴的な2ピースホイールだ。開発過程ではいくつもの色や仕様が提案されていた。そのうえで今回、2022年に限定100台でリリースされたAMG G63の限定モデル「マグノヒーローエディション」にNA201が組み合わされた。鮮やかなマグノコッパーオレンジ(マットオレンジメタリック)の足もとを支えるに相応しい力強さと、そして華やかさが宿る。ディスクはブラッシュド、リムをブラッシュド+ブラッククリアとしたことで、複雑なディスク面がより強調されて見える。いかにも切削鍛造を感じさせる削り目もまた美しい。スポークに設けられたウェイトレスホールや、5穴のP.C.D.130というGクラス専用設計であるかのようなセンターパートの処理は見事だ。ハイエンドな切削鍛造ホイールのお手本のような存在だと感じさせる。

サイズは前後とも10J×22インチ。純正相当を狙ったものであり、295/40R22というのも純正と同じ。なのにその存在感が高く、止まっている時はおろか、走っていても存在感を主張してくる。なのに過度なドレスアップ感がないのは、純正相当に抑えたサイズによるものか。

自分だけのオリジナルホイールが製作できる

これはノブレッセにとって、初発のホイールにしてひとつの提案に過ぎない。彼らが掲げるのは冒頭に記した通り“フルオーダーメイド”ホイールである。サイズや色味、フィニッシュ、そしてP.C.D.などのマッチングはいかようにでもオーダー可能だ。今のところ、2ピースホイールであればサイズ範囲は19~22インチおよび24インチ。1ピースも16インチから製作できる体制を整えている。さらにはデザインから一緒になって相談に乗ってくれるという。彼らに希望をぶつければ自分だけのオリジナルホイールを製作してもらえると考えると夢が膨らむ。もちろん車種を見越して十分な強度や剛性、長期的な信頼耐久性を持たせるのは大前提で、だからこそ彼らは厳しい条件の並ぶGクラスを初陣に選んだと言える。

切削鍛造製法を駆使したフルオーダーメイドホイールというと、何よりも“アメ鍛”と括られるアメリカン鍛造ホイールブランドを思い浮かべる。しかしノブレッセは、それと同様のオーダーメイド体制を、基礎設計はおろかディテールに至るまでクオリティの高い日本の技術で提供する。そこには仕様をイチから相談しやすいという風通しの良さも兼ね備える。今回のようなGクラス界隈で、彼らはこれからどんな表情を見せてくれるのか。あるいは今後、いかなる車種やカテゴリーで花開くか。ホイールを欲するユーザーとともに成長していくノブレッセの今後に期待したい。

REPORT/中三川大地(Daichi NAKAMIGAWA)
PHOTO/山本佳吾(Keigo YAMAMOTO)
MAGAZINE/GENROQ 2024年6月号

PARTS LIST

Wheel:NOBLESSE NA201(22×10.0J)
Tire:PIRELLI SCORPION ZERO(295/40R22)

【問い合わせ】
ノブレッセ
TEL 052-623-3136
https://www.noblesse-japan.com

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