「KW」と「アクラポヴィッチ」を装備した「メルセデスAMG G63」に試乗

「KW」製の足まわりと「アクラポヴィッチ」製エキゾーストシステムを備えた「メルセデスAMG G63」に試乗

せっかくのGクラス。それもAMG G63となったら己の欲望に正直になって、何もかもを手に入れたい。KWオートモーティブとアクラポヴィッチは、そのすべてを叶えてくれるミラクルブランドである。
せっかくのGクラス。それもAMG G63となったら己の欲望に正直になって、何もかもを手に入れたい。KWオートモーティブとアクラポヴィッチは、そのすべてを叶えてくれるミラクルブランドである。
せっかくのGクラス。それもAMG G63となったら己の欲望に正直になって、何もかもを手に入れたい。KWオートモーティブとアクラポヴィッチは、そのすべてを叶えてくれるミラクルブランドである。(GENROQ 2024年6月号より転載・再構成)

KW automotive
AKRAPOVIC

さらに上質なライドフィール

車高調に代表される多機能かつ優れたサスペンションや、あるいは効率と官能を追い求めたエキゾーストシステムは、決してスポーツカーのためだけにあるものではない。それとは対極にあるようなGクラスにも溶け込み、きっちりと引き立たせてくれることを知った。

今や純正ですら持て余すほどの出力性能を持つクルマが珍しくない。Gクラスもまた然り。このAMG G63なんて最高出力430kW(585PS)、最大トルク850Nm(86.7kgm)にまでおよぶ。車量重量2530kg、実使用状態では3tに迫るヘビー級であっても、これだけの怪力の持ち主であればなんら不満を抱くことはない。

しかしKW製DDCプラグ&プレイによる足まわりの構築と、アクラポヴィッチ製エボリューションラインに改めたエキゾーストシステムを持つAMG G63に乗れば、さらに上質なライドフィールがあることを知る。ともに欧州生まれにしてモータースポーツで育ったブランドだ。今では自動車メーカーに認められるメジャーブランドへと成長したところも両者共通している。そんな底力を感じさせるようなクルマへと見違えていた。

DDCプラグ&プレイはメルセデスAMGが純正採用する電子制御システム(AMGライドコントロール)との共存を図っている。純正モニターやコンソールのボタンを使って「コンフォート/スポーツ/スポーツプラス」と瞬時に設定変更できる。これなら後付け感は皆無であり、かつ純正の機能をまるで損なうことがない。Gクラスほどのプレミアムカーなら必須だろう。

その気にさせる稀有な“スポーツカー”

単に可変というだけでなく、どのモードであっても質の高い乗り味を持つ。ボディから金庫のような剛性感を感じながら、荒れた路面をモノともせず矢のように突き進む。過度に身体が揺さぶられる感覚はなく快適そのものだ。コンフォートモードでは適度なロールを許しながら路面からの入力をピタリと収束させる、一本筋の通った芯のある乗り味を持つ。スポーツ寄りにすれば高重量かつ重心の高いボディを感じさせないほど俊敏に振る舞う。先に触れた出力性能の片鱗を感じながら、粛々と流すのも心地いい。しかしその出力性能を支配するように元気に走りたくなる。

そんな時、両側面から聴こえてくるのがアクラポヴィッチの音色だ。センターからエンドまで一貫してチタン製となり、最高出力+8.1kW、最大トルク+19Nmという性能向上が見込める。純正比で45%も軽量化するという点も見逃せないところ。その巨体をグイグイと前に押し出していくパワーユニットは、レスポンスのいいDDCプラグ&プレイとの相性も抜群だと思えた。

Gクラスでサーキットを攻める人など皆無だろうが、これはその気にさせるような稀有な“スポーツカー”だ。30mmほどローダウンされるとはいっても、悪路走破性だってほぼ犠牲にしていないだろう。つまりはストリートでの上質さを保ち、いざとなればオフロードからサーキットまでこなせる、まるで全知全能のGクラスである。

REPORT/中三川大地(Daichi NAKAMIGAWA)
PHOTO/白谷 賢(Ken SHIRATANI)、泉 晟太郎(Jotarou IZUMI)
MAGAZINE/GENROQ 2024年6月号

PARTS LIST

Suspension:KW DDC Plug & Play
Exhaust:AKRAPOVIC Evolution Line/Link Pipe Set

【問い合わせ】
KWオートモーティブジャパン
TEL 075-771-7351
https://www.kwsuspensions.jp

橋本コーポレーション
TEL 075-761-7351
https://www.h-c.co.jp

Gクラスのカスタム&メンテナンスを得意としているオフィス ケイ。いち早く、メルセデスAMG G63 manufaktur Editionのデモカーを導入した同社は、限定モデルのカスタマイズも得意としているところである。

300台限定の「メルセデスAMG G63 manufaktur Edition」を「オフィス ケイ」がカスタム

Gクラスのカスタム&メンテナンスを得意としているオフィス ケイ。いち早く、メルセデスAMG G63 manufaktur Editionのデモカーを導入した同社は、限定モデルのカスタマイズも得意としているところである。(GENROQ 2024年6月号より転載・再構成)

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