ポルシェ911ターボSの魅力を最大限に引き出すアドバン・レーシング

「ポルシェ 911」にマッチするスポーツホイール「アドバン・レーシングGT for PORSCHE」

「最新は最良」という常套句は正解であっても正義ではない。むしろ時代ごとそれぞれ固有の魅力を放つのがポルシェ911だ。足もとに工夫を加えるだけで、その魅力はさらに光り輝く。
「最新は最良」という常套句は正解であっても正義ではない。むしろ時代ごとそれぞれ固有の魅力を放つのがポルシェ911だ。足もとに工夫を加えるだけで、その魅力はさらに光り輝く。
「最新は最良」という常套句は正解であっても正義ではない。むしろ時代ごとそれぞれ固有の魅力を放つのが「ポルシェ 911」だ。足もとに工夫を加えるだけで、その魅力はさらに光り輝く。(GEBROQ 2024年8月号より転載・再構成)

ADVAN Racing GT for PORSCHE

今注目の991前期とADVANのコラボ

アドバン・レーシングGTの中にはポルシェ専用を謳った“for PORSCHE”が存在する。マカン用(P.C.D.112.0)を除けばP.C.D.130およびセンターロックを前提にした、無駄のない設計手法がその造形から見て取れる。抑揚のあるディープリム&コンケーブ、大径ブレーキを飲み込むためのバレルリムの採用など工夫は多岐にわたる。ポルシェ純正センターロックを研究し尽くして同一形状としたセンターロックには絶大なる信頼感がある。
レーシングドライバーにして各種メディアのコメンテーターとしても活動する織戸 学選手は、最近この991型911ターボSを手に入れた。普段使いを許容しながら、その気になれば公道最速とも言えるターボがお気に入りのようだ。彼はドライバーとしてのキャリアのほとんどを“アドバン”と共に過ごしてきた。だからこそいつも全幅の信頼を置き、仕事やプライベート問わず、タイヤ、ホイールともに率先してアドバンブランドを選んできた。
アドバン・レーシングGTの中にはポルシェ専用を謳った“for PORSCHE”が存在する。マカン用(P.C.D.112.0)を除けばP.C.D.130およびセンターロックを前提にした、無駄のない設計手法がその造形から見て取れる。

現行型「ポルシェ 911」がマイナーチェンジで992II型へと進化するからといって、歴代911の魅力が衰えるわけではない。ナローから脈々と続く一連のモデルは、どれも固有の個性がある。ここで注目したのは先代モデルとなった991型だ。992型に通じるスタイリングの鮮度は未だ衰えず。持ち前の動力性能にも抜かりはない。特に前期型(991I型)では、どのグレードも内燃機関の魅力に酔いしれることができる。ダウンサイジング化やハイブリッド化の波が押し寄せる今となっては、ずっと価値が宿るのだと思う。

色鮮やかなレーシングイエローを纏う991型ターボSを前に、それを再確認する。普段は涼しい顔でそのラグジュアリー性を味わいながら、その気になれば最高出力580PS、最大トルク76.5kgmという出力性能を4輪すべてに伝えて推進力へ。それはもはやハイウェイキングというべき存在だ。その性能と世界観を完璧に理解し、その上で完璧に引き立てているのが横浜ゴムの“ADVAN(アドバン)”コラボだった。ポルシェ乗りのなかでも特に走り好きに支持されているホイール「アドバン・レーシングGT for PORSCHE」と、そして911ターボと同じようにプレミアム性を表現するプレミアムスポーツタイヤ「アドバン・スポーツV107」の組み合わせである。

奇をてらわず、ど直球のスポーツホイールらしい骨太5本スポークにセンターロックという形状ながら、過度なまでにレーシングライクにならず、911ターボSのエレガントな雰囲気に溶け込む。光を受けて絶妙に濃淡を変えていくマシニング&ハイパープラチナブラックという色味が効いているのか。いや、極限までディープリム&コンケーブを追い求めた造形も理由なのだろう。

サイズ設定が絶妙である。これはフロント9.0J、リヤ11.5Jの20インチ。992型になり前後異径サイズ(フロント20インチ、リヤ21インチ)が定番となったからこそ、この前後20インチ通しというのがスマートだと思う。特にリヤはインセットを攻めた設定としたことで、迫力満点のディープリムを実現した。若干のローダウンを伴ったファイティングポーズがいい。

911にも通じるADVAN RACINGの不変の魅力

レーシングドライバーにして各種メディアのコメンテーターとしても活動する織戸 学選手は、最近この991型911ターボSを手に入れた。普段使いを許容しながら、その気になれば公道最速とも言えるターボがお気に入りのようだ。彼はドライバーとしてのキャリアのほとんどを“アドバン”と共に過ごしてきた。だからこそいつも全幅の信頼を置き、仕事やプライベート問わず、タイヤ、ホイールともに率先してアドバンブランドを選んできた。
レーシングドライバーにして各種メディアのコメンテーターとしても活動する織戸 学選手は、最近この991型911ターボSを手に入れた。普段使いを許容しながら、その気になれば公道最速とも言えるターボがお気に入りのようだ。彼はドライバーとしてのキャリアのほとんどを“アドバン”と共に過ごしてきた。だからこそいつも全幅の信頼を置き、仕事やプライベート問わず、タイヤ、ホイールともに率先してアドバンブランドを選んできた。

なお、この個体はレーシングドライバーである織戸 学選手の愛車だ。ポルシェでのレース経験が豊富で、ナローも所有するほどのポルシェ好きの彼が、普段使いするために手に入れたという。その上でアドバン・スポーツV107をテストしている最中だった。この銘柄は「運動性能、快適性、安全性の高次元でのバランス」というコンセプトを持つグローバルフラッグシップタイヤと位置付けられているが、その仕上がりは上々のようだ。レーシングドライバーというもの、その場に応じた最適解を常に追い求める。それが世界最高峰のマルチプレイヤーなら、その世界観を際立たせたい。そこにアドバン・レーシングGTと、アドバン・スポーツV107がぴったりだという。

特にアドバン・レーシングGTは、ポルシェ用如何に関わらず、本当に息が長い。登場から10年以上が経つのに、いまだに鮮度が衰えず。60年以上も続くポルシェ911に比べれば若輩者なのだろうが、飽くなき性能を求める一貫性や、そこから芽生える“普遍の魅力”という意味では近しい。そんな相通じるもの同士のコラボだから、織戸 学選手のようなトップドライバーにしてトレンドリーダーを納得させるのも当然である。

REPORT/中三川大地(Daichi NAKAMIGAWA)
PHOTO/真壁敦史(Atsushi MAKABE)
MAGAZINE/GENROQ 2024年 8月号

ADVAN RACING GT

【PRICE LIST】
ADVAN Racing GT for PORSCHE
18×8.5J~12.0J 9万5150円~10万7800円
19×8.5J~12.0J 10万8350円~12万5400円
20×8.5J~12.0J11万9350円~14万250円
21×9.5J~12.5J 12万7600円~16万50円

【問い合わせ】
ワイエフシー
TEL 0468-75-9346
https://www.yokohamawheel.jp

世界限定30台として発売されたテックアートコンプリート。992型911ターボSを使ったGTスポーツである。記念すべき第1号車のコーディネートは日本主導で進められ、晴れてここ日本でワールドプレミアとなった。

世界限定30台の最新「テックアート 911」コンプリートカーはなんと日本発!

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