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3DDesign × BMW M4
いかにも3Dデザイン流のアピアランス
3Dデザインの開発は早い。新型モデルが出たら、いち早くオリジナルパーツを用意する。同社の専務取締役を務める遠藤 徹氏が、BMWを己色に染めたくて仕方ないからだ。G82型BMW M4に関しても、エアロを筆頭としたオリジナルパーツは即座にデリバリーされた。
これはその熟成版とでも言うべきか。フロントリップスポイラーやサイドスカート、リヤディフューザー、そしてレーシーなウイングといったボディパーツで武装してエアロダイナミクス性能を高めつつ、オリジナルホイールで足まわりを固める。そのアピアランスはいかにも3Dデザイン流だ。派手派手しくなければ、かといって没個性でもない。この精緻なレーシング風情こそが3Dデザインである。なにより高速領域での安定感と、路面の段差を一瞬でいなしていく乗り味には感心するしかない。BMWインディヴィジュアルを駆使したバケットシートにくるまれながら、その乗り心地には圧倒される。どこまでもこの快楽に浸りながら、走っていきたくなる。
自分がこのクルマに乗ったらどうしたいか？
「“BMW”という完成された工業製品に手を加えるからこそ、純正の世界観を台無しにはしたくない。やりたいと思った新型車が出たら、発端は“自分がこのクルマに乗ったらどうしたいか？”をまず考える。そのうえで脳内でイメージしてクルマに寄り添いながら描く。法規制や実用性の問題や、生産現場との兼ね合いで何度もやり直しをしたり。時間効率なんて議論をすれば話になりません。好きだからこそ続けられるんでしょう」
遠藤氏は言う。日本で走るBMWをより快適に、そしてより快感にしてくれるのが3Dデザインである。それははっと振り返ってクルマを見たときの造形美に始まり、いつまでもステアリングを握っていたくなる走行性能に帰着する。
先に“熟成版”と記したのには明確な理由がある。まずは日本の法規制に合致させつつ、抜けの良い快音と性能を追い求めたエキゾーストシステムを完成させた。トラスト社とのコラボにより実現したものだ。さらにもうひとつの目玉は、ブレンボとコラボしたブレーキシステム。前後とも380mmものローター径を持ち、サーキットユースにも耐えうる設計ながら、フロントのキャリパー（PISTA）を含めてコンパクト設計で、ハイグリップタイヤの装着を見越して18インチホイールへの対応を視野に入れたという。そしてリヤキャリパーは、パーキングブレーキをセパレート構造に。これでブレンボらしい制動力およびそのリニアなフィーリングを享受しながら、純正の電動パーキングブレーキを活かすことができる。
サーキットに自走してタイムを叩き出す万能選手
このパッケージは、まさにサーキットからストリートまで網羅する。実際、開発過程においては幾度となく富士スピードウェイへ持ち込んでテストをしてきた。すべて車検対応で普段使いを我慢なくこなし、その気になれば自走でサーキットを往復して最速タイムを叩き出すことだってできる。そんな万能選手だからなのか、このM4はどこか孤高の色気を放っているのが印象的だった。
REPORT／中三川大地（Daichi NAKAMIGAWA）
PHOTO／中島仁菜（Nina NAKAJIMA）
MAGAZINE／GENROQ 2024年9月号
PRICE LIST
3DDesign BMW M4（G82）
フロントリップスポイラーセット：38万1700円
カナード：9万6800円
サイドスカート：31万6800円
リヤディフューザーセット：56万1000円
トランクスポイラー：19万5800円
テールエンドフィニッシャー：16万2800円
レーシングウイング：50万3800円
エクステンションステー：5万2800円
ローダウンスプリング：ask
エキゾーストシステム：ask
ブースターチップ3 AI：17万6000円
※代表的な装着製品を抜粋。
【問い合わせ】
スリーディーデザイン
TEL 045-595-3330
https://www.3ddesign.jp
