トップ・オブ・ラグジュアリー「ロールス・ロイス・ゴースト」「ランボルギーニ・アヴェンタドールSVJ」を仕上げる

「ロールス・ロイス・ゴースト」と「ランボルギーニ・アヴェンタドールSVJ」をハイエンドカーカスタムの急先鋒「ボンド大阪」が仕上げた

bond Osaka × Rolls-Royce Ghost & Lamborghini Aventador SVJ Roadster
Rolls-Royce Ghost & Lamborghini Aventador SVJ Roadster
ロールス・ロイス・ゴーストのブラックバッジと、ランボルギーニ・アヴェンタドールSVJロードスター。2台ともビスポークやサードパーティを取り入れて、自分好みのオリジナルコーディネートで彩ったウルトラハイエンドカスタムの頂点である。(GENROQ 2024年11月号より転載・再構成)

bond Osaka
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Rolls-Royce Ghost & Lamborghini Aventador SVJ Roadster

周囲の空気を一変させる熱源

ロールス・ロイス・ゴーストのブラックバッジに、ランボルギーニ・アヴェンタドールSVJロードスターという、誰がどう見ても究極中の究極的な存在が、降りしきる雨を浴びて色気を放つ。天にまとわりつく雨雲さえ吹き飛ばしそうな、不気味な熱量を持っている。

ぱっと見る限りは2台とも真っ黒。しかしそれぞれが、メーカー固有のビスポークシステムを駆使して自分好みに彩ったうえで、さらにサードパーティを取り入れたオリジナルコーディネートを施していた。これこそが、周囲の空気を一変させる熱源にして、もはやウルトラハイエンドカスタムの頂点だ。これらを手に入れて、臆せずイジり倒して乗り倒す理由などただひとつ。「俺はこのスタイルが好きで乗っているんだ」というモチベーションこそが肝心である。上質なマテリアルに包まれて、独特のライドフィールを味わうだけで、それが正義だと思えてくる。

この2台は、とあるカーガイが所有する。アヴェンタドールSVJは非日常を味わうため、ゴーストは日常の下駄代わりだというからぶっ飛んでいる。なにしろマンソリーが用意するものすべてを取り付けたコンプリートカーである。単にマンソリーの提案を受け入れたのではなく、ボンド大阪が独特のコーディネートをしながら仕上げた。ブラックバッジ固有の仕様と、マンソリーのドライカーボンパーツに合わせて、グリルにラッピングを取り入れるなど、その“真っ黒感”を際立たせている。しかしエンブレムやキャリパーには、差し色としてマンソリーによるティファニーブルー調の青みがそっと入る。その差し色はインテリアへと通じていて、コーチドアを開けると「ティファニーブルー×ブラック×カーボン」という豪華絢爛な空間が露わとなる。“イジり倒している”かのように思えて、まるで隙のない完璧なコーディネートだ。ロールス・ロイスのビスポークを、さらに自分らしく昇華させたような1台である。

最高峰のアメリカン鍛造ホイール

アヴェンタドールも攻めている。こちらは非日常を味わうためのものだから、より華やかでそしてスポーティな雰囲気へ。ネロ・ネメシス(マットブラック)にはさらにステルスフィルムを施工し、より深みのある黒色へ。リヤウイングやディフューザーはおろか、Aピラーやドア内張り、シートバックに至るまで純正カーボンパーツをふんだんに取り入れた。硬派な肉体とはうらはらに、インテリアは鮮やかなオレンジに包まれる。ランボルギーニのパーソナライゼーションプログラムであるアドペルソナムを駆使して特別に仕上げたものだ。屋根を閉じれば硬派なステルス戦闘機となって超高速で空気を切り裂き、インテリアを露わにすれば音楽をかけて西海岸を流すようなクルージングカーへ。さりげなくUSマーカーに置き換えたあたりも、その世界観を引き立てる。

この2台の共通項があるとすればその足もとだ。ともに最高峰のアメリカン鍛造ホイールを、しかもいま勢いのある新進気鋭のブランドを投入している。ゴーストはMVフォージド「VL-70」というモデルで、問答無用の24インチだ。黒色の肉体を華やかに彩るフルポリッシュのディッシュホイールである。

対してアヴェンタドールSVJはAL13ホイールのR100である。高い切削加工技術を感じさせるスポークが、センターロックから拡がっていく。深みのあるブラッシュド・グロスブロンズのディスクを取り囲むのは、ボディ側と統一感のあるDYMAG社製のカーボンリム。AL13ホイールの技術と感性が存分に詰め込まれた究極的な逸品だ。

時代がエコだ倹約だに傾倒しつつある今だからこそ、ウルトラハイエンドなカスタムカーに憧れ、心の奥底からそれを欲して、願わくば手にするときだと思う。そんな夢を見させてくれるだけであっても、この2台には比類なき価値がある。と、本当に吹き飛んでしまった雨雲が、それを象徴しているようだった。

REPORT/中三川大地(Daichi NAKAMIGAWA)
PHOTO/真壁敦史(Atsushi MAKABE)
MAGAZINE/GENROQ 2024年 11月号

【問い合わせ】
ホソカワコーポレーション(ボンド大阪)
TEL 06-6972-9977
https://www.hosokawa.co.jp

ラガーコーポレーション
TEL 048-845-0808
http://www.lager.co.jp

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