「メルセデス AMG GT 43 クーペ」の日本導入スタート

ナローボディに2.0リッター直4電動ターボを組み合わせた「メルセデス AMG GT 43 クーペ」が登場

「メルセデス AMG GT クーペ」のラインナップに、専用のナローボディと、AMG製2.0リッター直列4気筒電動エキゾーストガス・ターボチャージャーを搭載した「メルセデス AMG GT 43 クーペ」が追加された。
「メルセデス AMG GT クーペ」のラインナップに、専用のナローボディと、AMG製2.0リッター直列4気筒電動エキゾーストガス・ターボチャージャーを搭載した「メルセデス AMG GT 43 クーペ」が追加された。
メルセデス AMGは、AMG GT クーペのラインナップに、最高出力426PSを発揮する2.0リッター直列4気筒ターボエンジンを搭載し、全幅1930mmのナローボディを採用した「メルセデス AMG GT 43 クーペ」を追加。全国のメルセデス・ベンツ正規販売店ネットワークを通じて、販売を開始した。

Mercedes-AMG GT 43 Coupe

エレガントなナローボディを採用

日本導入がスタートした「メルセデス AMG GT 43 クーペ」のエクステリア。
「メルセデス AMG GT 43 クーペ」は、全幅1930mmの専用ナローボディを採用。シャープな前後フェンダーにより、エレガントなキャラクターが強調されている。

「メルセデス AMG GT クーペ」は、ダイナミックな走行性能とサーキットにおけるスポーツ性を備え、優れた快適性も与えられたパフォーマンスラグジュアリーモデル。今回、日本に導入される「GT 43」は、メルセデス AMG GT クーペの追加モデルとして、2024年4月に本国でデビューを飾っている。

GT 43のエクステリアデザインには、他のAMG GT モデルシリーズと差別化された専用ディテールを導入。特に目を引くのが、車両全幅にわたる大型エアインレットを備えた新形状のフロントエプロンだろう。全幅1930mmのナローボディを採用し、フロントとリヤフェンダーの幅が狭く、トラック幅が減少しているため、エレガントなキャラクターが強調されている。フロントフェンダー、リヤエプロンもGT 43専用となり、丸型ダブルテールパイプトリムが特徴となる。

ロングホイールベース、ショートオーバーハング、大きく傾斜したフロントウインドウ、ロングボンネット、後方にオフセットしたキャビンという、メルセデス AMG GT クーペが持つダイナミックなプロポーションは健在。足元には、20インチAMGアルミホイールを標準装備し、オプションとして21インチ鍛造アルミホイールをチョイスすることもできる。

低く構えたパワフルなリヤセクションには、3つの立体的なグラフィックが目を惹くLEDリヤコンビネーションランプを採用。スリムかつ水平に伸びるランプデザインがリヤのワイド&ロースタイリングをアピールする。

電動格納式リトラクタブルリヤスポイラーも装着。展開時は空力性能を高め、スタイリングにスポーツカーらしい精悍なアクセントを与える。格納時はボディラインへとすっきり収まり、スタイリングを損なうことはない。オプションの「AMG ドライビングパッケージ」を選択すると、AMGイエローブレーキキャリパー、ハイグロスブラックのリヤウイングスポイラーが装備される。

航空機からインスパイアされたコクピット

力強いウイング形状デザインやタービンノズル型のエアアウトレットなど、航空機からインスパイアされたコクピットが導入された。
力強いウイング形状デザインやタービンノズル型のエアアウトレットなど、航空機からインスパイアされたコクピットが導入された。

アナログとデジタルを融合させた“ハイパーアナログ”デザインのインテリアは、AMGハイパフォーマンスカーのDNAを採り入れながら、高品質な素材やクラフトマンシップによって、ラグジュアリーな仕上がりを実現した。航空機からインスパイアされた左右対称のダッシュボードは力強いウイング形状デザイン。タービンノズル型エアアウトレットとともにスポーティな印象を見る者に与える。

ワイドなセンターコンソール中央部には、モータースポーツのDNAを受け継ぐデザインアイコンとして「NACAダクト」デザインを採用した。11.9インチ縦型メディアディスプレイは、NACAダクトデザインとシームレスに融合。12.3インチデジタルコクピットディスプレイは立体的なバイザーに収められ、“ハイパーアナログ”なコクピットを形成すると謳う。

インテリアトリムはブラックピアノラッカールック・トリムがチョイスされ、シートはアクセントステッチ付きナッパレザー仕上げ。ルーフライナーは通常のブラック(ファブリック)の他に、オプションの「パノラミックルーフパッケージ」、内装色「ナッパレザークリスタルホワイト/ブラック」を選択するとブラック(MICROCUT)が装備される。

ツインスポークデザインの「AMG パフォーマンスステアリング(ナッパレザー)」も標準装備。大胆に絞り込まれたグリップ、フラットボトム形状、大型アルミニウム製パドルシフト、最新デザインの「AMG ドライブコントロールスイッチ」により、スポーツ走行時の操作性が大幅に向上した。

リヤシートを備えた「2+2」仕様を標準設定

150cmまでのパッセンジャーが乗車可能な「2+2」仕様を標準設定。リヤシートを畳むことで、ラゲッジルームを最大675リットルまで拡大することができる。
150cmまでのパッセンジャーが乗車可能な「2+2」仕様を標準設定。リヤシートを畳むことで、ラゲッジルームを最大675リットルまで拡大することができる。

レイヤーや折り目を巧みに組み合わせ、ライトでスリムなデザインを採用した「AMG専用スポーツシート(ナッパレザー)」を標準装備。運転席・助手席はシートベンチレーター(シートヒーター機能含む)も装備され、長時間のドライビングでも疲れにくい形状により、心地良いクルージングを実現した。シートカラーは標準内装で4色、オプション内装(ダイヤモンドステッチ入り)から、1色を選択することができる。

オプションの「AMG パフォーマンスシート」は、ヘッドレスト一体型のレーシーなデザインとなっており、大きく張り出したサイドボルスターが、運転姿勢を正確に保つことでスポーツ走行をサポート。GT 43は「AMG 専用スポーツシート」に設定されている全5色(ダイヤモンドステッチ入含む)の内装色からチョイスすることが可能だ。

GT 43は、スポーツカーにも実用性や利便性を求めるカスタマーに向けて、可倒式リヤシートにより4名乗車可能な「2+2」仕様を標準設定。リヤシートを倒せばラゲッジルームを最大675Lまで拡大することができる。ただ、リヤシートに着座できるパッセンジャーの身長は150cmまでとなっている(チャイルドシート装着時は135cmまで)。

電動エキゾーストガス・ターボを導入

AMG製2.0リッター直列4気筒ターボエンジンには、F1由来の技術「電動エキゾーストガス・ターボチャージャー」を導入。全回転域における抜群のレスポンスを実現した。
AMG製2.0リッター直列4気筒ターボエンジンには、F1由来の技術「電動エキゾーストガス・ターボチャージャー」を導入。全回転域における抜群のレスポンスを実現した。

メルセデス AMG GT 43 クーペに搭載されるAMG製2.0リッター直列4気筒ターボエンジンは、最高出力310kW(421PS)、最大トルク500Nmを発揮。メルセデスAMGペトロナスF1チーム由来のテクノロジーである、電動エキゾーストガス・ターボチャージャーを搭載し、全速度域においてシャープなレスポンスを実現した。0-100km/h加速は、4.6秒というスペックが与えられている。

電動エキゾーストガス・ターボはF1由来のテクノロジーとなり、メルセデス AMG ペトロナス F1チームがF1において長年採用してきたシステムを直接のベースとする。電動エキゾーストガス・ターボの電気モーターは厚さ約4cm、排気側のタービンホイールと吸気側のコンプレッサーホイール間のターボチャージャー軸に直接一体化されている。

このモーターが電子制御でターボチャージャーの軸を直接駆動し、コンプレッサーホイールを加速。この加速はコンプレッサーホイールが、通常のターボチャージャーと同じく、排気の流れによって駆動されるようになるまで行われる。これにより、アイドリングスピードから全エンジン回転域にわたって、レスポンススピードが大きく改善された。これにより、アクセル操作に対するより自然なエンジンレスポンスを実現し、ダイナミックな走行を楽しむことができる。

ターボチャージャーの電動化は低回転域におけるトルクを高める効果をもたらし、アジリティや発進加速性能も向上。アクセルから足を離したり、ブレーキを踏んだ場合でも、電動エキゾーストガス・ターボは常にブースト圧を維持できるため、速やかなレスポンスを途切れることなく得ることが可能になった。

「AMG スピードシフト MCT」9速ATを介して後輪を駆動する。一般的なトルクコンバータに代わり、湿式多板クラッチを採用したことで、低慣性かつ優れたレスポンスを実現。ドライバーのアクセル操作に瞬時に反応し、MTのようなダイレクト感が魅力となる。

車両本体価格(税込)

メルセデス AMG GT 43 クーペ:1650万円

【問い合わせ】
メルセデス・コール
TEL 0120-190-610

【関連リンク】
・メルセデス・ベンツ公式サイト

2.0リッター直列4気筒ターボを搭載する「メルセデス AMG GT 43 クーペ」の走行シーン。

「メルセデス AMG GT 43 クーペ」がデビュー「F1由来の電動ターボ搭載の2.0リッター直4の最高出力は426PS」

メルセデス AMGは、AMG GT クーペのラインナップに、最高出力426PSを発揮する2.0リッター直列4気筒ターボエンジンを搭載する「メルセデス AMG GT 43 クーペ」を追加した。軽快な直4エンジンに後輪駆動の組み合わせは、スポーツカーファンからの支持を集めることになりそうだ。

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著者プロフィール

ゲンロクWeb編集部 近影

ゲンロクWeb編集部

スーパーカー&ラグジュアリーマガジン『GENROQ』のウェブ版ということで、本誌の流れを汲みつつも、若干…