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1948 Ferrari 166 Inter Sport Corsa
フェラーリ黎明期の貴重なレーシングカー

世界有数のコレクターカーオークションハウス「ブロード・アロー・オークション」は2021年設立ながら、2025年に初開催されるコンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステ・オークションの公式オークションハウスに指定された。
今回、ブロード・アロー・オークションが、オークションの目玉として出品するのは、カロッツェリア・アンサローニによる美しいコーチワークが施された1948年型「フェラーリ 166 インター スポーツ コルサ」である。シャシーナンバー「004 C」は、フェラーリの初期の顧客であったベサナ兄弟が購入した2台のうちの1台であり、1948年のタルガ・フローリオで総合6位に入賞。推定価格は550万~750万ユーロ(約8億8500万〜12億円)とされている。
オリジナルのボディとシャシー、2.0リッター型V12気筒エンジン、5速レーシングギヤボックスを備え、フェラーリ・クラシケによるホワイトブック認定済み。さらに、1965年から2015年までの50年間にわたる家族所有と、その素晴らしい実績を記録した複数の詳細なドキュメントも付属される。
コンクールデレガンスで多くの受賞歴

2004年のペブルビーチ・コンクール・デレガンスにおける受賞も含め、数々のコンクールデレガンスにおいて賞を獲得しているほか、2019年と2022年にはペブルビーチの「カーサ・フェラーリ(フェラーリの公式ブース)」にも展示された実績を持つ。
ブロード・アロー・オークションのオークション担当副社長を務めるバーニー・ルプレヒトは、貴重なフェラーリの出品について次のように説明を加えた。
「5月に初開催されるコンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステ・オークションに出品させていただくシャシーナンバー『004 C』の1948年型フェラーリ 166は、間違いなく黎明期のフェラーリの中で最も重要な1台です。その傑出した実績と、長く十分に文書化されたヒストリーから、私たちが初めてイタリアで開催するのオークションのハイライトとして、これ以上にふさわしい個体はありません」
ブロード・アロー・オークションは、コンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステの公式オークションパートナーとして、BMWと提携し、同社初となるヨーロッパでのオークションを開催する。イタリアのコモ湖畔で開催されるヒストリックカーイベント内で行われるオークションには、最高品質のコレクターカー70台が出品される予定。また、オークショニアとして、世界屈指の実績を持つトーマス・フォレスターの参加も決まっている。