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2021年のUSオープンで予選から優勝
カナダのトロントでルーマニア人の父と中国人の母の間に生まれたエマ・ラドゥカヌは、2歳の時に両親と共にイギリスへと移住し、5歳からテニスを始めた。13歳の誕生日を迎え、U-18 ITFトーナメントに出場できるようになると、わずか8日後にはリバプールで開催されたナイキジュニア国際で優勝。ITF史上最年少大会ウイナーとなった。
さらに、2021年夏に米国・ニューヨークで開催されたテニスの四大大会「USオープン」において、予選通過者としては史上初となるグランドスラム大会優勝を達成。現在最も活躍を期待されている若手スタープレイヤーのひとりだ。今後、彼女は女子テニス界におけるポルシェの顔として、様々なPR活動に参加することになる。
WTAシングルス自己最高ランキングは12位、USオープンでの活躍により、大英帝国勲章を史上最年少で受章。2022年4月には、シュトゥットガルトのポルシェ・アリーナで開催される「ポルシェ・テニス・グランプリ」への出場も決まっている。
初めてのコーチが乗っていた憧れの911
現在は英国・ロンドンを拠点に活動するラドゥカヌ。ポルシェは子供の頃から憧れの自動車メーカーであり、ブランドアンバサダー就任に喜びを隠さない。
「ポルシェのブランドアンバサダーに就くことは、私にとって大きな意味を持ちます。ポルシェは私が子供の頃からずっと好きだったブランドのひとつだからです。最初のテニスコーチは、911に乗っていました。朝、練習に出かけると彼のポルシェが目に入って『すごい! いつか自分のポルシェに乗りたい』と、夢見ていました」
「そして、父に連れられてブランズハッチ・サーキットで、ポルシェ・カレラカップの決勝レースを観戦したことも忘れられません。モータースポーツから得られるアドレナリン、そしてポルシェの走行シーンを見ることが、最高に楽しい時間でした」
「私にとっては、自分が情熱を感じ、共感できるパートナーやブランドと繋がることがとても重要です。ポルシェとのパートナーシップは素晴らしいものだと思いますし、これからどんなエキサイティングなことができるのか、本当に楽しみです」
多くのアスリートが名を連ねるアンバサダー
現在、アスリートとしてはドイツのトップテニスプレーヤーであるアンゲリク・ケルバー、プロゴルファーのポール・ケーシー(英国)、サッカー・ワールドカップ優勝者のサミ・ケディラ(ドイツ)、アルペンスキーで五輪2連覇を達成したアクセルルント・スビンダル(ノルウェー)が、ポルシェのブランドアンバサダーとして活躍。
モータースポーツからは、WRCで2度の王座に輝いたヴァルター・ロール(ドイツ)、元F1ドライバーのマーク・ウエバー(オーストラリア)、ル・マン・ウイナーのヨルグ・ベルグマイスター(ドイツ)やティモ・ベルンハルト(ドイツ)らが名を連ねている。
ポルシェAGの取締役会・会長であるオリバー・ブルーメは、ポルシェ・ファミリーへとラドゥカヌを迎えた理由を次のように説明する。
「エマをブランドアンバサダーとして、ポルシェ・ファミリーに迎えることができ大変嬉しく思っています。 彼女は強く、自信に満ちた新世代のプレーヤーです。そして、スポーツの領域を超え、素晴らしい人格を持ったロールモデルとして、世界中の若い女性にインスピレーションを与える存在だと言えるでしょう」
「彼女は自身の人生を通して、自分を信じ努力する覚悟があれば目標を達成できると証明してきました。それこそが、彼女とポルシェに共通する価値観なのです」