アストンマーティン、2003年以来となるウィング・エンブレムの刷新

ブランドの再構築を進めるアストンマーティン 19年ぶりに新デザイン「ウィング・エンブレム」を発表【動画】

203年の歴史を持つバーミンガムの銀細工会社「Vaughtons」で製作中の新たなアストンマーティンのウィング・エンブレム。
7月22~24日に開催されるフランスGPにおいて、一般公開されるアストンマーティンの新たなウィング・エンブレム。
アストンマーティンを象徴する「ウィング・エンブレム」が、新たなデザインを纏って発表された。この新ウィング・エンブレムは、7月22〜24日に開催されるフランスGPにおいて一般公開される。また、合わせて新たなブランド戦略と世界的なマーケティングキャンペーン「Intensity. Driven.」もスタートした。

新たなブランドキャンペーンも実施

世界的なマーケティングキャンペーン「Intensity. Driven.」をテーマに制作されたショートムービー。
新エンブレムの導入に加えて、世界屈指のラグジュアリーブランドとしての地位を強化する、新たなブランドキャンペーン 「Intensity. Driven.」を実施する。

今回、新たなウィング・エンブレムと共に、「Intensity. Driven.」とネーミングされた新戦略が発表された。ブランドアイデンティティの強化を中心に据えながら、パフォーマンスカーブランドとしての地位確立に焦点を当てたものだ。

ラグジュアリーなクラフトマンシップ、洗練されたデザイン、感性を刺激する走り、そして鮮烈なドライビングプレジャーを組み合わせるという、アストンマーティンのアイデンティティは、「DBX707」「V12 ヴァンテージ」「ヴァルキリー」といったニューモデルでも明確に表現されている。

エンブレムの刷新とともに、アストンマーティンは過去10年で最大規模の投資を決定した。戦略的なポジショニングの再構築が行われ、パフォーマンスラグジュアリーセグメントの頂点にあるアストンマーティンの地位を強化する。アストンマーティンのコアバリューを維持しながら、ターゲットとなる世界中の富裕層を魅了することで、さらなる成長を目指すという。

203年の歴史を持つバーミンガムの工房で製作

203年の歴史を持つバーミンガムの銀細工会社「Vaughtons」で製作中の新たなアストンマーティンのウィング・エンブレム。
新たなウィング・エンブレムは、ロンドン五輪のメダルを製作したバーミンガムの「Vaughtons」のスタジオで製作。同社は203年という長い伝統を持つ英国屈指の銀細工会社だ。

今回、アストンマーティンは、同社を象徴するウィング・エンブレムの見直しを行った。新たなデザインは、アストンマーティンのデザイン部門が、英国の著名なアートディレクター兼グラフィック・デザイナーのピーター・サヴィルと協力して生み出されている。

ウィング・エンブレムの変更は2003年以来となり、エンブレムのデザイン変更はアストンマーティン109年の歴史の中でわずか11回のみ。新しいウィング・エンブレムはバーミンガムの有名なジュエリー地区の職人によって手作りされ、アストンマーティンが誇る世界最高峰のグジュアリー、ハイパフォーマンス、鮮烈な走行性能などを象徴するシンボルとして、アストンマーティンの次世代スポーツカーに装着される。

アストンマーティンは新しいウィング・エンブレムの発表を記念し、203年の歴史を持つバーミンガムの銀細工会社「Vaughtons」のスタジオで製作されることになった。今回、美しいジュエリー・ウィングを製造する工程の写真が公開された。このスタジオでは、英国フットボール・アソシエーションの優勝トロフィーや、1908年のロンドン・オリンピックで授与されたメダルも製作されている。

さらに、アストンマーティン・アラムコ・コグニザント・F1チームが、7月22~24日に開催されるフランスGPにおいて、新しいウィングを纏ったマシンを公開。グランプリ参戦100周年を記念して、アストンマーティンは1922年の最初のグランプリ参戦時に使用していたオリジナルのボタンロゴも、F1マシンのノーズに装着する。

「Intensity. Driven.」の短編ムービーを制作

世界的なマーケティングキャンペーン「Intensity. Driven.」をテーマに制作されたショートムービー。
アストンマーティンは、今回のキャンペーンに合わせて、アストンマーティン製市販ハイパフォーマンスモデル5台が登場するショートムービーを制作した。

アストンマーティンは「Intensity. Driven.」に関連し、同社のハイパフォーマンスモデル5台がすべて登場した短編映画を制作した。この映像では、アストンマーティンをドライブすることによる、刺激的な生理学的効果を紹介。ハイパースポーツカー、ヴァルキリーでスリル満点の高速ラップを実施後、生体テストを通じて得られた瞳孔拡張と心拍数センサーのデータを視覚化している。

また、高度なクラフトマンシップへの情熱、ディテールへのこだわり、パフォーマンスの飽くなき追求に焦点を当てた、刺激的なイメージと洗練されたキャッチコピーも制作。こちらはソーシャルネットワーク、デジタル、印刷版など、グローバルに展開される。

アストンマーティン・グローバル・マーケティングおよびコミュニケーション責任者のレナート・ビシニャーニは、今回のブランド強化策について次のようにコメントした。

「私たちはモータースポーツの頂点であるF1に復帰したことを記念し、『Intensity. Driven.』キャンペーンを立ち上げました。アストンマーティンの変革における次の段階を示すもので、グローバルな可能性を解き放ち、世界をリードするウルトララグジュアリー&ハイパフォーマンスという独自のポジショニングを最大化するものです」

「私たちは既存のお客様を重視する一方で、この新しいキャンペーンにより、新世代のお客様にも訴求したいと考えています。現在、アストンマーティンの販売台数の60%は、新規のお客様なのです」

新しいウィング・エンブレムに込められた109年の歴史

アストンマーティンのウィング・エンブレム、デザイン変遷の歴史。
アストンマーティンのウィング・エンブレム、デザイン変遷の歴史。グラフィックデザイナーのピーター・サヴィルと共同でデザインされた新たなウィング・エンブレムは、109年の伝統と新たなテクノロジーへの想いも込められたという。

アストンマーティン・エグゼクティブ・バイス・プレジデント兼チーフ・クリエイティブ・オフィサーのマレク・ライヒマンは、新たなデザインに生まれ変わったウィング・エンブレムについて、次のように説明する。

「アストンマーティンは人々を魅了し、お客様の魂を揺さぶるクルマを設計しています。そのため、あらゆるデザインエレメントには深い意味と意図が込められ、誠実さと情熱を持って製作されています。今回、エキサイティングな製品の進化に合わせて、新たなウィング・エンブレムのデザインが考案されました。新しいウィングのすべてのラインと形状は、109年に及ぶアストンマーティンの豊かな歴史を反映しています」

「英国グラフィックデザインの第一人者であり、才能溢れるピーター・サヴィルに協力してもらうことで、新しいウィング形状の探究と進化をさらなるレベルに引き上げることに成功しました。そして今回、バーミンガムのジュエリー地区において、手作業で製作されたこの新しいアイデンティティを見て、関係するすべての人々を誇りに感じました。この新しいウィングは、次世代のウルトラ・ラグジュアリー・パフォーマンス・スポーツカーへ移行するための重要な第一歩となるでしょう」

アストンマーティンと共同作業を行ったピーター・サヴィルは次のようにコメントした。

「アストンマーティン・ウィングのアップデートは、伝統を受け継いできたこのロゴマークの正統な進化形です。繊細でありながらも、必要な形態を強化することで、最新の形状が生み出されただけでなく、将来の新しいテクノロジー、状況、用途にも対応できるようにしています。このプロセスはアストンマーティン・ブランドの特徴を明確化して、強調する作業となりました」

アストンマーティン新型ウィング・エンブレム製作工程を動画でチェック!

ショートムービー「Intensity. Driven.」を動画でチェック!

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