デザインコンセプト「BMW コンセプト ツーリングクーペ」誕生

「Mクーペの再来?」流麗なシューティングブレーク「BMW コンセプト ツーリングクーペ」登場

1台限りのワンオフモデルとして製作さえた「BMW コンセプト ツーリングクーペ」のエクステリア。
美しいルーフラインを描く2シーター・シューティングブレークとして製作された「BMW コンセプト ツーリングクーペ」が、コンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステで公開された。
2023年5月19~21日、イタリア・コモ湖で開催されたヒストリックカーイベント「コンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステ(Concorso d’Eleganza Villa d’Este)」において、BMWグループは「BMW コンセプト ツーリングクーペ」を世界初公開した。

BMW Concept Touring Coupe

BMWの伝統をアピールするデザインコンセプト

1台限りのワンオフモデルとして製作さえた「BMW コンセプト ツーリングクーペ」のエクステリア。
美しい2シーター・シューティングブレークとして製作された「BMW コンセプト ツーリングクーペ」は、シューティングブレークのコンセプトを現代的に再構築した。

ワンオフで開発されたデザインスタディ「BMW コンセプト ツーリングクーペ」は、コンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステのオープニングイベントにおいてワールドプレミアされた。BMWが紡いできた伝統を受け継ぎ、ロングドライブを楽しむタイムレスな2シーターシューティングブレークとして製作されている。

BMWデザインは、クラシカルなシューティングブレークのコンセプトを現代的に再構築した。インテリアはイタリアの高級家具メーカー「ポルトローナ・フラウ(Poltrona Frau)」によって精巧に作られたレザーサーフェイス。フロントシート後方のラゲッジコンパートメントは、ちょっとした旅行用の荷物を収納できる十分なスペースが確保されている。

また、このラゲッジコンパートメントに合わせて、モデナの高級レザーブランド「スケドーニ(Schedoni)」がカスタムメイドしたBMW コンセプト ツーリングクーペ専用ラゲッジも製作されている。

クラシカルなシューティングブレークを再現

1台限りのワンオフモデルとして製作さえた「BMW コンセプト ツーリングクーペ」のエクステリア。
「BMW コンセプト ツーリングクーペ」は、戦前のBMW 328 ツーリング クーペをイメージし、ネーミングは、BMW 2002 ツーリングから採られたという。

ハンドメイドで製作された「BMW コンセプト ツーリングクーペ」は、伝統的なシューティングブレーク・スタイルを採用。そのプロポーションとネーミングは1940年にミッレミリア耐久レースを制した「BMW 328 ツーリング クーペ」を彷彿とさせるもの。

シューティングブレーク・コンセプトは、セダンと差別化すべく「ツーリング」を冠した1970年代前半のBMW 2002シリーズの3ドアハッチバック仕様に由来する。ユニークなリヤセクションのデザインと、インテリアのシグネットスタイルは、これまで世界中のメーカーが手がけてきたヒストリックモデルからインスピレーションを得たという。また、パワーユニットはBMWを象徴する直列6気筒エンジンを搭載する。

BMWデザインを率いるドマゴイ・デュケックは、「BMW コンセプト ツーリングクーペ」について、次のように説明した。

「BMW コンセプト ツーリングクーペは、かつてのドライビングプレジャーを讃えたデザインスタディです。このように素晴らしくエモーショナルなクルマは、ドライビングプレジャーに対する情熱が時代を超えて求められ、未来に向けても不変であることを示しています」

グラマラスなリヤセクション

1台限りのワンオフモデルとして製作さえた「BMW コンセプト ツーリングクーペ」のエクステリア。
ハッチゲートを備えたリヤセクションは、ルーフとサイドパネルがシームレスに融合し、グラマラスなフォルムを形成している。

BMW コンセプト ツーリングクーペのデザインのハイライトとなるのは、その彫刻的なリヤセクションにある。ルーフとサイドパネルがシームレスに融合し、立体的でグラマラスな輪郭を形成。筋肉質なリヤフェンダーはこのクルマのスポーティな側面を強調する。さらにフラットなリヤウィンドウとボディサーフェイスにより、地に足のついた安定感を手にした。

サイドセクションは、典型的なシューティングブレーク・プロポーションを採用。ロングノーズ、弧を描く流線形のルーフコンター、力強いリヤセクションによって、エレガントな2ボックススタイルを完成させた。また、BMWを象徴する「ホフマイスター・キンク(リヤウィンドウからCピラーへと斜めに跳ね上げられたライン)」を持つ、細長いサイドウィンドウグラフィック、フレアしたリヤホイールアーチが、スポーティなエレガンスをアピールする。

「スパークリング・ラリオ(Sparkling Lario)」は、BMW コンセプト ツーリングクーペのために専用開発されたエクステリアカラー。ブルーガラスのフレークが埋め込まれたグレーブラウンの色調は、独特の奥行きを感じさせるもの。ここにシルバーブロンズのアクセントと専用デザインのBMWキドニーグリルが組み合わせられた。

イタリア製の美しいインテリアとラゲッジ

1台限りのワンオフモデルとして製作さえた「BMW コンセプト ツーリングクーペ」のデザインスケッチ。
イタリアで公開された「BMW コンセプト ツーリングクーペ」のデザインスケッチ。そのインテリアはポルトローナ・フラウ製、さらにスケドーニ製専用ラゲッジも作られた。

BMWらしくドライバー中心のコクピットは、マテリアルのチョイス、カラースキーム、クラフトマンシップに強いこだわりを持って製作された。イタリアの高級家具メーカー「ポルトローナ・フラウ」によって手がけられた美しいインテリアは、水平方向にふたつの異なるカラーセグメントを組み合わせたバイカラー仕様。上段をダークブラウン、下段は明るいサドルブラウンとし、快適さと温かみを感じさせるインテリアが完成している。

モデナの老舗レザー工房「スケドーニ」が、BMW コンセプト ツーリングクーペのためにデザインしたラゲッジは、高品質な仕上がりと細部へのこだわりが特徴となる。カスタムメイドのセットは、大小ふたつのウィークエンダー・バッグとガーメントバッグで構成。そのすべてが車両のデザインと完璧にコーディネートされた。

パガーニ・アウトモビリは、イタリア・コモ湖周辺で開催されたヒストリックカーイベントにおいて、写真の「ウアイラ コーダルンガ」をはじめ、2台の希少なモデルを公開している。

非公開: パガーニ・アウトモビリが貴重な「ウアイラ コーダルンガ」をコンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステに展示

パガーニ・アウトモビリは、2023年5月19〜21日にイタリアのコモ湖で開催されたヒストリックカーイベント「コンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステ(Concorso d’Eleganza Villa d’Este)に初参加を果たした。今回、コモ湖周辺で開催された歴史あるイベントで、パガーニは非常に貴重な「ウアイラ コーダルンガ」を公開している。

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ゲンロクWeb編集部

スーパーカー&ラグジュアリーマガジン『GENROQ』のウェブ版ということで、本誌の流れを汲みつつも、若干…