フォルクスワーゲンのプレミアムSUV「トゥアレグ」改良新型登場

「フォルクスワーゲン トゥアレグ」がフェイスリフト「レッドに輝くVWロゴをリヤに採用」【動画】

前後のエクステリアを刷新した「フォルクスワーゲン トゥアレグ」の改良新型がデビューした。
前後のエクステリアを刷新した「フォルクスワーゲン トゥアレグ」の改良新型がデビューした。
フォルクスワーゲンはプレミアムSUV「トゥアレグ」の改良新型を発表した。内外装を刷新し、フロントフェイスには新たにフォルクスワーゲンとしては初めて「IQ.ライト HDマトリックスヘッドライト」を採用。パフォーマンス・プラグインハイブリッド仕様「トゥアレグ R eハイブリッド」は、システム最高出力462PSを発揮する。価格は6万9200ユーロからで、2023年5月25日から予約が開始された。

Volkswagen Touareg

5種類のパワートレインを展開

「フォルクスワーゲン トゥアレグ」改良新型の走行シーン。
今回のフェイスリフトでは、前後デザインに大幅な変更を加え、プレミアム感を増したエクステリアを手にした。パワーユニットは3種類の内燃機関、2種類のPHEVをラインアップする。

フォルクスワーゲンは、フルサイズSUV「トゥアレグ」にフェイスリフトを実施。前後デザインを大幅に変更、インテリアの表示・操作コンセプトを見直した。フロントセクションにはシャープな「IQ.ライト HDマトリックスヘッドライト」、テールライトにもLEDを導入。リヤのライトスプリットには、ドイツ市場では初めてレッドに光るフォルクスワーゲンのロゴが組み込まれている。

3代目「トゥアレグ」改良新型は、ガソリンターボ、2種類のディーゼルターボ、2種類のプラグインハイブリッドと、5種類のパワートレインをラインナップ。すべてのモデルに8速ATとフルタイム4輪駆動システム「4MOTION」が組み合わせられる。

ラインナップの頂点に君臨するパフォーマンス・プラグインハイブリッド「トゥアレグ R eハイブリッド」は、3.0リッターV型6気筒ガソリンターボに、高出力電気モーターを組み合わせ、最大システム出力462PSを発揮。最上位モデルに相応しくブルーペイントの専用ブレーキキャリパー、「ベルーガ」20インチ・アルミホイール、パノラマサンルーフ、インテリアのブルーアクセント、本革シートなどを標準装備する。

フォルクスワーゲンのセールス・マーケティング・アフターセールス担当取締役のイメルダ・ラベは、トゥアレグ改良新型について次のようにコメントした。

「新型トゥアレグは、最高の品質と最高の快適性が印象的な1台に仕上がりました。私たちはこのモデルで再び、お客様の要望を実現したのです。前後デザインをよりシャープに変更し、新たにライト付きのテールロゴを採用。インテリアは直感的に操作できるように改良を施しています」

「また、走行性能も大幅に向上させ、フォルクスワーゲンのプレミアムモデルとしての価値を高めました。オンロードでもオフロードでも、そしてトレーラーの牽引車両としても活用できる、真のオールラウンダーが誕生しました」

赤く光るVWロゴをドイツで初投入

フロントの「IQ.ライト HDマトリック・スヘッドライト」に加えて、リヤには赤く光る「VW」ロゴを含むライトストリップを採用。ドイツ市場では初めて投入される機能となる。
フロントの「IQ.ライト HDマトリックスヘッドライト」に加えて、リヤには赤く光る「VW」ロゴを含むライトストリップを採用。ドイツ市場では初めて投入される機能となる。

フロントとリヤの新デザインを再考したことで、一見してフルモデルチェンジとも思える、新鮮なエクステリアを手にした。フロントセクションはラジエーターグリル、ヘッドライト、フロントエプロンの形状を変更。フォルクスワーゲンのラインナップ初となる「IQ.ライト HDマトリックスヘッドライト」を採用した。

オプションで装着可能な、この最新ヘッドライトシステムは、3万8000個以上のインタラクティブLEDが、走行車線上に正確なライトカーペットを投影する。メインビームは、グレア(対向車の視界を遮る眩しさ)防止機能も搭載。インタラクティブLEDが対向車や前走車に対するマスキングエリアを正確に判断することで、街中以外ではつねにメインライトを点灯させ続けることができる。今後「IQ.ライト HDマトリックスヘッドライト」は、小型SUVにも搭載される予定だという。

テールライト・クラスターには、水平LEDライトストリップを導入。このライトストリップには、レッドに光るフォルクスワーゲン・ロゴが組み込まれた。この機能はドイツで販売されるフォルクスワーゲン・モデルでは初搭載となる。これまでは中国や米国などの市場でのみ、ブランドロゴのイルミネーション機能が認められてきた。

インテリアの質感が大幅に向上

「フォルクスワーゲン トゥアレグ」改良新型のインテリア。
「イノベーション・コクピット」が最新世代へとアップデートされたほか、インテリア全体も見直され、操作系と質感が大幅に向上している。

標準装備の「イノヴィジョン・コクピット(Innovision Cockpit)」は、デジタル・コクピットとハイエンド・インフォテインメント・システム「デイスカバー・プロ・マックス(Discover Pro Max)」で構成。レーンレベル・ナビゲーションや高解像度HDマップデータなどが、最新世代にアップデートされている。さらに、操作系統も見直され、より直感的な操作が可能になった。

標準装備のボイスコントロールも強化。充電容量45W(従来は15W)のUSB-Cコネクターが標準装備され、スマートフォン、タブレット、ノートパソコンなどへの充電時間を短縮した。さらに、カスタマーからのリクエストを受けて、インテリア全体の質感も大幅に向上。たとえば、センターコンソールのトリムは従来よりもソフトな素材が導入され、快適性がアップしている。

ルーフ荷重を検知する新システムを導入

ルーフに重量物を搭載した場合、それに合わせた足まわりへの制御を介入させる「ルーフロード・センサー」が標準搭載された。
ルーフに重量物を搭載した場合、それに合わせた足まわりへの制御を介入させる「ルーフロード・センサー」が標準搭載された。

今回の改良新型は、サスペンションを大幅に強化。新たにサスペンション・エレクトロニクス統合された新しい「ルーフロード・センサー」が標準搭載された。ルーフ荷重が検出された場合、ESC(エレクトロニック・スタビリティ・コントロール)などの制御システムが素早く介入し、走行安定性を高めることが可能となった。ルーフ荷重がない場合は、このシステムによって、さらにスポーティなパフォーマンスを発揮することができる。

また、走行性能を大幅に向上させる「アクティブ・ロール・コンペンセーション」や「オールホイール・ステアリング」といった最新のサスペンションテクノロジーもオプションで用意されている。

フォルクスワーゲン トゥアレグ改良新型を動画でチェック!

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