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NIO EL6
最高出力489PSを発揮するツインモーター
2014年11月に中国・上海で設立されたNIOは、高性能EVの開発・生産に特化したスタートアップ企業。これまでニュルブルクリンク・ノルドシュライフェにおいて電気自動車最速ラップを記録したスーパースポーツ「EP9」などを発表している。
今回、ユーロッパへの導入が開始された「EL6」は、純粋さと先進性を備えたNIOの最新デザイン言語「Design for AD」を採用した。ボディサイズは、全長4854mm、全幅1995mm、全高1703mm、ホイールベース2915mm。ルーフに装着されたウォッチタワーセンサーがボディラインへとシームレスに融合し、スマートEVらしい未来を予感させるデザインを実現している。
フロントアクスルに最高出力150kW、リヤアクスルに210kWを発揮する永久磁石モーターを搭載した、デュアルモーター式4輪駆動システムを標準装備。最大システム出力は360kW(489PS)、最大トルク700Nmを発揮する。0-100km/h加速はスポーツカーにも互するわずか4.5秒。ブレーキシスシステムは高性能4ピストンキャリパーを搭載し、100km/hからの制動距離34.5mを実現している。
持続可能性を重視したクリーンなインテリア
インテリアのダッシュボードに、自然界からインスピレーションを得た二重構造デザインを導入。マテリアルに持続可能なラタン(ヤシ科の籐)を使い、エアベンチレーションをあえて隠したデザインが採り入れられている。
NIOとして初めて、スピーカーにテーラーメイドのアコースティック・ファブリックを採用。高級感を演出しながら、室内のオーディオ体験を大幅に向上させた。ルーフにはクラス最大サイズの開閉式サンルーフを装着し、ほぼ1㎡に及ぶガラス面から優しい自然光が室内へと降り注ぐ。
NIO自社開発したプレミアム・シート・プラットフォームは、9層からなるマルチレイヤー・コンフォートシステムを採用し、高い快適性と利便性が確保された。ドライバーズシートは、体格に合わせて20段階もの調節が可能。リヤコンパートメントに装着されたラウンジシートも22段階調節に対応する。160度まで倒せるリクライニングモードでは、レッグレストを調整することで、水平に近い姿勢でリラックスすることができる。
ラゲッジスペースは通常モードで668リットル。4:2:4式分割可倒式リヤシートをすべて倒すことで、最大1430リットルの収納スペースを利用することができる。