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TAMIYA Wild One MAX
公道走行可能な実物大電動バギー
リトルカー・カンパニーは、日本のタミヤ模型とのコラボレーションし、電動バギー「タミヤ ワイルドワン MAX」を開発。1985年に発売され、現在でもリバイバルモデルが高い人気を集める1/10 電動RCバギー「ワイルドワン」を実物大で再現した。
タミヤ ワイルドワン MAXは、8基の取り外し可能なバッテリーパックを搭載し、車両重量は500kg。バッテリー容量は14.4kWh、最高速度は約60mph(96.5km/h)、航続距離は公道200km、オフロード110kmを実現した。95%のプレオーダーカスタマーが公道でのドライブを求めたため、100台限定の「ローンチ・エディション」は、英国とEUの公道四輪車規制「L7e」をクリアした上で販売される。
「タミヤ ワイルドワン MAX ローンチ・エディション」の価格は3万5000ポンド(4万1000ユーロ)から。オーダーは7月13日から下記の「タミヤ ワイルドワン MAX公式サイト」において先着順でスタートする。通常仕様の生産台数に制限はなく、オーダー分すべてが生産される予定だ。
専用装備を採用した「ローンチ・エディション」
リトルカー・カンパニーは、安全性を確保すべくオリジナルデザインに様々な変更を加えた。1/10スケールをそのまま実物大とするのではなく、全長3600mm(ベースは3500mm)、全幅1900mm(ベースは1800mm)と若干サイズアップされている。
2名分のシート空間を確保すべく、コクピット幅も拡大。さらにフロントサスペンションのタレット形状に改良を施し、前方視界と歩行者の安全性を向上させている。フロントサスペンション自体もトレーリングアーム式から、より現実に即したダブルウイッシュボーン式に変更した。
4点式ハーネス付きコブラ製バケットシート、5インチデジタルスクリーン、ブレンボ製ディスクブレーキ、調整式ビルシュタイン製ダンパー、アイバッハ製スプリングを標準装備。足元にはマキシス製14インチオフロードタイヤが装着される。
100台限定の「ローンチ・エディション」は、レーシーなカーボンファイバー製ダッシュボードと、カーボンファイバー製キーフォブを採用。ダッシュボードには専用チタン製シリアルプレートが配置される。また、タミヤは「タミヤ ワイルドワン MAX」の発売に合わせて、オリジナルのワイルドワンのRCキットを限定100台で再販することも決定した。
2023年のグッドウッドで世界初公開
今回、7月13日~16日に開催される「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」において、タミヤ ワイルドワン MAXの公開も決定。リトルカー・カンパニーのベン・ヘドリーCEOは「タミヤ ワイルドワン MAX」の発売に喜びを隠さない。
「リトルカー・カンパニーは、電気自動車の楽しさをアピールすることが使命だと考えています。EVを楽しむためには、1000PSの最高出力も、胃がキリキリするような加速も、電子制御トルクベクタリングシステムも必要ありません。いよいよ発売されるタミヤ ワイルドワン MAXは、とにかく爽快な走りを実現しました。私の意見では現代の自動車は大きすぎ、速すぎ、複雑すぎ、重すぎるのです」
「開発期間を通して、タミヤからは揺るぎないサポートと貴重なご意見を頂き、心から感謝しています。彼らの熱意、提案、フィードバックによって、タミヤ ワイルドワン MAXは、素晴らしい仕上がりで完成しました。今後、より扱いやすい仕様や、様々なアップデートキットの開発も続けていく予定です」
【関連リンク】
・タミヤ ワイルドワン MAX公式サイト