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Porsche 911 GT3 RS
従来のコースレコードを2秒以上更新
アメリカ・ウィスコンシン州の、全長4.048マイル(6.515km)、14のコーナーを持つ「ロード・アメリカ」において、ポルシェ 911 GT3 RS(タイプ992)のステアリングを握ったのは、ポルシェ・デラックス・カレラカップ・ノースアメリカに参戦するディミトリ・ディマコス。コースは新たに舗装を終えたばかりであり、気温は25℃前後、路面温度も32℃と、絶好のコンディションに恵まれた。
これまでのコースレコードは、2019年4月にポルシェ 911 GT2 RSを駆ったデビッド・ドノヒューによって記録された2分15秒1。ディマコスはこのタイムを2秒以上も更新する2分13秒8で駆け抜けた。最高出力709PSの911 GT2 RSに対し、911 GT3 RSの最高出力が525PSであることを考えると、この記録更新の価値がさらに高まったと言えるだろう。
洗練されたアクティブ・エアロダイナミクス、モータースポーツで鍛えられた4.0リッター水平対向6気筒自然吸気エンジンを搭載する現行型911 GT3 RSは、2019年型911 GT3 RSが記録したタイムを4.5秒以上も更新している。
オーナーへと納車されたばかりの車両
アタックに使用された911 GT3 RSは、数週間前、オーナーへと納車されたばかりの個人所有車であり、ポルシェ・センターにおいて、サーキット用の足回りにセッティングされた。足元には911 GT3 RS用に専用開発された公道用ハイパフォーマンスタイヤ、ミシュラン「パイロット スポーツ カップ2 R N0」(フロント275/35ZR20、リヤ335/30ZR21)を履いた。
公式ラップタイムは、車載GPSロガー「VBOX」によって計測。ゴールドクレスト・モータースポーツ(Goldcrest Motorsports)によって検証、承認された。ドライブを終えたディマコスは、次のようにアタックラップを振り返った。
「今回のコースレコードチャレンジにおいて、最大のポイントはラップタイムではありません。911 GT3 RSによって、このラップタイムを簡単に達成できたこと。そして、それがドライバーに強い自信をもたらすことにあります」
「911 GT3 RSは、初心者や中級レベルのドライバーが運転しても、快適にサーキットでコントロールできるでしょう。ブレーキング性能は911 GT3 カップカーとほぼ変わりません。カレラカップとまったく同じ場所でブレーキングして、挙動にブレはありませんでした。クルマは正確に止まり、ターンインも完璧でした」