7人乗りSUV「メルセデス・ベンツ GLB」の改良新型が発売開始

新型「メルセデス・ベンツ GLB」日本導入スタート「前後エクステリアデザインがスポーティに」

メルセデス・ベンツ「GLB 200 d 4MATIC」改良新型のエクステリア。
メルセデス・ベンツはGLBの改良新型を発表。「GLB 180」と「GLB 200 d 4MATIC(写真)」の2車種をラインナップする。
メルセデス・ベンツ日本は、7人乗りコンパクトSUV「GLB」の改良新型を発表。メルセデス・ベンツ正規販売店ネットワークを通じて、11月17日から販売を開始した。

Mercedes-Benz GLB

取りまわしの良い7シーターSUV

メルセデス・ベンツ「GLB 200 d 4MATIC」改良新型のエクステリア。
都心部でも取りまわしの良いコンパクトなボディサイズながら、長いホイールベースにより7人乗りのスペースが確保された。

メルセデス・ベンツ GLBは、SUV市場において多くのラインナップを持つメルセデス・ベンツが、さらに多様なカスタマーのニーズに応えるべく投入した7シーターSUV。Gクラスからインスピレーションを得たスクエアなエクステリアデザイン、7名乗車を可能とする広い室内空間、日本の都市部でも取りまわしのよいボディサイズなどを備えている。

今回、日本への導入を開始した「GLB」改良新型は、エクステリアデザインを刷新。ナビゲーションシステムをSクラスなどで採用されている最新世代にアップデートし、安全性や快適性を高めるアダプティブ・ハイビームアシストなどを全モデルに標準装備。また、快適な乗り心地と軽快なハンドリングを実現するアダプティブ・ダンピングシステム付サスペンションや、Burmesterサラウンド・サウンドシステムがオプション設定された。

新デザインのリヤディフューザーを装着

メルセデス・ベンツ「GLB 200 d 4MATIC」改良新型のエクステリア。
リヤセクションをスポーティに演出する専用デザインの新型リヤディフューザーを装着。よりスポーティなリヤセクションを実現している。

エクステリアデザインは、「GLB 180」と「GLB 200 d 4MATIC」のフロントグリルにメルセデス・ベンツ製SUVの共通デザイン要素となるルーバーを導入。「AMGライン・パッケージ」をチョイスした場合は、クローム仕上げのダイヤモンド・パターンが無数に散りばめられたシングルルーバー・フロントグリルが装着される。

今回、新デザインのフロントバンパーを導入し、AMGライン・パッケージでは、下部に広がる開口するようなインテリアデザインを採用した。これを受けてよりアグレッシブかつ、パワフルなフロントバンパーを実現。フロントフェイスには、よりシャープな印象を与える新形状のヘッドライト・デザインが配されている。

スポーティかつ安定感をもたらす新デザインのリヤディフューザーを装着。また、LEDリヤ・コンビネーションランプのデザインも変更された。ホイールデザインも刷新し、標準仕様には18インチアルミホイール、AMGライン・パッケージには20インチAMGアルミホイールが装着される。ボディカラーは新色の「スペクトラルブルー」と「ローズゴールド」が追加された。

環境に配慮したスポーティなインテリア

メルセデス・ベンツ「GGLB 180」改良新型のインテリア。
バリューチェーンとライフサイクル全体でカーボンニュートラルを目指すメルセデス・ベンツ。GLBでもインテリアに持続可能性の高い素材が選ばれている。

インテリアは、新世代のステアリングホイールを採用。オプションのAMGライン・パッケージを選択すると、スポーティな3本のツインスポークステアリングが装着される。この最新ステアリングは、ナビゲーションやインストゥルメント・クラスター内の各種設定、安全運転支援システムの設定を手元で操作できる。さらにセンターコンソールに設置されていたタッチパッドを廃止し、すっきりとしたインテリアデザインを実現した。

メルセデス・ベンツは、環境指針「アンビション 2039」を掲げており、2039年からバリューチェーンとライフサイクル全体において、カーボンニュートラルな新車の投入を目標に設定。また、2020年代末までに、新車における乗用車1台当たりのCO2排出量を、2020年比で少なくとも半減させる。

これを受けて、新型GLBは、使用するすべての材料について見直し、より持続可能な代替品が導入された。「レザーARTICO/ファブリック」シートの中央部には、100%リサイクルから得られた原料を使用したファブリックを採用。「レザーARTICO/MICROCUT」の場合、100%リサイクルの使用比率はシート表面で65%、内部材料で85%となっている。

ガソリンとディーゼルの2種類を展開

メルセデス・ベンツ「GGLB 180」改良新型のエクステリア。
日本市場には1.4リッター直4ガソリンの「GLB 180」と、2.0リッター直4ディーゼルの「GLB 200 d 4MATIC」をラインナップする。

「GLB 180」に搭載される1.4リッター直列4気筒「M282」ガソリンエンジンは、デルタ形シリンダーヘッドを採用。三角柱を横に寝かした形状としたデルタ型シリンダーヘッドは、通常のシリンダーヘッドに比べ、装着時の高さがある一方、幅や重さが小さくなり、軽量化、省スペース性能が大幅に向上したという。

この高圧縮比4気筒エンジンは、ノイズの低減に力を注いだ。吸気ダクトにヘルムホルツ共鳴器を採用し、触媒コンバーターには遮音シールを施したほか、カバー自体にもノイズ低減の役目を持たせている。

「GLB 200 d 4MATIC」に搭載される2.0リッター直列4気筒「OM654q」ディーゼル・エンジンは、最高出力150PS(110kW)、最大トルク320Nmを発揮。コンパクトなボディを力強く加速させる性能を有しながら、低振動と高い静粛性を両立させた。シリンダーピッチが90mm、シリンダー間の厚みを8mmとして、全長をコンパクトにまとめたシリンダーブロックは、軽量化のためにアルミニウム製がチョイスされた。ピストンはスチール製。熱膨張率の異なる素材を採用することで、40%以上摩擦を低減した。また、シリンダーウォールにスチールカーボン材を溶射コーティングする「NANOSLIDE」摩擦低減加工が施されている。

ターボチャージャーは可変タービンジオメトリーを採用しており、低回転域から高回転域まで全域でトルキーな加速を謳う。

車両本体価格(税込)

GLB 180:638万円
GLB 200 d 4MATIC:694万円

【問い合わせ】
メルセデス・コール
TEL 0120-190-610

【関連リンク】
・メルセデス・ベンツ公式サイト

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ゲンロクWeb編集部 近影

ゲンロクWeb編集部

スーパーカー&ラグジュアリーマガジン『GENROQ』のウェブ版ということで、本誌の流れを汲みつつも、若干…