ホンダN-BOXがマイナーチェンジで電子制御パーキングブレーキを装備 N-BOX Custom STYLE+ BLACKも登場

ホンダNシリーズ10周年! 一部改良実施と同時に新しいブランド「STYLE+ BLACK」を投入

特別仕様車「N-BOX Custom STYLE+ BLACK」
ホンダは軽自動車のN-BOXの一部改良を行なった。初代N-BOX誕生から10周年となる12月16日に発表、17日に発売する。また、クルマ選びの楽しさを高めた「N STYLE+(エヌスタイルプラス)という新ブランドを発表。その第一弾として特別仕様車「N-BOX Custom STYLE+ BLACK」を発売した。

Nシリーズ発売10周年 シリーズ累計300万台!

ホンダのNシリーズが誕生したのは、2011年12月16日。
2011年N-BOX、12年のN-BOX+、N-ONE、13年のN-WGN、14年のN-BOX/とシリーズラインアップは拡大、第2世代ではN-VANも加わって、シリーズ累計300万台をホンダ最速で突破した人気モデルである。

一部改良でN-BOXに標準装備となった電子制御パーキングブレーキ

高い人気を誇るNシリーズの中核モデル、N-BOXは、今回の一部改良で、オートブレーキホールド付電子制御パーキングブレーキを新たに全車に標準装備した。これに合わせてHonda SENSING(ホンダ・センシング)のACCは渋滞追従機能付ACCに進化した。高速道路における渋滞時などのドライバーの負荷の低減を図った。

新ブランドN STYLE+

また、10周年記を機に、Nシリーズに新ブランドが加わった。

Nシリーズに新たな世界観を追加し、クルマ選びの楽しさを高めた「N STYLE+(エヌスタイルプラス)である。

STYLE+ BLACKを投入する背景には、Nシリーズの同一ブランド再購入意向の高さがある。Nシリーズユーザーの72%が次もまたNシリーズを選びたいという意志があるという。実際、販売台数のうちNシリーズからNシリーズへの乗り換え比率は35%と非常に高い。だからこそ、「次は今までとちょっと違うNが欲しい」というニーズに応えたいというのがホンダの考えだ。

新ブランドN STYLE+の第一弾N-BOX Custom STYLE+ BLACK」N-BOXシリーズだけで、累計200万台を突破している。
 

その第一弾として、特別仕様車「N-BOX Custom STYLE+ BLACK」が発売された。

N-BOX Custom STYLE+ BLACKは、N-BOX Customをベースにこだわりのブラックをアクセントカラーにしたエクステリアが特徴。フロントグリル、リヤライセンスガーニッシュをはじめとする各部に施したベルリナブラックが高級感を演出している。

STYLE+ BLACKシリーズは、N-BOXに限らず、Nシリーズ各モデルに順次展開予定だ。

N-BOX Custom STYLE+ BLACKの価格は
L STYLE+ BLACK FF:192万9400円
         4WD:206万2500円
L・ターボSTYLE+ BLACK FF:205万7000円
         4WD:219万0100円

車両価格(消費税込)は以下の通り。トランスミッションは、全車CVTだ。
 N-BOX
 G FF  144万8700円
 4WD 158万1800円
 L FF 157万9600円
 4WD 171万2700円
 L・ターボ FF 177万8700円
 4WD 191万1800円
 EX FF 167万8600円
 4WD 181万1700円
 EX・ターボ FF 182万9300円
 4WD 196万2400円
 L コディネートスタイル FF 179万9600円
 4WD 193万2700円
 L・ターボコーディネートスタイル FF 190万9600円
 4WD 204万2700円
 
 N-BOX スロープ仕様
 G・スロープ FF 164万7000円
 4WD 176万8000円
 L・スロープ FF 176万6000円
 4WD 188万7000円
 L・ターボ・スロープ FF 194万7000円
 4WD 206万8000円
 

 N-BOX Custom
 L FF 178万9700円
 4WD 192万2800円
 L・ターボ FF 198万8800円
 4WD 212万1900円
 EX FF 189万9700円
 4WD 203万2800円
 EX・ターボ FF 203万9400円
 4WD 217万2500円
 L コディネートスタイル FF 213万1800円
 4WD 213万1800円
 L・ターボコーディネートスタイル FF 211万9700円
 4WD 225万2800円
 

 N-BOX スロープ仕様
 L・スロープ FF 200万7000円
 4WD 212万8000円

Nシリーズ10周年「Nのある豊かな生活と10年」佐藤可士和さんが語る

12月16日午後にホンダ本社で「Nシリーズ10周年 記念イベント~Nのある豊かな生活と10年」が開催された。Nシリーズがデビューしたのは2011年12月。ちょうど10年が経過したわけだ。
イベントのスペシャルゲストは
佐藤可士和さん(クリエーティブディレクター)
山川咲さん(起業家)
渋谷恭子さん(本田技術研究所デザインセンター)
の3名。
左が山川さん、右が佐藤さん

ご存知のとおり、佐藤可士和さんはNシリーズのネーミング、ロゴ、CMなどのディレクションをトータルで手がけるクリエイティブディレクターである。
山川咲さんは、起業家でありウェディングプランナーとしても知られている。
渋谷恭子さんは、Nシリーズも担当したカラーデザイナー。

2011年デビューのNシリーズを担当した当時は、「ホンダの軽自動車、イマイチ売れていない時期だったんです(笑)。シリーズをまとめる名前としてNはどうでしょう?と提案したのですが、Nは、僕が考えたわけというわけではなく、N360から続く乗り物からきたんです。本田宗一郎さんが付けたNの意味は、Norimonoだったそうです。社内では、”えーっNっていう名前を使っちゃうの”という感じで、Nはホンダにとって重要な名前で失敗するわけにはいかないプロジェクトでした」

Nシリーズの最初のメッセージは、New、Next、Nippon、Norimono
2017年に2代目N-VANデビュー時に「N for Life」というメッセージを発した。

「そのときは、Nシリーズはもっとも売れているクルマだったので、ホンダが作りたいのはいいクルマではなく、いい暮らし。だから、Nを含む生活、世界観をメッセージにした」(佐藤さん)
Nブランドを10年間担当してきた佐藤さんは、「Nシリーズはブランド戦略的には思い通りだったけれど、クルマとしてはナンバー1じゃないですか。10年間で一番売れるクルマになったのは、予想外でしたね。数字目標を目指したわけではないですが、素晴らしいことだと思います。軽自動車が求められているからNシリーズをやろうと思っていたわけですが、いまや軽自動車が主流になってきている。スマホみたいな存在になったな、と思います」(佐藤さん)

今後10年のライフスタイルの変化については「ライフスタイルはまさに多様化しています。多様性っていう価値観が浸透していないから、多様性多様性って言われるのですが、10年後はそれが普通になっていると思います。次の10年でNがどうなっていくのか、楽しみです」(佐藤さん)

Nシリーズ10周年記念企画展「N Marche(エヌ マルシェ)」が開催!

Nシリーズ販売10周年を記念して、特別企画展「N Marche(エヌ マルシェ)」が東京・青山のHonda ウエルカムプラザ青山で開催される。Nのある豊かな生活」の世界観をマルシェ(市場)に並んださまざまな商品を見て回るように体感できる企画展となる。

特別企画展「N Marche(エヌ マルシェ)」
 開催期間:2022年1月15日(土)~2月7日
 開催場所:Honda ウエルカムプラザ青山で

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