ニュル24時間と全日本ラリーに参戦する新型WRXのレースカーが夢の競演!
まず1台はスバルが長らく挑戦を続けているニュルブルクリンク24時間レースに参戦するべく作られた車両。2023年モデルは旧型WRXから新型WRXへと一新され、その完成度が注目される車両である。
エンジンはベース車と同じく2.4Lの水平対向4気筒エンジンで、およそ380PSまでパワーアップ。長丁場を戦うレースだけに排気量アップの恩恵がどのくらいあるのかも気になるところ。
そこに組み合わされるトランスミッションは、レーシングカーということもあってコンペティショナルな6速シーケンシャル。
一方のラリー仕様はまだ完全なるプロトタイプということで、ウインドウガラスはスモーク処理がなされインテリアの様子を窺い知ることはできなかったが、左ハンドルの北米仕様車がベースになっているとのこと。というのも実は北米仕様のWRX S4には3ペダルの6速MTモデルが通常ラインナップされており、ラリー参戦に当たってはこのモデルを使用しているようだ。
とはいえ全日本ラリーに参戦する車両はナンバー付きが原則となるため、ワークス体制で参戦するドライバー以外のプライベーターの参戦のことも考えると、ベースとなる車両は日本で買えるようになってほしいところ。以前、新型WRX STIの登場はしばらくないとアナウンスされているが、せめて通常のS4に3ペダルMTの設定追加を期待したいところである。
スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部/Photos by 塩谷佳史 Text by 小鮒康一