気になるクルマでアウトドアへGO!【外遊びの相棒探し・NISSAN SERENA 後編】

ガチで4人分のキャンプギアを積み込んでみたら!? MクラスミニバンNo.1の広さを誇る日産セレナの室内空間、 積載能力も車中泊も圧倒的！｜新車レビュー

クルマの新車記事といえば乗り心地はどうだ？ 走りはどうだ？ といったところをフィーチャーしていくが、アウトドアビークル的な視点で気になるクルマをチェックしていくのが本企画。キャンプサイトでの映えやアウトドアギアを積み込む積載性、そして車中泊はどうなのかなど、編集部独自の視点で気になるクルマをチェックしていきます。今回は、販売絶好調のMクラスミニバン、日産セレナを大解剖！
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4人でのキャンプに必要なギアを積み込んでみた！

大人4人分のキャンプギアが楽々積み込める積載能力はさすがミニバン！ セレナの場合、3列目シートを両サイドに跳ね上げて格納するため少々凹凸が気になるが、床面がほぼフラットなためスムーズに荷物の積み込みが行える。クルマのタイプ別で比較した場合、ミニバンとSUVの決定的な違いはここ。ラゲッジの奥行きはSUVも稼ぐことはできるが、室内の高さで大きな差が出る。日産エクストレイルとセレナで数値を比較すると、エクストレイルが790mmでセレナが1215mm。積載能力ということを考えると、ミニバンの使い勝手はかなり大きなメリット。リアゲートを開けた時に、どこに何が収納されているかも分かりやすい。

セレナに積み込んだのは、ポールテント、インナーテント、チェア×４、コット×1、薪入りケース×2、焚き火台、クーラーボックス、キッチン用具を収納したコンテナボックスなど、グループキャンプに必要なギアの数々。思いのほか、ぴったりと収納できた。
実際に積み込んだ荷物がこちら。
通常
3列目格納
2列目前へスライド+3列目格納
通常時の奥行きは340mmだが、3列目シートには約120mmのスライド機構を備える。3列シートフル乗車でもかなりのラゲッジ容量を確保できる。今回は3列目を格納し2列目シートを最後端（写真中央）の状態で荷物を積み込んだ。

クルマ酔いを軽減する快適空間！　嬉しい装備のポイントチェック

1列目
2列目
3列目
乗り心地を追求した1列目シートは、クルマ酔いや疲れを軽減させるため、身体の揺れや頭の動きが少ないように設計されている。2列目・3列目の足元空間が広く、ゆったり座れるようになっている。
「LUXION」と「AUTECH」以外は全車オプションとなるインテリジェントルームミラー。後席に人が座っていたり荷物がたくさん積まれていても、後方カメラ映像で視界を確保。しかもカメラ映像は視野角も広い。
跳ね上げアシスト機構
3列目シートは両サイドに跳ね上げて格納する。「跳ね上げアシスト機構」によって、力を入れず簡単に畳める。
ラゲッジアンダーBOX
深さ255mmのラゲッジアンダーボックスを搭載。おまけ程度ではなく、十二分な荷物を収納することができる。
デュアルバックドア
リアゲート上部だけを開けられるデュアルバックドア。狭い駐車スペースでも荷物の出し入れがしやすい。
1列目&2列目にシートヒーター
e-POWERのシートには、オプションでシートヒーターが追加できる。しかも2列目にも搭載可能。

車中泊に十二分な室内スペース、ただしシートの凸凹処理が必須

荷物は最小限で寝泊まりも車内で十分。アウトドアの楽しみ方は人それぞれ。数あるミニバンの中でも、最大級の広さを誇るセレナは車中泊派の人にとっても最適なクルマ。とりあえず、2列目シートを倒すだけで車中泊に十分な広々空間が完成する。実際、背面と座面部分に段差ができてしまうものの、厚手のマットを用意すれば寝転ぶには十分。170cm程度の大人であれば、若干足が飛び出てしまうが、ほとんど気にならないレベルだ。さらに2列目シートと3列目シートを前までスライドさせてシートをフラットに倒せば、より広大なスペースを作ることができる。様々なシチュエーションに合わせてシートアレンジができるセレナなら、他人数でのお出かけだけでなく、夫婦2人でのクルマ旅なども楽しめそうだ。

2列目／3列目ともにリクライニング機能が搭載されているので、後席に広々スペースを確保可能。ただし背面と座面部分に150mm程度の段差ができてしまうため、完全フラットにはならない。

未来感漂うコックピット、車内には便利機能満載

12.3インチのタッチパネルディスプレイ（メーカーオプション）を中央に備える運転席まわり。ブラウンの木目柄とピアノブラック調で仕立てられた各パネルの質感が、洗練された雰囲気を漂わせている。ボタン式のシフトやエアコン操作など、先進感が大幅にアップしているのもポイント。
「X」系以外は、2列目＆3列目それぞれに用意されるUSB電源ソケット。ワイヤレス充電器も一部グレードにオプションで用意される。
e-POWER系にオプション設定されるAC100Vコンセント。1500Wと大容量なので、家電品にも使用できる。
日産車では初となるボタン式セレクター。最初は戸惑うが、慣れてくるとスムーズに扱える。
エアコン操作はアナログ＆タッチパネル式を併用。見た目はスッキリしていて先進的だ。

【NISSAN SERENA LINE UP】ガソリン車（2.0L直4）

グレード乗車定員駆動方式車両本体価格
X8名2WD／4WD276万8700円／303万4900円
XV*8名2WD／4WD308万8800円／335万5000円
ハイウェイスターV*8名2WD／4WD326万9200円／353万5400円
AUTECH8名2WD／4WD373万3400円／393万3600円
*は防水シート車の設定あり（+4万4000円）。

【NISSAN SERENA LINE UP】e-POWER（モーター+1.4L直3）

グレード乗車定員駆動方式車両本体価格
X8名2WD／ー319万8800円／ー
XV*8名2WD／ー349万9100円／ー
ハイウェイスターV*8名2WD／ー368万6100円／ー
e-POWER AUTECH7名2WD／ー415万0300円／ー
e-POWER LUXION7名2WD／ー479万8200円／ー
*は防水シート車の設定あり（+4万4000円）。
e-POWER LUXION
プロパイロット2.0の他、駐車支援システムのプロパイロットパーキングなど最新技術がフル装備された最上級グレード。2列目がキャプテンシートの7人乗り仕様。
AUTECH
専用デザインのフロントグリルやエアロバンパーを備えたカスタムモデル。16インチのアルミホイールやオーテック専用ボディカラー「カスピアンブルー」なども設定。
X
装備を厳選されたベースグレードが「X」。スライドドアが手動式で、助手席側のみオプションで電動化できる。ボディカラーも選択肢が限れている、コスパ重視モデル。

2列シート車のマルチベッド仕様

車中泊を満喫したい！ そんな人に最適なのが、3列目シートを最初から取り払いベッドキットを備える「マルチベッド仕様」。防水シートも標準装備でキャンプやアウトドアにぴったり。価格は365万9700円〜469万円9200円。

▷外遊びの相棒探し・NISSAN SERENA 前編 はこちら

OUTDOORE VEHICLE（アウトドアビークル） Vol.5 より

[スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部]

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